[「ケーブル技術ショー2025」Webで開催中] 地域DX先進事例の展示・シンポジウムが 自治体関係者などの参加者で連日盛況

自治体関係者も多く参加しているイベントが現在開催されている。ケーブルテレビ業界で最大規模の総合コンベンション「ケーブルコンベンション2025/ケーブル技術ショー2025」だ。主催は(一社)日本ケーブルテレビ連盟、(一社)日本CATV技術協会、(一社)衛星放送協会の3団体、後援は総務省。会場での展示会・セミナーは7月24日・25日の2日間、東京国際フォーラムで開催され、ケーブル技術ショーのオンライン展示会は9月10日まで、ケーブルコンベンションとケーブル技術ショーのセミナーのアーカイブ配信は9月30日まで開催中だ。現在、全国では自治体の地域DXを地元のケーブルテレビ事業者が請け負っている事例が増えており、同イベントの展示会とセミナーでは、これらの代表的事例が多数紹介されている。来場した自治体関係者の関心もそこにある。
(取材・文:『月刊B-maga』編集部・渡辺 元)
※オンライン展示会、アーカイブ配信は下記Webサイトで開催中
https://www.catv-f.com/
スマートシティを提供
ケーブルテレビ6社による「地域DXの先進事例」の展示には、自治体やケーブルテレビ事業者の来場者が大勢訪れた
7月24日・25日に東京国際フォーラムで開催されたケーブル技術ショー2025の「主催者テーマ展示ゾーン」では、ケーブルテレビ事業者が自治体と連携して実施した地域DXの先進事例について、各事業者が展示を行った。同コーナーは展示を見たり説明員に質問したりする自治体やケーブルテレビ事業者の来場者で常に盛況だった。
大分ケーブルテレコムはGIGAスクールへの取り組みとネットワークの一元管理に関して展示。大分市などでGIGAスクールの回線を提供している同社が、通信の技術力だけでなく、工事業者をまとめる組織力などケーブルテレビならではの力を発揮した事例を紹介した。
ハートネットワークは“地域で作る、地域を作る”IoTソリューションについて出展した。愛媛県新居浜市・西条市のスマートシティで、データ連携基盤、多種サービスを提供している同社による、地域課題解決に向け期待を集めている取り組みを公開した。
避難所開設をVRで訓練
東京ケーブルネットワークは建物施設の3Dスキャン・避難所の見える化を展示。同社は建築物、避難所などの3Dコンテンツ化を提供している。東京都文京区での避難所開設のVR訓練など、災害対策としても期待されている取り組みについて、VRの体験デモも通して紹介した。
ケーブルテレビ(株)は電力の地産地消と防犯ソリューションを紹介。栃木市のごみ焼却場などで発電した地元産電力の販売による電力の地産地消、防犯サービスによる安心な地域を目指している同社の取り組みを解説した。
となみ衛星通信テレビはGWSと生成AIによって「オペレーション革命」の実現を図る先進的な取り組みを出展した。
そして、知多メディアスネットワークは愛知県大府市、常滑市、知多市、東海市での指定管理事業にICTを導入し「公共施設のDX」を実現した事例を展示。指定管理事業で公共施設の管理運営だけでなくDXも実現する同社の取り組みが、業務効率化、サービス向上、集客など、地域に効果をもたらしている状況を説明した。
地域DX事例のシンポジウム

シンポジウム「『自治体×ケーブルテレビ連携』による地域DXの成功戦略」は、自治体やケーブルテレビ事業者の聴講者で満員となった
また、ケーブル技術ショー2025の展示会場内のオープンステージでは、この6事業者によるシンポジウム「『自治体×ケーブルテレビ連携』による地域DXの成功戦略 ~代表的事例のケーブルテレビ事業者6社に聞く~」を開催。立ち見も出る満員の聴講者を前に、地域DX事業におけるケーブルテレビ事業者としての競合他社への強み、事業戦略、課題などについて議論した。
地域DX事業に対する自治体とケーブルテレビ事業者の関心の高さが現れた主催者テーマ展示とシンポジウムとなった。東京国際フォーラムの会場で開催された展示会・セミナーは7月25日で終了したが、ケーブル技術ショーのオンライン展示会は9月10日まで、ケーブルコンベンションとケーブル技術ショーのセミナーのアーカイブ配信は9月30日まで開催中だ。下記URLのWebサイトから無料で参加できる。
※オンライン展示会、アーカイブ配信は下記Webサイトで開催中
https://www.catv-f.com/
自治体・ケーブルテレビ連携のイベント「ケーブル技術ショー2025」
本連載の地域DX事例のキーパーソンが結集するシンポジウムも開催
ケーブルテレビ業界で国内最大の展示会「ケーブル技術ショー2025」が、「自治体+ケーブルテレビ」のイベントに進化して2025年7月に都内で開催された(オンライン展示、セミナーのアーカイブ配信は実施中)。近年、自治体が地域DXのインフラ構築や運営などの業務を地元ケーブルテレビ事業者に委託する成功事例が全国で増えている。ケーブルテレビ業界でも、地域DX事業への取り組みに業界を挙げて力を入れている。
このような動向を受けて、今年のケーブル技術ショーは自治体関係者向けの展示やセミナー、ケーブルテレビ事業者と自治体の来場者、出展者が意見交換や交流を深めるための交流イベントなどを大幅に強化する。
ケーブル技術ショーでは、本連載でレポートする自治体・ケーブルテレビ連携による地域DXのキーパーソンたちも会場に結集。シンポジウムやセミナーで、より詳しい情報を話したり、聴講者からの質問に直接答えたりする。交流イベントで情報交換もできる。
※本連載、ケーブル技術ショー2025の自治体・ケーブルテレビ連携に関する主催者展示、シンポジウム、セミナーの企画は、一般社団法人日本ケーブルテレビ連盟の「地域ビジネス推進タスクフォース」のご協力をいただきながら実施します。
●「ケーブル技術ショー2025」の概要
開催日 | 2025年7月24日(木)・25日(金) |
会場 | 東京国際フォーラム |
主催 | (一社)日本ケーブルテレビ連盟、(一社)日本CATV 技術協会、(一社)衛星放送協会 |
参加料金 | 無料※(事前登録制) |
※「ケーブルコンベンション2025」も同会期・同会場において開催されました(セミナーのアーカイブ配信は9月30日(火)まで実施中)。

設立 | 1975年7月1日 |
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代表者名 | 理事長 中村 俊一 |
本社所在地 | 〒160-0022 |
事業内容 | 各地の自治体は「デジタル田園都市国家構想交付金」や「地方創生推進交付金」などを活用し、地域の活性化や持続化可能な地域社会の創生を目的にICTサービスの導入によるさまざまなDX改革を進めています。 地方公共団体と繋がりが深いケーブルテレビは、地域密着の情報通信インフラとして、あるいは地域に根差した事業者として、地方公共団体や民間企業と連携し、自治体DXや地方共創、スマートシティの取り組みなどを積極的に進めています。 ケーブル技術ショー2025では、地域課題解決に向け地方公共団体やケーブルテレビ事業者を集め、ソリューションやノウハウなどの解決策の提供に加えビジネスマッチングを開催いたします。 |
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