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【公務員として成長し続ける】“憧れ力”で心の乗り物をアップグレードする

    【公務員として成長し続ける】“憧れ力”で心の乗り物をアップグレードする

    【自治体通信Online 寄稿記事】
    自治体職員のための心の運転方法 #7(寝屋川市 職員・岡元 譲史)

    寝屋川市(大阪)職員の岡元 譲史さんが滞納整理というハードな仕事を通じて得た経験、気づきなどをシェアする本連載。今回は“心をアップグレード”するコツ。公務員として、人間として成長し続けるために大切な力(ちから)とは?

    心の乗り物をアップデートする際に重要な”憧れ力”

    前回は「心の乗り物と一口に言っても、乗り物って色々な種類があるよね。あなたの心は、どんな乗り物?」という話をした上で「では、自分が乗りたい心の乗り物に乗れていますか?」という問いかけをしました。
    (参照記事:あなたの心はどんなタイプの乗り物?)

    いかがでしょうか。一度、自分の心と向き合ってみてください。例えば、「オートバイのように疾走感のある今の状態が最高に心地良いです!」という風に現在の心の状態に満足している方は、そのままの乗り物で人生の旅を続けて頂ければ結構です。

    しかしながら、「今の私の心はブレーキのない自転車みたいに危なっかしい。もっと高級セダンのように余裕のあるゆったりとした状態がいいなぁ」といったように現状に満足できていない場合は少し工夫が必要かもしれません。

    そんな方に意識して頂きたいのが、今回お伝えする「憧れ力」。

    自分が理想とする心の乗り物に乗っていそうな人をモデルとして、自らの心をアップグレードするための、大切な力です。

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    憧れが“”未来の自分”をつくる

    素敵な人の真似を積み重ねて唯一無二の乗り物へとカスタマイズする

    唐突な質問ですが、皆さんはこれまで、「この人、素敵だな」とか「こんな人になりたいな」と思ったことはありませんか? 私は、あります。それはもう、数えきれないぐらいたくさん。

    小さい頃に憧れたヒーロー(ちなみに「鳥人戦隊ジェットマン」が一番記憶に残っています)に始まり、テレビドラマの俳優さん(「王様のレストラン」の千石さんが渋くてカッコよかった)だったり、過去の偉人(社会人になりたての時に松下幸之助さんの講演録をひたすら聴きました)だったりと、色々な人に憧れてきました。今でもすぐ、素敵な人に出会うと「こんな風になりたい」と感じるので、「憧れ体質」なのかもしれません。

    ただ、この「憧れ力」が私の心の成長にとって非常に大事な役割を果たしたことは間違いありません。私は、「この人、素敵だな」「こんな人になりたいな」と感じたら、その優れた部分を取り入れるべく、その方の真似を試みてきました。

    真似の仕方はその時々で違いますが、例えば喋り方を真似してみたり、その人の読んでいる本を調べて自分も読んでみたり、服装を真似してみたりと、その人の「いいな」と思う部分を自分の言動に取り入れるようにしてきました。

    「心と身体は繋がっている」とはよく言ったもので、行動を変えていくと、心にも変化が生じます。例えば、憧れの人の真似をして、普段の自分なら選ばない“ちょっといい服”を着るだけで、行動が丁寧になり、なんだか心にも余裕が出て来るといった具合です。

    もちろん、私と憧れの人とは別人格ですから、完全にその人になることはできません(なる必要もありません)。

    しかしながら、こうした「憧れる人の真似をする」という行動を積み重ねることで、自分の心が、「より自分が望む状態」へとカスタマイズされていき、結果として唯一無二のオリジナルな心の乗り物が出来上がるわけです。

    今の心の状態に満足していない方は、ぜひ試してみてくださいね!

    2021年の振り返りと2022年に向けての抱負

    いよいよ2021年も残りわずかとなりました。今年はこうして「自治体職員のための心の運転方法」という連載を始めさせてもらうことになり、自分の考えや想いを表現する場を頂いて、本当に有り難く感じています。
    (参照:自治体職員のための心の運転方法~連載バックナンバー)

    この連載は、私にとって思考実験的な内容であり、うまく昇華しきれていないまま書いていることも多いので読みづらかったり、理解しづらかったりする部分もあるかもしれません。そこは何卒ご容赦ください。

    しかしながら、16年前に「滞納整理」という精神的にハードな仕事と出会ってから、これまでずっと考えてきた「心との向き合い方」について、こうして自分なりに表現できるのは非常に楽しく、また面白い経験でして、可能な限り継続したいと考えております。

    読んでくださる皆様におかれましては、来年も引き続きお付き合い頂けましたら幸いです。2022年も笑顔で過ごせるよう、共に「心の運転技術」を向上させていきましょう!

    (「【夢を叶えた自治体職員の小さな習慣】毎日、目的地を確認しよう」に続く)

    ★ 本連載の記事一覧

    自治体通信への取材のご依頼はこちら

    岡元 譲史(おかもと じょうじ)さんのプロフィール
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    寝屋川市(大阪)経営企画部 企画四課 課長代理 兼係長
    1983年生まれ。2006年に同市入庁後、12年間にわたり、様々な債権の滞納整理に従事し、市税滞納額70%(約25億円)削減に貢献。2020年より現職。
    「滞納整理に価値を見出して伝えることで、受講者の不安や葛藤を取り除く」という独自スタイルによる研修を全国で実施し、6年間で延べ3,700人が参加。受講者が給食費の滞納ゼロを達成するなど、すぐに使えて再現性の高いノウハウを伝えている。
    執筆に「滞納整理のための空地・空家対策」(『税』2018年2月号)など。
    「地方公務員が本当にすごい! と思う地方公務員アワード2018」受賞。
    プライベートでは2男児の父。PTA会長を務めるなど地域の活動も行う。
    2021年5月21日に『現場のプロがやさしく書いた 自治体の滞納整理術』(学陽書房)を刊行。同書の印税は「全額、寝屋川市の発展のために使う」としている。
    <連絡先>okamoto.joji@city.neyagawa.osaka.jp

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