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兵庫県姫路市の取り組み

データ利活用の推進①

見やすいレポート作成にこだわった、行政情報分析の基盤を構築

姫路市
総務局 情報政策室 主幹 原 秀典
総務局 情報政策室 係長 小坂 哲史
総務局 情報政策室 岡林 利典
[提供] 株式会社エーティーエルシステムズ

※下記は自治体通信 Vol.29(2021年4月号)から抜粋し、記事は取材時のものです。


人口が減少するなか、いかに限られた財源や職員で効果的な自治体経営を行っていくかが重要視されている。そのためには、カンや経験に頼らず、科学的データにもとづいた政策立案が肝要だ。姫路市(兵庫県)は、平成28年度から行政情報の分析を行うための基盤構築を開始し、データを活かした自治体経営に取り組んでいる。同市の担当者3人に、その詳細を聞いた。

姫路市データ
人口:52万7,596人(令和3年3月1日現在) 世帯数:22万3,868世帯(令和3年3月1日現在) 予算規模:3,866億円(令和3年度当初案) 面積:534.35km² 概要:兵庫県の南西部に位置し、瀬戸内海に面している。臨海部を中心に、鉄鋼、化学など基礎素材型産業と、電気機械、一般機械などの加工組立型産業をメインに全国有数の工業地帯を形成。世界文化遺産・国宝姫路城をはじめ、姫路城西御屋敷跡庭園「好古園」、姫路セントラルパーク、家島諸島などの観光資源に恵まれ、多くの観光客が訪れる。
姫路市
総務局 情報政策室 主幹
原 秀樹はら ひでき
姫路市
総務局 情報政策室 係長
小坂 哲史こさか のりふみ
姫路市
総務局 情報政策室
岡林 利典おかばやし としのり

業務に膨大な時間を要し、属人化する傾向に

―姫路市が、行政情報の分析を行うための基盤構築に取り組んでいる背景を教えてください。

 市役所業務において、データを分析して行政に活かす取り組みはこれまでも行っていました。ただ、業務データからほしい情報を収集し、分析するには膨大な時間が必要に。なおかつ、そうした業務を行うにはExcelやAccessといったツールを使いこなす必要があり、業務が属人化する傾向にあったのです。そのため、職員が効率的かつ日常的にデータを活用できるための仕組みづくりが必要だと。そこで、平成28年度の「ひめじ創生戦略」において、行政マネジメント強化の重要な施策として位置づけ、データ分析基盤の構築に取り組み始めたのです。

―どのようにして仕組みづくりを行っていったのでしょう。

小坂 基盤構築で重視したのは、知識やノウハウに関係なく職員が使えるということ。さらに、プライバシーリスクの観点から、個人情報に配慮したデータの収集が行えること。そうした点に留意して調達した結果、「姫路市が実現したい仕組みを一緒につくりましょう」と言ってもらえたエーティーエルシステムズと共同開発することになりました。そして構築したのが、『行政情報分析基盤for LGWAN-ASP』です。

 まずは、政策立案のベースとなる人口の分布・異動を分析することからスタート。個人情報に関しては、データを抽象化して蓄積する仕組みをつくりました。そして、分析レポート作成でこだわったのは、集計表やグラフのほか、情報を地図上で表示し、かつ経年で見られるようにすることです。

―それはなぜですか。

 分析結果を、庁内外にわかりやすく伝えるためです。たとえば、保育所の適正配置を検討する場合には、地域ごとの子どもの人口分布や、実際に利用する保育所との位置関係から、地域ごとの保育ニーズを視覚的に把握することができます。さらに、10年前、5年前、そして現在というふうに、経年で見られるようにすることで、人口の移り変わりなどの客観的なデータから計画が策定でき、住民へもわかりやすく説明できると考えたのです。ここまでデータを落とし込む作業は、職員だけではとうていムリですからね。


データ活用の幅を、庁内に広げていきたい

―実際に活用してみての感想はいかがでしょう。

岡林 飛躍的な作業効率化につながっています。たとえば「小学校区別年齢別児童数」のデータを作成する際、以前はデータの収集時間に24時間、分析時間に32時間を要していましたが、合わせて5~10分で終了。さらに、データを見やすくしたことで、市の情報が伝えやすくなったと実感しています。

 現在は、保育所の適正配置や特定健診の受診率分析などに活用しています。これをもっと庁内に広げていくために、データ活用の重要性や活用方法を庁内に浸透させることを、エーティーエルシステムズの支援を受けながら行っていきたいですね。

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