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第4回 女性活躍から考える、働き続けやすい環境づくり

[提供] 伊藤忠テクノソリューションズ株式会社
    第4回 女性活躍から考える、働き続けやすい環境づくり
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    伊藤忠テクノソリューションズ株式会社
    伊藤忠テクノソリューションズ株式会社

    前回は、子ども支援を切り口に、必要な支援が届きやすいこと、利用しやすいこと、そして継続しやすいことを、インクルーシブな施策を考えるうえでの重要な視点として捉えました。支援やサービスが「存在する」だけではなく、必要な人が無理なく利用でき、日常のなかで継続できる環境まで含めて考えることが重要です。

    この視点は、女性活躍を考えるうえでも共通します。

    女性活躍というと、女性管理職比率や登用、育児・介護休業の取得など、制度や数値目標に注目が集まりやすいテーマです。一方で、女性が働き続ける過程では、仕事そのものに加えて、ライフステージの変化や心身の状態など、さまざまな要因が働き方に影響します。

    女性活躍をインクルーシブに考えるとは、活躍の機会を増やすことだけではなく、働きたい人がそれぞれの状況に応じながら、無理なく働き続けられる環境まで含めて捉えることでもあります。

    働く女性の心に『余白』を。マインドフルネスの社会実装」では、介護・福祉や美容の現場を例に、働く女性が抱える心身の負担が取り上げられています。

    介護・福祉の現場では、中核を担う40~50代の女性スタッフが更年期症状による体調不良を抱え、それが欠勤やキャリアの中断につながる可能性があります。また、美容の現場では、長時間の立ち仕事や対人業務などによる心身の負荷が挙げられています。

    こうした課題への対応を一人ひとりの努力だけに委ねるのではなく、職場や日常生活の環境のなかにも、負担を軽減したり、必要なサポートにアクセスしたりできる選択肢をつくることが重要です。

    女性が働き続けやすい環境について、二つの観点から考えます。

    観点① 心のケアに日常のなかでアクセスできるか

    仕事を続けるうえでは、身体的な負担だけではなく、ストレスをはじめとした心理的な負担への対応も重要です。
    一方で、心身のケアのためにまとまった時間を確保したり、日常とは別の場所へ足を運んだりすることが難しい場合もあります。
    そのため、ケアを特別なものとして切り離すのではなく、普段働いている場所や日常生活の動線のなかで無理なく取り入れられるかどうかも、働き続けやすい環境を考えるうえでの一つの観点になります。

    この観点に繋がるスタートアップ

    株式会社Melon

    株式会社Melonは、脳科学や心理学でエビデンスが認められたマインドフルネスを活用し、法人・個人向けにメンタルヘルスサービスを提供しています。
    ヘアカラー専門店「fufu」を運営する株式会社Fast Beautyの店舗や、介護・保育・在宅サービスを運営するスターツケアサービス株式会社を舞台とした取り組みが紹介されています。
    特徴的なのは、日常の隙間時間を活用しながらマインドフルネスを取り入れられるようにしている点です。利用者が「これなら無理なく続けられる」と感じられる提供方法や、一時的な体験ではなく日常の習慣として定着するための仕組みづくりが進められています。
    ヘアサロンや福祉施設など、もともと人が働いたり利用したりしている場所に心のケアの選択肢を加えることは、心身のケアのために特別な時間を確保することが難しい人にとっても、日常のなかでケアに触れやすくする方法の一つといえます。

    公式サイト:https://www.the-melon.com/about/

    観点② 身体的な負担に対応しやすい環境があるか

    女性が働き続ける過程では、更年期だけでなく、月経などに伴う体調の変化が生じることがあります。
    こうした身体的な変化そのものをなくすことはできません。一方で、必要なものやサポートへすぐにアクセスできる環境を整えることで、日常生活のなかで生じる負担を軽減できる場合があります。
    たとえば、生理用品は一般的に個人が準備して持ち歩くものとされていますが、急に必要になった場合や手元にない場合もあります。こうしたときに、日常的に利用する施設側にも選択肢が用意されているかどうかは、安心して過ごせる環境を考えるうえでの一つの視点になります。

    この観点に繋がるスタートアップ

    オイテル株式会社

    オイテル株式会社は、商業施設や交通機関、公共施設、オフィス、学校などの女性個室トイレに生理用ナプキンを常備し、無料で提供するサービス「OiTr(オイテル)」を展開しています。
    利用者は専用アプリを介してディスペンサーから生理用ナプキンを受け取ることができ、必要になったときに、その場で利用できる環境をつくっています。
    Be Smart Tokyoの実装事例アーカイブでは、オイテル株式会社が「日本で初めて、全国の商業施設や公共施設などの女性個室トイレに生理用ナプキンを常備・無料提供するサービスのスタートアップ」として紹介されており、専用アプリを介してディスペンサーにスマートフォンを近づけることで利用者に提供する仕組みとされています。実装事例アーカイブでは、新宿タカシマヤタイムズスクエア(実装事例 No.850 の対象施設)をはじめとして、グランベリーパーク(実装事例 No.987の対象施設)など、複数の施設での導入が公開されています。
    生理用品を必要とする人が自ら準備することに加えて、オフィスや学校、公共施設など、日常的に利用する場所にも必要なものが用意されている。こうした環境の選択肢を増やすことは、月経に伴って生じる日常の小さな困りごとを軽減する方法の一つといえます。

    公式サイト:https://www.oitr.jp/

    働き続けやすさを、個人だけの課題にしない

    ここまで、女性が働き続けやすい環境について、「心のケアに日常のなかでアクセスできるか」「身体的な負担に対応しやすい環境があるか」という二つの観点から見てきました。
    株式会社Melonとオイテル株式会社は、扱う課題やサービスの内容は異なります。一方で、いずれも必要な人が自ら特別な時間や場所を用意するだけではなく、普段働いたり生活したりする環境のなかに、負担を軽減するための選択肢をつくっている点に共通性があります。
    女性活躍を推進するにあたり、焦点になるのは、女性の登用や制度の整備だけではありません。心身の状態やライフステージが変化しても、必要なサポートにアクセスしながら働き続けられる環境があるかどうかも重要です。
    そのための方法も一つではありません。休暇制度や相談体制などの仕組みを整えることに加え、日常のなかで心身をケアしやすくするサービスや、必要なものへアクセスしやすくする環境づくりなど、民間のサービスやテクノロジーが担える領域もあります。
    女性活躍を「活躍する人を増やす」という視点だけではなく、「一人ひとりが自分の状況に応じながら働き続けやすい環境をつくる」という視点から捉えること。それもまた、インクルーシブな社会を考えるうえで重要な視点の一つといえます。

    関連リンク

    連載記事

    参考資料

    1.      伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)BeSmartTokyo「働く女性の心に『余白』を。マインドフルネスの社会実装」(note、2026年4月8日)

    2.      株式会社Melon 公式サイト #MELONについて | MELON

    3.      オイテル株式会社 公式サイト オイテル株式会社

    4.      「生理用ナプキン無料提供サービス『OiTr(オイテル)』」(Be Smart Tokyo 実装事例アーカイブ No.850)

    5.      「生理用ナプキン無料提供サービス『OiTr(オイテル)』」(Be Smart Tokyo 実装事例アーカイブ No.899)

    6.      生理用ナプキン無料提供サービス「 OiTr(オイテル)」 | 東京都スマートサービス実装促進プロジェクトNo.987

    伊藤忠テクノソリューションズ株式会社
    伊藤忠テクノソリューションズ株式会社
    伊藤忠テクノソリューションズ株式会社
    会社名伊藤忠テクノソリューションズ株式会社
    設立1979年7月11日
    資本金217億6300万円
    代表者名新宮 達史
    本社所在地

    〒105-6950
    東京都港区虎ノ門4-1-1 神谷町トラストタワー

    事業内容

    CTCは「明日を変えるITの可能性に挑み、夢のある豊かな社会の実現に貢献する」という使命のもと、先進のITソリューションを組み合わせ、お客様のデータ活用やデジタルトランスフォーメーションを支援するとともに、社会課題の特定や解決に努めています。
    【事業内容】 コンピュータ・ネットワークシステムの販売・保守、ソフトウェア受託開発、情報処理サービス、科学・工学系情報サービス、サポート、その他

    URLhttps://www.ctc-g.co.jp/

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