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公務員なら挑戦したい資格ガイドブック~やりたいことから探す50のスキル

公務員なら挑戦したい資格ガイドブック~やりたいことから探す50のスキル

【自治体通信Online 寄稿記事】
自著書評(加賀市 職員・庄田 秀人)

デジタル社会形成に向けたDXの推進を契機に、あらゆる分野で起きているゲームチェンジ(従来とは全く異なる視点や価値観が台頭し、大変革が起きること)。自治体職員もその例外ではありません。事実、公務員の働き方や社会から期待される役割もゲームチェンジしつつあり、それにともなって“自治体職員のリスキリング”が注目されています。「でも、どうすれば…」。こうしたお悩みの解決になる“公務員本”が今回紹介する『公務員なら挑戦したい資格ガイドブック~やりたいことから探す50のスキル』(学芸出版社)。同書は「資格取得」という具体的かつ取り組みやすい、自治体職員に寄り添ったリスキリングのガイドブック。著者でご本人もさまざまな資格を取得している加賀市 職員の庄田 秀人さんに本書の特徴や出版の想いを寄稿してもらいました。

資格取得は人を幸せにする!

本書『公務員なら挑戦したい資格ガイドブック~やりたいことから探す50のスキル』は、日本初の公務員に特化した資格ガイドブックです。少しでも挑戦したい気持ちがある公務員にとって、非常に役立つ情報が満載です。

「挑戦、学び、変化」。私の信条です。何かに挑戦し、そのために学習し、変わることで、自分自身がより良くなり、幸せになれると考えています。そしてこの信条の実践者がひとりでも増えることで、より多くの人がハッピーになれると信じています。私がこの信条を実践するための手段として提唱するのが、"資格取得"です。

資格取得は、新しいことに挑戦し、学び、成長する機会を提供し、自己実現につながります。セミナーやコーチング、カウンセリングなどは、時間、お金、他人の協力が多く必要になります。しかし、資格取得は今すぐに、少額の費用で、ひとりでも取り組めます。したがって、私は多くの人に資格取得をお勧めします。


■本書の目次
 PART1   基本的な執務スキルを身につけたい!
 PART2   まちについて伝える力を高めたい!
 PART3   法律とお金の知識をもっと深めたい!
 PART4   生活福祉にかかわる知識を増やしたい!
 PART5   住民・企業とよりよく連携・協働したい!
 PART6   行政DXに活きる知識・技能を習得したい!
 PART7   公務員の立場から働き方を考えたい!
 PART8   キャリアを有効に活かして専門性を高めたい!

あるゆる立場の公務員に取材

本書には、以下の5つの利点があります。

まずは、ユニーク性です。単に資格の概要だけでなく、「おすすめの部署など」「取得後の変化」「勉強時間」「お試し問題」などを掲載しています。現在の立場から、必要な情報を取得でき、なりたい自分になるための最短で再現可能な内容となっています。また意外性のある資格も多く掲載されています。

次に、厳選された資格が掲載されています。公務員に特化して、業務で活用できる資格を取材し、取得しやすい資格を多く選んでいます。そして国、都道府県、市町村、行政職、専門職、教員などのあらゆる立場の公務員に取材しています。

また、正確性もあります。インターネットや他の書籍から得た情報ではなく、公務員の方に、直接取材したことで得た生の情報です。また各資格事務局にも直接、資格情報などを確認しました。

構成も工夫しました。ひとつの資格につき、3~4ページにまとめ、読みやすさと見やすさにこだわりました。気軽に短時間で調べることができます。また研修の資料としても活用できます。

特典もあります。本を購入し、手続きをすることで、ある資格については、先着で受検料全額免除が適用されます。他の資格についても特典があるものもあります。これら全ての特典を受けることで、購入費用の2倍以上の費用がお得になります。

また、資格取得のモチベーション向上のために、同じ志の仲間が欲しいという方。そんな方のために「資格取得で向務員サークル」(「向務員」という言葉は私の造語です。意味は本稿の最後の方に解説しています)を立ち上げます。公務員の方で本書をお持ちであることを、私にフェイスブックメッセージで送っていただければ、フェイスブックサークルに招待いたします。役立った資格、勉強方法、試験対策の工夫などをサークルメンバーで情報交換できればと思います。

公務員が資格取得するメリットとは?

資格取得は私たち公務員にとって、大きなメリットがあります。それは公務員にとって必要な以下の3点を得ることができるからです。

  1. 自信
  2. 信用
  3. 知識

これらを得ることで、公務員としてよりよい公的サービスを提供できます。

まずは「1.自信」について説明します。

公務員の仕事は減点主義であるため、自信を失うことが多いです。できて当たり前、できないと責任を問われる仕事です。

では、自信を得るにはどうすればよいか。それが、資格取得による「承認」なのです。

勉強の努力が実を結ぶことで、自分自身を評価できます。
合格証により、国や専門機関から認定が受けられます。
仕事仲間や家族からは、評判があがります。

これら承認により、自信がつきます。仕事やプライベートでの活動においても必ずプラスになるでしょう。

次に「2.信用」について。

資格試験に合格することは自分が客観的に能力を持っていることの証明になります。

また、努力家であると認められます。

資格取得による信用がある人は、より多く業務を任されます。任されることで、実力や実績を積むことができます。その結果、信用、実力、実績の好循環が生まれ成長できます。

業務外での活動においても、資格取得による信用は重要な役割を果たします。例えばボランティア、NPOなどの活動においても信用により、幅広い専門的な活動ができます。

業務外活動で得た知識や経験は、業務でも大きな武器となるでしょう。

“早く、広く、深く”

最後に「3.知識」について説明します。公務員は異動が多いです。そして異動後は特に早急に広範囲かつ正確な知識の習得が必要になります。数年後には専門的な知識も求められます。これらが必要な理由と資格取得による効果を順に説明します。

まず、異動後は、研修期間などなく、その日から仕事に就くことが多いため、早急な知識の習得が不可欠です。そのための資格取得効果として「締め切り効果*」があります。資格試験は試験日があるため、直近の試験に申し込むことで、早急に知識を習得できます。

*締め切り効果:納期を短く設定するとコンパクトになった期間中に終わらせようと集中力が働く心理現象のこと。

次に、所属年数に関わらず、様々な問合せがあるため、広範囲の知識が求められます。そのための資格取得効果としては、「体系的効果」があります。資格試験は、背景や関連する周辺知識など体系的に問われるため、広範囲かつ整理された知識を習得できます。

また、業務内容をさまざまな機関や人々に説明する必用があるため、正確な知識が必要です。そのための資格取得効果としては「アウトプット効果」があります。正解を導き出すために正確な知識のアウトプットが必要となり、正確な知識を習得できます。

そして、異動後数年経つとその業務の中核となり、より専門的な知識が必用となります。そのための資格取得効果としては、「レベル効果」があります。多くの資格は初級から中級、上級と段階的にあるため、初級の次は中級、中級の次は上級と、より上位の級を段階的に取得していくことで、専門的な知識を習得できます。

そのうえで、どの資格を取得し、どう活用すればよいかを知ることで、より効率的な知識の習得につながるでしょう。その道標となるのが本書なのです。

公務員から「向」務員へ

本書は、公務員にとって、自信と信用を得るための指南書です。また弱みを克服し、強みを磨くためのアドバイスも含まれています。本書を読むことで、前向きに、向上心をもって取り組む"向務員"として成長できます。そして、そんな"向務員"が増えることで、世の中はより幸せな場所になるでしょう。

「向」務員を目指しませんか?

また、本書で取材した方々をゲストに招いた「公務員リスキリングラジオ」(※脚注参照)も発信しています。本書では書ききれなかった、目から鱗の勉強方法や資格や仕事への熱い思いを聞くことができます。

※脚注:下のリンクより「公務員リスキリングラジオ」を視聴できます。

本書とラジオを通じて、目と耳から資格取得の醍醐味や公務員の仕事の楽しさを味わってみてください。自分自身の成長とともに、社会への貢献ができる素晴らしい仕事である公務員に"もう一度"興味を持ってみてはいかがでしょうか。

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■ 庄田 秀人(しょうだ ひでと)さんのプロフィール

1978年生まれ。加賀市役所職員。スマートシティ課リーダー。横浜国立大学を卒業後、加賀市役所に入庁。人事担当課、障がい担当課、DX推進担当課などを歴任し現在に至る。
人事担当課ではメンタルヘルス予防体制構築、新規採用職員指導制度策定、障がい者専用部署立ち上げ。障がい担当課では虐待対応体制構築。DX推進担当課では全国初となる市内生活圏全域を高精度3Dマップ化、ARを活用した観光プロジェクトを推進。
資格取得を通して人生の幅を広げ、公務員の仕事の楽しさを知ってほしいと考えている。取得資格は、社会保険労務士、FP2級、法学検定スタンダード、年金アドバイザー3級、ふるさと検定上級、第一種衛生管理者など。2021年より加賀市内資格取得活用アドバイザー講師。2022年修士号を取得。
2023年2月に『公務員なら挑戦したい資格ガイドブック~やりたいことから探す50のスキル』(学芸出版社)を出版。

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