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抗ウイルス段ボール製品群が、被災時の避難対応を飛躍的に改善

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北海道石狩市の取り組み

防災備蓄品の整備

抗ウイルス段ボール製品群が、被災時の避難対応を飛躍的に改善

石狩市 総務部 危機対策課 課長 青木 祐一郎
[提供] 関西ペイント株式会社

※下記は自治体通信 Vol.45(2022年12月号)から抜粋し、記事は取材時のものです。

自然災害の頻発化、激甚化が進む近年、防災対策、とりわけ災害備蓄品の整備など発災時の初動対応の重要性が増している。そこでは昨今、新型コロナウイルス感染症の流行を受け、感染症対策という新たな対応も迫られている。そうしたなか、石狩市(北海道)では、発災時の避難所の効率的な運営とともに、感染症対策も同時に行える新たな災害備蓄品の導入に動き出した。同市担当者に、対策の詳細を聞いた。

[石狩市] ■人口:5万8,008人(令和4年10月末日現在) ■世帯数:2万8,434世帯(令和4年10月末日現在) ■予算規模:518億1,245万7,000円(令和4年度当初) ■面積:722.40km2 ■概要:札幌市の北側に隣接し、石狩湾に臨む水に恵まれた環境にある。江戸時代初期には河口部流域が「場所」(交易を行う範囲)に指定されたことや交通の要所であったことから、西蝦夷地の中心地として重要な役割を果たしてきた。近年は、石狩湾新港をベースにした国際的な文化・経済の拠点として、めざましい発展を遂げている。
石狩市
総務部 危機対策課 課長
青木 祐一郎 あおき ゆういちろう

災害備蓄品で重視される、感染症対策という新たな視点

―石狩市ではこれまで、どのような防災対策を進めてきましたか。

 南北に67㎞と、長い市域をもつ当市では、発災時に各地域で独自に災害対応がとれるような体制の整備に力を入れています。食料や生活支援物資の備蓄を強化しているほか、民間企業92社と「災害時応援協定」を結び、発災時に必要物資を供給してもらう体制も構築しています。また、新型コロナの感染状況が落ち着きをみせた今年度は、月1回ほどのペースで指定避難所運営訓練を実施。最近では、これらの対応では感染症対策の視点も重視されることから、手指消毒や3密回避を盛り込んだ避難所運営、さらに備蓄品でも仕切りのついた段ボールベッドやテントなど、パーテーションの配備を進めてきました。

 しかし、感染症対応の備蓄品は数がまだ十分とは言えないうえ、使い勝手の面での課題もありました。

―どういった課題でしょう。

 たとえば、当市が導入している段ボールベッドは、大人2人で持つような重くて大きなもので、組み立ても簡単ではありません。また、簡易トイレは金属製で30㎏を超え、1人で持ち運ぶには重量があります。これまでつねに性能や品質の改善を意識して備蓄品を整備してきましたが、なかでも発災後すぐに必要となるトイレやパーテーションなどの優先順位は高く、日々、情報収集を重ねていました。そうしたなか、ある展示会で興味深いソリューションに出会ったのです。それが、関西ペイント社の『アンチウイルステクノロジー』という製品群でした。

5分で99.9%以上低減できる抗ウイルス作用

―それはどのような製品ですか。

 抗菌・抗ウイルス作用を持つ漆喰を塗布した段ボールでつくられた組み立て式のベッド、トイレ、パーテーションです。会場で直接触れたのですが、本体重量はトイレが1.2㎏、ベッドが5.2㎏と軽量ですが、5年の期待耐用備蓄年数があるほどの耐久性があり、組み立ても簡単に行えることに驚きました。さらに、漆喰加工面に付着したウイルスを5分で99.9%以上低減できる抗ウイルス作用を持ち*1、消臭機能もある。まさにコロナ禍の社会状況にマッチした、従来にはない製品だと判断しました。

―導入状況を教えてください。

 予算の都合上、すぐに購入・備蓄はできなかったのですが、画期的な製品であるため、ぜひ導入を検討したいと考え、関西ペイントに相談した結果、まずは「防災協定」を締結することに。取り急ぎ、発災時に供給を受けられる体制を整えました。今後の備蓄計画では、購入・備蓄も検討していきますし、この協定をはじめとした取り組みを積極的に発信し、住民の安心につなげていきたいと考えています。


支援企業の視点

漆喰の抗ウイルス性能に着目し、感染症対策を兼ね備えた防災備蓄を

関西ペイント株式会社
日本事業部門 汎用塗料事業本部 建設塗料統括部 営業開発部 担当部長 大和 浩文
[提供] 関西ペイント株式会社
関西ペイント株式会社
日本事業部門 汎用塗料事業本部 建設塗料統括部 営業開発部 担当部長
大和 浩文 やまと ひろふみ

―防災備蓄対策をめぐる自治体の課題はなんでしょう。

 社会情勢や生活形態の変化などによって、次々と生じる新たな要請に対応していかなければならない課題があります。昨今の感染症対策はその代表例で、避難所運営では検温や手指消毒を行う程度の対策しかできなかったのが実情です。そこで塗料メーカーである当社が、感染症対策を兼ね備えた災害対策製品として開発したのが『アンチウイルステクノロジー』製品群です。

―詳しく教えてください。

 本格的な救援体制が整うまでの発災後3日間での使用を想定して開発した製品です。最大の特徴は、表面に塗布された漆喰塗料が有する抗菌・抗ウイルス性能で、付着したウイルスを5分間で99.9%以上低減させる効果は研究機関で実証済みです。また、梱包材は期待耐用備蓄年数5年を実現すべく包材メーカーと共同開発を行い、製品は軽さや耐久性、組み立てやすさなどの性能をいずれも開発段階で向上させています。『段ボール製簡易トイレ』は、本体重量1.2㎏ながら、垂直荷重で約1,400㎏の耐久性を誇り、約30秒での組み立てが可能です。『段ボール製ベッド』は、本体重量5.2㎏で、垂直荷重は約1,200㎏、約60秒で組み立て可能といった特性を実現しています。

―今後の自治体への支援方針を聞かせてください。

 製品開発の根底には、当社の技術力で社会のお困りごとを解決したいという想いがあり、今後のニーズ次第で新たな開発に挑戦する考えもあります。ぜひ、お問い合わせください。

大和 浩文 (やまと ひろふみ) プロフィール
昭和35年、大阪府生まれ。昭和59年に関西ペイント株式会社に入社。平成29年1月より現職。

関西ペイント株式会社
設立 大正7年5月
資本金 256億5,800万円
売上高 4,191億9,000万円(令和4年3月期)
従業員数 1万5,670人(連結:令和4年3月31日現在)
事業内容 各種塗料の製造・販売、配色設計、バイオ関連製品および電子材料関連製品の製造・販売
URL https://www.kansai.co.jp/
お問い合わせ電話番号 03-5711-8904
(担当:大和、平日 8:30〜17:00、年末年始を除く)
お問い合わせメールアドレス YAMATO02@als.kansai.co.jp
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*1:※ウイルスE(エンベロープあり)に対する抗ウイルス試験で実証