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愛知県名古屋市の取り組み

情報インフラの運用改善①

「仮想化基盤」の刷新による、行政サービス基盤の飛躍的な進化

名古屋市
総務局行政改革推進部 情報化推進課 情報基盤管理係 係長 西野 智行
総務局行政改革推進部 情報化推進課 情報基盤管理係 前田 敦紀
[提供] ニュータニックス・ジャパン合同会社

※下記は自治体通信 Vol.25(2020年8月号)から抜粋し、記事は取材時のものです。


現在、多くの自治体のなかでもっとも業務負荷の増大が顕在化している部署のひとつが、情報システム部門である。業務のIT化に伴い、庁内に導入するシステムは増加の一途をたどり、情報インフラの運用管理は複雑さとともに職員への負荷も増している。そうしたなか、名古屋市(愛知県)では、「仮想化基盤」の刷新によって、情報インフラの運用にまつわる多くの課題を一気にクリアしたという。どういうことか、同市担当者に話を聞いた。

名古屋市データ
人口:233万178人(令和2年6月1日現在) 世帯数:112万7,381世帯(令和2年6月1日現在) 予算規模:2兆7,481億円(令和2年度当初) 面積:326.45km² 概要:慶長15(1610)年に、関ヶ原の戦いで天下の実権を握った徳川家康が、海陸の連絡に便利な那古野台地に築城工事を始め、市街地が形成されはじめる。以来、徳川御三家筆頭の城下町として尾張藩の中心となり、江戸・大坂・京につぐ発展をみた。明治11(1878)年、名古屋区として初めて独立行政区となり、明治22(1889)年10月1日から市制施行。
名古屋市
総務局行政改革推進部 情報化推進課 情報基盤管理係 係長
西野 智行にしの ともゆき
名古屋市
総務局行政改革推進部 情報化推進課 情報基盤管理係
前田 敦紀まえだ あつき

至上命題は、ベンダーロックインの回避

―名古屋市ではこれまで、情報インフラの運用をめぐり、どのような課題がありましたか。

前田 当市では、職員が利用する約2万台のパソコン、数百台のサーバを、わずか3人の情報システム担当職員が管理してきました。そうしたなか、庁内のシステムは年々増加し、システムごとに構築してきたサーバの管理負荷も深刻な状態でした。よりシンプルに運用できる情報インフラの構築が課題になっており、平成29年度のサーバ更新を機に、新たな仕組みの導入を検討しました。

西野 検討にあたっては、メーカーごとに設計思想が異なるサーバが混在する状態を回避したいという希望もありました。それまでは、システムごとにサーバメーカーが分断されて統一的な運用監視ができないうえ、サーバの更新時期がそれぞれ異なるので、システム統合といった運用改善も阻まれる。いわゆる「ベンダーロックイン」の状態に陥っていたのです。そのため、特定のハードウェア上でしか動かないシステムから脱却すべく、仮想化基盤の刷新を進めたのです。

―実際に、どのような検討を行ったのでしょう。

西野 まずは、職員だけでも運用できるシンプルな基盤であること。さらに、障害時などにも止めることなく運用できる環境であることや、 サーバを効率的に運用でき、設置スペースを削減できることなどを条件に調達。これらすべての要求に合致する基盤として、『Nutanix Enterprise Cloud(以下、Nutanix)』の導入となりました。

前田 『Nutanix』は拡張性に優れ、スモールスタートで導入できる点も評価しています。更新時期が異なる既存の物理サーバを段階的に仮想化基盤上に集約していけるため、サーバ台数を減らせるうえ、統一的でシンプルな運用監視が実現する仕組みだったからです。

機器の保守管理費用も、大幅に削減できた

―導入によって、どのような効果が得られましたか。

前田 パフォーマンスが安定化し、サーバ障害によるシステム停止はほぼ無視できる状態になりました。運用監視もブラウザベースで統一的に行え、視覚的にわかりやすいため、専門知識のない職員でも容易に管理操作を行えています。

 また、仮想化基盤上のリソース量を調整できるため、システムごとに都度機器調達する必要がなくなり、サーバリソースをシステム間で効率的に融通し合うこともできるように。結果、サーバ台数は大幅に削減され、従来の3分の1に省スペース化されました。

西野 『Nutanix』には自己修復機能が実装されているため、万が一の障害時にも、システムを止めずに運用を継続することが可能です。機器の保守は改めて翌日に対応すればよく、機器の保守にかかる費用が大幅に削減できたのも大きなメリットです。当市では従来、サーバ障害の際に「1時間以内の復旧着手」をベンダーに依頼しており、それが保守管理費用の増大につながっていた事情がありました。


―今後の運用方針を聞かせてください。

西野 新たなシステムを導入したいなどの要求にも、仮想化基盤上に必要なサーバを構築することで、迅速に対応できるようになりました。これにより、スピード感のある行政サービスを提供できる体制が整いました。今後は、ネットワークの分散化や高速化も検討し、より一層シンプルかつ柔軟に仮想化基盤を運用できる環境を構築していきたいですね。

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