《本連載の著者紹介》
相模原市 シティプロモーション戦略課 ブランディング戦略担当 主任
相模原市シティプロモーション公式SNS「中の人」
企画担当(兼)市公式SNS「相模原市シティプロモーション(@Sagamihara_PR)」運用者。2017年相模原市役所入庁。各種PR事業の企画、運営、ブランディングを担当する傍ら、市公式SNSを運用。過去には市の観光行事の開催支援や地場産スイーツの魅力発信事業、市公式観光ガイドブックの企画制作を担当。
相模原市シティプロモーションサイト「さがみはらむすび」と同時にリリースした「さがみはらチアリングパートナー」の『ノベルティキット』に込めたデザイン戦略と想いをお伝えする本シリーズのPart.2では、同キットを手にした人がファーストタッチで触れる「専用ケース」について。その想いは、表も裏もそしてケースを開いても、「わくわく感を感じてもらいたい!」。
「専用ケース」は化粧品のサンプルキットのように!
専用ケースは、化粧品のサンプルキットのような、わくわく感と特別感があるものを目指しました。
私は日頃から化粧品をチェックすることが多く、四季折々のアイテムを見ると気分転換になったり、わくわくした楽しい気持ちになったりします。行政の取組でもそんなわくわく感を感じてもらえたら素敵だと思ったことから、この発想に至りました。
キットを開いてすぐ「ごあいさつ」に目が行く作りに(下画像参照)。受け取った方の導線を意識して、この取組の概要を世界観とともに伝えるメッセージを入れました。「それぞれの想いが星座のようにつながって銀河のように広がるような取組を展開していきます。」から察せられるように、宇宙になぞらえる世界観を持たせています。
このノベルティキットは、「さがみはらチアリングパートナー」事業として制作しているので、例えば、「宇宙を身近に感じられるまち さがみはら」のイメージアップに繋げる取組とは分野が異なるものになります。なので、必ずしも掛け合わせる必要はありません。
※相模原市には、JAXA(宇宙航空研究開発機構)相模原キャンパスがあり、宇宙を身近に感じられるまちづくりを進めています。
しかし、別の分野であっても、同時にプロモーションできるものがあれば、本来の事業趣旨から外れない範囲でなるべく一緒に展開する方がコスト的にもメリットが大きいと考えました。
裏にも“ひと工夫”
専用ケースの裏には、SNSなどで相模原を知った方などは意外と相模原市がどこにあるのかを知らないこともあるので、大体の位置を入れています(下画像参照)。
また、相模原市シティプロモーションサイト「さがみはらむすび」と同じタイミングでリリースしたことから、サイトへの導線を引きました。「発行 相模原市」と市のマークを入れることで、あえて公式感を前面に出して安心感を持ってもらえるようにもしています。
「意味+楽しさ」
専用ケースをさらに開くと、本市のマスコットキャラクター「さがみん」が登場(下画像参照)。
ここの部分は、何もデザインがなくても良い場所だとは思うのですが、そんな場所にも意味を持たせて遊び心を仕込むことができたら、きっとより魅力的なものになるはず。そんな思いでデザインを考えました。ノベルティキットは、全体的に落ち着いたシックなデザインに統一していますが、この部分は内側になるので、多少ポップにしてもコンセプトは崩れないと考えました。
また、SDGs的な観点で見ると、このご時世、「袋やケースって必要なの?」という考え方もあるのではないでしょうか。そこで、ケースを作るからには、捨てずに遊んでみたくなる要素としての(お子さんも一緒に楽しめる)宇宙感のあるぬりえと、「キットにたくさんあしらわれているゆるキャラ、『さがみん』って名前なんだ。ところでどんな子なのだろう」という方への補足として、コスチュームを着ていないさがみんのイラストとプロフィールを入れ込みました。
ノベルティキットは全体的にくすみブルーで統一しているので、このキットを受け取った方に実際のさがみんの色を知ってもらえる場は、実はここしかないのです。その意味でも大切な要素だと考えました。
※Part.3では、ノベルティキットの中身(下画像参照)である「証(あかし)カード」「ステッカー(防水)」「むすびステッカー(防水)」についての工夫などをお伝えします。
■ 相模原市シティプロモーション公式SNS一覧
本サイトの掲載情報については、企業から提供されているコンテンツを忠実に掲載しております。
提供情報の真実性、合法性、安全性、適切性、有用性について弊社(イシン株式会社)は何ら保証しないことをご了承ください。