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熊本県熊本市の取り組み
先進事例2026.09.07
人事評価のシステム化

【自治体向け人事評価】「評価記録」を蓄積するシステムが、人材の中長期的な成長を促す基盤に
人材育成支援システムざいなる / ICTコンストラクション

[提供] ICTコンストラクション株式会社
【自治体向け人事評価】「評価記録」を蓄積するシステムが、人材の中長期的な成長を促す基盤に(人材育成支援システムざいなる / ICTコンストラクション)
この記事の配信元
ICTコンストラクション株式会社
ICTコンストラクション株式会社

※下記は自治体通信 Vol.76(2026年9月号)から抜粋し、記事は取材時のものです。

各自治体で人手不足が顕在化するなか、限りある人材の定着と能力向上への取り組みが重要性を増している。そうしたなか、熊本市(熊本県)では、表計算ソフトとメールによる煩雑な人事評価のシステム化を行った。評価の運用効率化に加え、職員の中長期的な人材育成に向けた手応えを実感しているという。その取り組みと成果の詳細について、同市人事課の松元氏と垣本氏に話を聞いた。

[熊本市] ■人口:73万3,060人(令和8年7月1日現在) ■世帯数:34万7,537世帯(令和8年7月1日現在) ■一般会計予算:4,378億4,000万円(令和8年度当初) ■面積:390.44km² ■概要:九州の中央部に位置し、金峰山や阿蘇山といった火山帯や地殻変動で形成された熊本平野からなる政令指定都市。古代より集落がつくられ、中世から近代にかけては肥後国として栄えた。天正16(1588)年に隈本城に入城した加藤清正は、大規模な土木工事を施して、城下町を整備。いまも市民は「清正公」と親しみを込めて呼ぶ。
インタビュー
松元 泰樹
熊本市
総務局 行政管理部 人事課 人事組織班 参事
松元 泰樹まつもと たいき
インタビュー
垣本 宗彦
熊本市
総務局 行政管理部 人事課 人事組織班 主査
垣本 宗彦かきもと むねひこ

評価までの煩雑な工程により、成長への意識が薄れていた

―熊本市が人事評価をシステム化した経緯を教えてください。

垣本 当市では、令和6年9月、新たに「職員成長・育成方針」を策定し、人事評価を「職員の主体的な成長を支え、促すための仕組み」と位置づけています。その評価項目は、ワークショップなどを通じて全職員の意見を取り入れて設定し、成長を実感しやすい制度を目指しました。一方、従来の運用では、表計算ソフトで作成したシートをメールでやり取りする必要があり、事務負担が大きいという課題がありました。そのため、本来は成長や育成を意識すべき人事評価が、期限内の提出を優先する「単なる作業」として受け止められてしまう懸念がありました。

松元 当課でも、書類未提出者への個別催促や約6,000人分の集計作業、人事評価の年次処理といった事務負担が重く、課題の1つでした。そうしたなか、当市の内部情報システムを提供する富士通Japanから『ざいなる』を薦められ、導入自治体を視察しました。

―その視察で、システムにどのような印象を抱きましたか。

松元 表計算ソフトで作成していた以前の様式とほぼ同様の評価シートを、システム上で再現できる点に好印象を抱きました。操作に戸惑う職員が多いと、移行時に混乱を招きかねないと考えていたからです。加えて、評価や書類提出の進捗をシステム上で把握し、管理側から通知できる点も評価し、令和7年6月より導入しました。

日々の成長記録が蓄積され、一貫した指導が可能に

―導入後の効果はいかがですか。

松元 当初の期待通り、移行後は大きな混乱なく全庁的に利用できています。当課での集計作業や年次処理、書類未提出者に対する督促などといった煩雑な作業もクリック操作だけですむので、その効率性を体感しているところです。

垣本 加えて、仕事に対する評価コメントを日々残せる「指導育成記録」は、これまで実現できなかった人材育成の理想を追求する機能だと感じています。

―詳しく聞かせてください。

垣本 評価者・被評価者間で交わされる日常的な育成や指導を記録として蓄積することで、個人の成長を客観的な視点で評価できるようになります。仮に異動があっても継続的に個々の成長を追えるため、どの部署でも個々のキャリアに合った一貫性のある支援や能力開発が可能になり、職員の中長期的な成長につながると期待しています。今後も人事評価を「ただの作業」ではなく、職員一人ひとりが成長を実感できるツールとの認識を広め、さらなる意欲向上につなげていきます。

開発企業の視点
「気づき」を得られる機能で、中長期的な人材育成を支える
インタビュー
田上 公洋
ICTコンストラクション株式会社
内部情報ソリューション部 HRソリューション課 課長
田上 公洋たのうえ きみひろ
熊本県生まれ。平成12年4月に行政システム九州株式会社へ入社。その後、グループ会社であるICTコンストラクション株式会社に転籍。平成16年4月より人事給与および人事評価システム業務全般に携わり、平成26年より人材育成支援システムの企画・開発に従事。

 紙や表計算ソフトによる人事評価は、その工程における作業が煩雑なために「こなす」ことが目的となり、職員には「単なる手間」ととらえられがちです。そのため、『ざいなる』では、まず煩雑な業務を効率化したうえで、職員自身の成長を促す「気づき」を得られる機能の開発を心がけています。なかでも評価者の指導や助言をコメントで残せる「指導育成記録」や、システムを開けばいつでも確認できる「組織目標」などは日常的な利用を促すことで、職員たちが日々の業務のなかで「気づき」を得られるきっかけになると自負しています。今後も自治体職員に寄り添った開発を続け、中長期的な行政の質向上に貢献します。

支援企業の視点
職員の定着と成長を促すには、「成長記録」の可視化が有用
インタビュー
大庭 拓也
富士通Japan株式会社
西日本公共ビジネス統括部 マネージャー
大庭 拓也おおば たくや
昭和60年、福岡県生まれ。平成23年に富士通株式会社入社。以来、九州地域の自治体向けビジネスに従事し、現在は自治体DXやAI・データ活用を通じた地域課題解決に取り組んでいる。

 自治体の人手不足が深刻ないま、人事評価を人材の定着と成長に活かす視点が必要です。しかし、紙や表計算ソフトによる人事評価では各種の記録が分散管理され、個々の職員に適した育成方針が定まらず、エンゲージメント低下を招く一因になります。これを打開する有効な手段の1つが、『ざいなる』だと考えています。業務効率化に加え、各職員の評価の記録を紐づけて可視化できるため、職員のエンゲージメントを高められるからです。当社の人事給与システム『IPKNOWLEDGE』との連携で、今後も人事部門の業務最適化を支援していきます。

ICTコンストラクション株式会社
ICTコンストラクション株式会社
設立

平成23年7月

資本金

5,000万円

事業内容

自治体向け内部情報システムに関するサービス(人事給与、庶務事務、財務会計、文書管理など)および人事評価システムなど、ネットワーク・インフラストラクチャに関するサービス、セキュリティ関連システムに関するサービス、クラウド・LGWAN-ASPサービスなど

URL

https://www.gyoseiq.co.jp/ict/

お問い合わせ先
092-263-7880(平日 8:30~17:30)
ictweb@gyoseiq.co.jp

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