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先進事例2025.06.03

「メタバース空間を利用したラーニングシステム」に3Dならではの新機能を搭載 ~多様なアイデンティティを選べるアバターやコミュニケーション促進ツールを追加~

[提供] 大日本印刷株式会社
「メタバース空間を利用したラーニングシステム」に3Dならではの新機能を搭載 ~多様なアイデンティティを選べるアバターやコミュニケーション促進ツールを追加~
この記事の配信元
大日本印刷株式会社
大日本印刷株式会社

※本記事の内容は、2025年5月28日時点のものです。

大日本印刷株式会社(DNP)のXRコミュニケーション®事業*1では、メタバース空間を活用した新しい教育機会を創造し、探究的な学びを支援することを目的に、2023年から「メタバース空間を利用したラーニングシステム」*2を提供しています。
現在都内32の自治体*3と静岡県*4に導入しており、その実績をもとに今回、3次元(3D)空間ならではの新機能を開発しました。児童・生徒の多様なアイデンティティを表現できる「3Dアバター」の種類を倍以上の38種類にしたほか、コミュニケーションを促進する「ホワイトボード機能」「ライブカメラ/画面共有機能」、なりすましを防いで安全性を高める「アカウントID表示切替機能」を追加しました。
本記事では、これら新機能などを紹介します。

「メタバース空間を利用したラーニングシステム」の新機能の特長

「メタバース空間を利用したラーニングシステム」は、不登校支援や主に海外にルーツがある児童・生徒への日本語指導、先生等による授業や面談、グループワーク、海外との交流授業などに活用されています。3Dのメタバース空間で、アバターによる豊かな表現や、資料・情報の投影など多様なコミュニケーションが可能です。
今回、これまでの実績を活かして、児童・生徒のアイデンティティの表現やコミュニケーションを促進する複数の機能を追加しました。

当サービスを導入した自治体にアンケートを実施した結果、2023年の提供開始から現在まで、ログインした児童・生徒の約9割が2回目以降の継続入室をしていることが確認できました。また、コミュニケーションが図れた児童・生徒の約9割にポジティブな変化があったとの回答がありました。「家に引きこもっていた児童・生徒が適応指導教室に通えるようになった」「高校受験合格のモチベーションにつながった」「将来の夢を考えるきっかけになった」などの変化が見られています。

1.個性やアイデンティティを表現する「3Dアバター」のバリエーションを大幅に増加 

児童・生徒が自分の個性やアイデンティティをより表現しやすくなるように、動物やロボットなど20種類の3Dアバターを追加し、計38種類から選択可能にしました。児童・生徒に実施したアンケートで、「気分に応じてアバターを変えられると話やすい」というニーズが明確になったため、今回アバターのバリエーションを充実させました。

▲38種類の多様な3Dアバター

2.絵を描きながら共創できる「ホワイトボード機能」

ホワイトボードに搭載したペンツールを使って、手軽に絵・図・文字等を描き込める機能です。付箋を使ったアイデア出しなども加納です。従来のテキストや声でのチャットにビジュアル要素を加えることでコミュニケーションをさらに促進できます。

▲ホワイドボードの利用イメージ

3.多拠点をつなぎさまざまなシーンで利用できる「ライブカメラ/画面共有機能」 

イベント時のライブカメラ映像や、授業で使う端末の画面をリアルタイムにメタバース空間内のモニターに映せます。これにより、他の機器を併用することなく、イベント会場の展示内容の紹介や、ネット検索等を使ったフレキシブルな授業など、さまざまなシーンでスムーズに利用できます。 

▲画面共有の利用イメージ

4.なりすまし等が一目でわかる「アカウントID表示切替機能」 

ニックネームだけが表示される従来の仕様に対し、教師が児童・生徒のアバターの頭上に各自のアカウントIDを表示できる機能を追加しました。これにより、メタバース空間にいるアバターが、どのIDの児童・生徒か目視確認できるようになり、なりすましなどを抑制した安全・安心な運用をサポートします。教職員の約9割は、アンケートの「本機能で支援しやすくなったか?」という問いに、「とてもそう思う」「そう思う」と回答しました。 

▲アカウントIDの表示イメージ

今後の展開

DNPは当サービスを不登校の児童・生徒等に展開するほか、地域格差の解消や、さまざまな生きづらさを抱えるすべての人への“誰一人取り残されない教育機会”の提供などに活かしていきます。今後も児童・生徒や教職員等のユーザーの声を聞き、教育現場のニーズに応じたサービスの改善に努めます。また、マイナンバーや学校情報等の認証基盤とも連動し、空間内での行動・学習・コミュニケーションの履歴(ログ)等を教育データとして活用し、サービスレベルの一層の向上を目指します。

ご参考:

DNPのXRコミュニケーション®事業について *1
あらゆる年齢・性別・言語等の人々が互いに分け隔てられることなく、リアルとバーチャルの双方を行き来できる新しい体験と経済圏を創出する「XRコミュニケーション事業」を2021年より展開し、メタバースを活用した教育支援や、自治体の地域活性化、「メタバース役所」等の行政サービス向上と窓口業務のデジタルトランスフォーメーション(DX)を支援しています。
DNP独自の「P&I」(印刷と情報:Printing & Information)の強みである表現技術や、安全・安心に大量の情報を処理する能力、リアルとバーチャルを融合するXR技術を活かし、多くのパートナーの強みなどを掛け合わせて、多様な価値を創出します。
DNPのXRに関する取り組みはこちら:https://www.dnp.co.jp/biz/products/maintag/xr.html

DNPの教育分野への取り組み
教育分野では、多くの自治体が推進する「働き方改革」「教え方改革」「学び方改革」を支援する多様な取り組みを展開しています。不登校支援メタバースをはじめ、日常行われるテストの採点業務をデジタル化し、教員の働き方改革や指導の質の向上に寄与する「DNP学びのプラットフォーム リアテンダント」*5やデジタル教科書配信基盤の運営、入試関連業務のDX化、探求学習やキャリア教育といった「新たな学び」の提供、およびこれらを通じて得られる各種教育データの活用支援などを行っています。 
関連情報 : より良い未来 _DNPがつくる「学びの未来」を知る → https://www.dnp.co.jp/mirai/education/

*2 「メタバース空間を利用したラーニングシステム」について
→ https://www.dnp.co.jp/biz/solution/products/detail/20169929_1567.html
*3 東京都の「バーチャル・ラーニング・プラットフォーム事業に係るプラットフォーム構築・運営組織」に採択
→ https://www.dnp.co.jp/news/detail/20169795_1587.html
*4 静岡県の「令和6年度バーチャルスクール構築等業務委託」に採択
→ https://www.dnp.co.jp/news/detail/20175539_1587.html
*5 「DNP学びのプラットフォーム リアテンダント」について
→ https://www.dnp.co.jp/biz/products/detail/20172672_4986.html 

※本記事は、2025年4月23日に配信されたプレスリリースを原文としています
https://www.dnp.co.jp/news/detail/20176633_1587.html)。
※東京都・静岡県では、レノボ・ジャパン合同会社、株式会社JMC、多数のパートナー・有識者を交えて、不登校支援メタバースの他、多彩なコンテンツでサポートしています。
※記載されている会社名・商品名は、各社の商標または登録商標です。
※記載内容は発表日現在のものです。今後予告なしに変更されることがありますので、あらかじめご了承ください。

大日本印刷株式会社
大日本印刷株式会社
大日本印刷株式会社
設立1876年10月9日
資本金1144億6400万円
代表者名北島 義斉
本社所在地

(本社)
〒162-8001
東京都新宿区市谷加賀町一丁目1番1号

事業内容

・スマートコミュニケーション部門
・ライフ&ヘルスケア部門
・エレクトロニクス部門

※詳細は以下、DNP企業ページをご高覧ください。

URLhttps://www.dnp.co.jp/

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