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先進事例2025.06.16

スマートロック導入で避難所と学校開放の「開かない」をゼロに

[提供] 株式会社構造計画研究所 RemoteLOCKチーム
スマートロック導入で避難所と学校開放の「開かない」をゼロに
この記事の配信元
株式会社構造計画研究所 RemoteLOCKチーム
株式会社構造計画研究所 RemoteLOCKチーム

小中学校体育施設等の一般開放(学校開放)において、スマートロック導入により鍵の管理・受け渡しを効率化する取り組みが年々増加しています。自治体職員のみならず、教職員の業務負担の軽減、安全性の向上、そして限られた人手で多様な施設を効率よく管理することが、全国的に共通の課題となっているためです。

また、この取り組みに付随して注目度が高まっているのが「災害時の避難所運営においてもスマートロックが役に立つのではないか」という点です。本記事では最近のRemoteLOCK導入事例をもとに、避難所運営について解説します。

災害時における重要な初動対応「避難所開設」

「避難所」は東日本大震災後に改正された災害対策基本法により、避難所・避難場所の区分および指定、住民への周知が市町村長に義務付けられています。避難所の指定には条件があり、地震や台風・豪雨など、様々な災害により被害を受けた住民が避難生活をできるように、被災者が滞在するために必要な広さや設備が求められるため、公民館などの集会施設や小中学校体育館などの公共施設が大半を占めています。

2024年1月の能登半島地震では、避難所の鍵を管理する担当者の到着が遅れ、避難してきた住民が屋外で待機せざるを得なかったり、中には学校などの窓ガラスを割って中に入ったりと、入り口が施錠されていて避難所に入れない事例が複数報じられました。

参考:津波が来る!でも避難所の鍵が開かない…学校の窓ガラス割るケース相次ぎトラブルも 富山
(チューリップテレビ 2024年1月27日)

迅速に避難所を開設し、災害発生時の混乱を最小限に抑える必要がありますが、一方で施設管理者や自治体職員、近隣住民も被災者であり、「人に依存しない避難所の開設方法」が求められつつあります

【富山県魚津市】市内20か所の避難所(公共施設)にスマートロックを導入

2025年5月から魚津市では、コミュニティセンターや旧小学校体育館を含めた20の公共施設で、RemoteLOCK(リモートロック)を運用しています。

平時の施設運用では、これまで実際に鍵を貸し借りすることで管理していましたが、鍵の紛失リスクの軽減や、施設職員の夜間待機に起因する労働時間の削減、利用者にとっての施設利便性向上などを目的にRemoteLOCKが導入されました。

現在の施設開放においては公共施設予約システムとの連携により、暗証番号のスムーズな発行・通知・解錠を実現するともに、災害時の避難所指定施設についても非常用の暗証番号を活用することで、鍵の管理者に限らずに緊急的な施設解錠が可能になっています。多くのメディアが報道し、全国的にも注目されている取り組みの一つです。

参考:魚津市 避難所の鍵の保管箱を暗証番号で開閉 いち早い開設を(NHK 2025年5月13日)

【静岡県藤枝市】最速参集職員がスマートロックで災害拠点施設を解錠

藤枝市では2024年3月から避難所運営の迅速化および、小中学校体育館の夜間貸し出しにおける利便性向上を目的にRemoteLOCKを活用しています。こちらも事前に設定された暗証番号で防災拠点要員等の最速参集者が解錠することで、設営にかかる時間を短縮することができます。

藤枝市においてはデジタル田園都市国家構想交付金(デジタル実装タイプ)の交付対象事業に選定され、弊社が提供するRemoteLOCKおよび公共施設予約システム「まちかぎリモート」は多数の自治体で交付金を活用した導入が進んでいます。

※新しい地方経済・生活環境創生交付金(第2世代交付金)においても、スマートロックや予約システムを活用した取り組みが交付対象となり得ることが確認されています。ぜひ気軽にご相談ください。

参考:防災拠点と学校体育施設等にスマートロックを導入(藤枝市役所)

【富山県高岡市】能登半島地震では迅速な避難所開設を実現

高岡市ではRemoteLOCKを導入したことで、能登半島地震の際にスムーズに避難所施設の解錠ができました。導入した2か所のトレーニングセンター(小規模体育館)では、これまで清掃を担う近隣住民が鍵を管理していました。

利用者は管理者の敷地内に設けられた保管場所から鍵を取り出し、使用後はまたその場所に返却する運用であったため、結果としてセキュリティの向上およびスムーズな避難所開設という、平時・被災時の両方で導入効果が得られています。

▼導入インタビューはこちら:
富山県高岡市におけるスマートロック活用術 〜平時は体育施設の鍵管理、災害時は避難所開設をRemoteLOCKでスムーズに〜

自治体向けスマートロックのスタンダード「RemoteLOCK」について

RemoteLOCKは、室内の開き戸や引き戸をはじめ、建物内のエレベーターや入口にある自動ドアまで、クラウドでアクセスコントロール(入室管理)が一元管理できます。扉への取り付けはもちろん、キーボックスタイプでの活用も可能であり、体育館の入口や学校の校門など、幅広い施設のタイプに導入いただけます。

まちかぎリモートは、公共施設管理のスマート化を推進するために株式会社構造計画研究所が開発・提供するシステムで、予約・支払いから鍵の受け渡しまでワンストップで行える施設予約システムです。

RemoteLOCKおよび、まちかぎリモートを連動することで、施設利用者の利便性向上と施設運営の効率化を実現します。公共施設では地方創生や学校開放事業、そして部活動の地域移行促進など、様々な目的でICT機器の積極導入が進められていて、デジタル田園都市国家構想交付金のような補助金・交付金制度を活用した事例も充実しつつあります。実証実験からの検討・スモールスタートも可能ですので、ぜひご相談いただければ幸いです。

株式会社構造計画研究所 RemoteLOCKチーム
株式会社構造計画研究所 RemoteLOCKチーム
株式会社構造計画研究所 RemoteLOCKチーム
設立1959年5月6日
資本金10億1020万円
代表者名代表取締役社長 湯口 達夫
本社所在地

〒164-0012
東京都中野区本町4丁目38番13号 日本ホルスタイン会館内

事業内容

構造計画研究所は、建物の構造設計業務から、構築物を取り巻く自然現象の解析やシミュレーション業務、情報通信分野でのソフトウェア開発、製造分野へのCAD/CAEのソフトウェア販売やカスタマイズ、そして人間の意思決定支援分野でのコンサルティングなどを提供しております。「大学、研究機関と実業界をブリッジする Professional Design & Engineering Firm」を標榜する当社は、今後も工学知をベースにした有用な技術を活用し、社会の諸問題の解決に挑むことで、より賢慮に満ちた未来社会を創造してまいります。

URLhttps://www.kke.co.jp/

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