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【夢を叶えた自治体職員の小さな習慣】毎日、目的地を確認しよう

    【夢を叶えた自治体職員の小さな習慣】毎日、目的地を確認しよう

    【自治体通信Online 寄稿記事】
    自治体職員のための心の運転方法 #8(寝屋川市 職員・岡元 譲史)

    寝屋川市(大阪)職員の岡元 譲史さんが滞納整理というハードな仕事を通じて得た経験、気づきなどをシェアする本連載。今回は“夢・目標の実現に近づく習慣”について。岡元さん自身、ちょっとしたひと工夫で、本を出版するという夢を実現しました。その方法とは?

    安心安全、快適に心のドライブを楽しめる一年に

    皆様、大変遅ればせながら明けましておめでとうございます。1月15日の小正月までを「正月」と捉える地域もあるようですから、いよいよ本格的に一年が始まりますね。

    皆様は初詣に行かれましたか? 神様や仏様に向かって、何を祈り、また宣言されたでしょうか?

    本連載では、人生をひとつの「旅」と捉え、私達の「心」を乗り物に例えて、その運転方法を共に学んで「心のドライブを安心安全、快適に楽しむ」ことを目的としております。今年一年が心のドライブ日和となるようにお祈り申し上げるとともに、微力ながらそのお役に立てるような内容を配信していくことを宣言致します。

    不定期にはなりますが、月1~2回程度のペースでぼちぼちとお届けして参りますので、本年もどうぞよろしくお願い致します。

    年始の勢いを日常に落とし込むひとつの工夫

    日々は連綿と途切れることなく続いていくものですが、やはり年末年始というのは特別感があり、単なる夜明けではなく365日のうち一度しかない「一年の夜明け」ということで、気が引き締まりますよね。

    そんな一年の始まりに、「今年はこんな年にしよう」と夢や目標を掲げる人も少なくないのではないでしょうか。かくいう私もそのひとりです。

    しかしながら、早ければ正月三が日、長くとも1月も折り返しのこれぐらいの時期で、既に自分が掲げた夢や目標を忘れてしまっていることはありませんか?

    少なくとも、私自身、このような「夢や目標を掲げては、すぐに忘れる・挫折する」という行為を繰り返しておりまして、「それなら最初から夢や目標を立てない方がマシなのではないか? それにかけた時間を、他の時間に充てた方が有意義な人生を過ごせるのでは?」という状況が長年続いていたんです。

    ここで「続いていた」と過去形を使用するということは、何かしらの改善があったということです。そう、私は3年前からある「たったひとつの工夫」を実践することで、年始に立てた夢や目標に対する意識を格段に引き上げることに成功しました。

    たったひとつの工夫、それは
    『夢・目標を可視化して、携帯の待ち受け画面にすること』
    そう、これだけです。

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    今日からすぐに実践できる!!

    皆さん、よく「夢や目標は目に見える形にした方が叶いやすい」とか「毎日見返すことで実現しやすくなる」といったことを聞きませんか?

    私も何度も耳にしました。まずは、手帳の一番最初のページに書き、毎日見返すようにしたのですが、手帳を開くことが習慣化せず、開いたとしてもスケジュールを確認する当該月のページを開くのみで、最初のページを開き忘れる。その結果、夢や目標を確認、意識する機会は年に数回程度に留まりました。

    「毎日、絶対に確認するところはないか?」と真剣に考えたところ、ありました。そう、携帯電話の待受画面です。

    可視化した目標を写真に撮って、待受画面として設定することで、毎日否が応でも目にする。「これだ!」と思いました。アプリ等はスライドした先の2画面先以上にすべてよけて、基本の画面はアプリがまったくない状態。これで、携帯電話の画面を開けば、毎日、夢・目標が目に飛び込んできます。

    この方法がぴったりハマって、私は毎日、年始に掲げた「夢・目標」を見返すことになりました。

    日々、目的地を確認することで辿りついた「出版」の夢

    この方法を“心の運転方法”に置き換えるなら、「毎朝、しっかりと目的地を確認するために地図を見返す」ということになるでしょうか。自分が進むべき方向性を確認し、今日一日の行動や発言がそれに近づくことに寄与しているか? こうしたチェックを毎日のようにすることで、間違いなく夢・目標の達成に近づくことになります。

    私は昨年、5月に念願だった出版を果たしましたが、それもこの「夢・目標を毎日見返す」という習慣のおかげです。
    (参照記事:現場のプロがやさしく書いた 自治体の滞納整理術)

    出版の目途もまったく立っていない、お声もかかっていない状況の中、「いつか誰かに見てもらえるかもしれない」という前向きな勘違いだけを一本の細い命綱として、日々、一生陽の目を見ないかもしれない文章を綴り、ネタを集め、タイトルを考えていました。毎日、夢や目標を見返していたからこそ、「こういうことができるんじゃないか」といった行動のアイデアも生まれ、小さな実践を積み重ねたことで、出版に辿り着いたのです。

    たとえ、すぐに夢や目標が叶わなくても、何もしなければ進捗はゼロですが、毎日のように夢・目標を見返して少しでも行動すれば、1年後には40%ぐらいは夢に近づいているかもしれません。それが2年、3年と重なれば、その差はどんどん開くでしょう。こうした習慣を持っているか否かで、人生が変わるといっても過言ではありません。

    もしも、『夢・目標を可視化して、携帯の待ち受け画面にする』だけで、人生が1ミリでもよくなるとしたら? こんなにコスパの良い夢の叶え方はないと思いませんか?

    以前の私と同じように、「年始に夢や目標を立てては3日で忘れる」を繰り返している方、騙されたと思って、試してみてください。体裁を気にしなければ、所要時間はわずか数分です。その数分が、あなたのこれからの人生を大きく左右するかもしれません。

    どこかでお会いする機会があったら、ぜひあなたが叶えたい夢や目標、「人生の目的地」が書かれた心の地図とも言うべきそれを、互いに見せ合いましょう。楽しみにしています。

    (「【“自治体職員の仲間”たちと通わせた想い】「心の運転方法セミナー」を初実施!」に続く)

    ★ 本連載の記事一覧

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    岡元 譲史(おかもと じょうじ)さんのプロフィール
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    寝屋川市(大阪)経営企画部 企画四課 課長代理 兼係長
    1983年生まれ。2006年に同市入庁後、12年間にわたり、様々な債権の滞納整理に従事し、市税滞納額70%(約25億円)削減に貢献。2020年より現職。
    「滞納整理に価値を見出して伝えることで、受講者の不安や葛藤を取り除く」という独自スタイルによる研修を全国で実施し、6年間で延べ3,700人が参加。受講者が給食費の滞納ゼロを達成するなど、すぐに使えて再現性の高いノウハウを伝えている。
    執筆に「滞納整理のための空地・空家対策」(『税』2018年2月号)など。
    「地方公務員が本当にすごい! と思う地方公務員アワード2018」受賞。
    プライベートでは2男児の父。PTA会長を務めるなど地域の活動も行う。
    2021年5月21日に『現場のプロがやさしく書いた 自治体の滞納整理術』(学陽書房)を刊行。同書の印税は「全額、寝屋川市の発展のために使う」としている。
    <連絡先>okamoto.joji@city.neyagawa.osaka.jp

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