
人口減少に伴う地域の深刻な労働力不足、そして部活動の地域移行による指導者確保の難航。全国の自治体が共通して直面しているこれらの課題に対し、沖縄県石垣市さま、NTT西日本株式会社 沖縄支店さま、そして私たち株式会社NTTSportictは、スポーツを通じた地域活性化プロジェクト「マチスポ」の実現に向けた包括連携協定を2024年に締結しました。この大きな枠組みをキックオフとして、私たちNTTSportictは「石垣島スポーツコミッション」さまと緊密なパートナーシップ連携を締結。最新の「AIカメラソリューション(スポーツDX)」を核に、大学合宿、地域就業、そして遠隔指導をシームレスに融合させた共生型スポーツツーリズムのプロセスとその成果を、当事者の視点からご紹介します。

石垣市内のサッカー場に設置されたAIカメラ
アルバイト×合宿×スポーツDX
~「消費型観光」から脱却し、日常の労働力と新しい関係人口を同時創出する~
スポーツDXによるまちづくり「マチスポ」の取り組みを加速させるため、私たちが石垣島スポーツコミッションさまと共に形にしたのが、大学の体育学部などの合宿誘致に「地域就業」と「スポーツDX」を掛け合わせた、持続可能な滞在型ツーリズムです。2024〜2025年度には、日本大学や仙台大学をはじめとする計100名超のトップアスリートを誘致するに至りました。

アルバイト×合宿の仕組みを活用して石垣島に合宿に訪れた大学生達
このモデルでは、例えば、学生たちは午前中に人手不足が深刻な島内のホテルや飲食店、商店リネン工場などでアルバイト就業を行い、午後から本番のトレーニングに励みます。これにより、学生にとっては遠征費用の経済的負担が軽減され、地域にとっては貴重な日常の労働力を確保できるという、双方向のメリットを生み出しました。

ホテルでの客室清掃(左)やリネン工場でシーツの洗濯(右)などのアルバイトをしている様子
このタイトなスケジュールの中で、合宿の成果を最大化するために不可欠だったのが、現地へ導入した当社のAIカメラを中心としたスポーツDXです。限られた練習時間でも質の高い振り返りができるよう、練習場に設置したAIカメラが自動で映像を記録・分析。高度なデータ分析によって、効率的な技術向上をサポートしています。

石垣市内の野球場(左)と体育館(右)に設置されたAIカメラ
さらに、この映像は遠方のご家族へリアルタイムでライブ配信されます。画面越しに我が子の挑戦を見守る家族にとって、石垣島は「我が子が成長した特別な場所」となり、単なる観光ではない「応援に会いに行く旅(再訪)」という新たな観光需要までも創出しています。

AIカメラで自動撮影された仙台大学野球部の練習風景
労働を通じた住民との直接交流は、学生たちに単なる「合宿地」以上の深い愛着を生み、島を「また帰ってきたい第二の故郷」へと変えています。本事業は、その先進性と地域貢献度が高く評価され、「スポまち!自治体表彰2024」ゲスト特別賞を受賞しました。

表彰式での受賞シーン。石垣市中山市長とスポーツ庁室伏長官(当時)、ゲスト審査員の増田明美さん
オンライン遠隔指導の進化
~デジタルとリアルの往還が離島のハンデを解消、地域を日常で繋ぐ教育インフラへ~
地方、とりわけ離島において「専門的な指導者不足」は、子どもたちの可能性を狭める深刻な地理的制約(ハンデ)でした。私たちは石垣島スポーツコミッションさまと共に、単発のイベントで終わらせない「日常的な遠隔指導体制」を共同で構築しました。
現役プロサッカー選手による遠隔指導を起点に始まったこの遠隔指導事業は、現在、日本体育大学ハンドボール部による石垣市の中学生への指導として完全に定着しています。
現場に設置された高精細なAIカメラは、コート全体を俯瞰したクリアな映像を瞬時に遠方の大学へと配信。画面越しの大学生コーチは、中学生たちのフォーメーションや細かな動きの機微をリアルタイムで捉え、的確な技術アドバイスを直接送り届けます。物理的距離を感じさせない高度な教育環境を日常化することで、離島特有の指導格差を見事に解消しました。

AIカメラで自動撮影されたライブ配信映像を見ながら指導する日体大の学生達

遠隔指導を受けている石垣市内中学校ハンドボール部の生徒達、日体大の学生とオンラインで会話
さらにこの事業は、デジタルで耕した絆を「リアルなツーリズム」へと着地させる先進的な試みでもあります。画面越しに毎月対話を重ねて育んだ確かな信頼関係を土台に、今後は大学生が実際に石垣島を訪れ、中学生と直接相まみえる合同合宿(2026年度実施予定)も計画しています。デジタルとリアルの往還によるこの取り組みは、「スポまち!自治体表彰2025」を受賞し、全国の自治体からも大きな注目を集めています。
総括:地方創生を叶えるサステナブルな「絆の循環」へ
~二者のタッグが磨き上げた、石垣島から全国へ広がる地方創生の形~
石垣島スポーツコミッションさまと私たちが現地で推進する「関係人口」の未来図は、一時的な観光客の誘致にとどまりません。
1. デジタル(月2回のオンライン遠隔指導)で日常の絆を耕し、
2. リアル(年1〜2回の合宿・就業)で地域の日常へ溶け込み、
3. サステナブル(一生の絆・家族の来島)へと実を結ぶ。

この「絆の循環」のなかで、遠隔指導の実践を大学側の「単位取得や教育実習」として制度化するキャリア支援の動きも進んでいます。さらに島内の進学率の向上や、将来的には、島で指導を受けた中学生が進学し、今度は大学生コーチとして地域へ恩返しに還ってくるという「世代を超えた継承」までをも見据えています。
自治体の抱える本質的な課題を、行政のビジョン、 私たちの先端技術の強みを掛け合わせることで「価値」へと反転させた今回の事例。
石垣島スポーツコミッションさまと当社のタッグが磨き上げたこのスポーツDXは、単なる効率化のツールではなく、人と場所が響き合う「一生消えない絆」を育む、新しい地方創生ソリューションとなります。
石垣島から始まったこのサステナブルな挑戦を、同様の課題に悩む全国の地域にとって、未来を照らす確かなモデルケースとしてお届けできるよう、私たちはこれからも地域に寄り添い、共に伴走を続けてまいります。

| 設立 | 2020年4月1日 |
|---|---|
| 資本金 | 1億円 |
| 代表者名 | 中村 正敏 |
| 本社所在地 | 〒534-0024 |
| 事業内容 | ・AIカメラを活用したアマチュアスポーツ等による映像ライセンス獲得及び映像配信事業 |
| URL | https://nttsportict.co.jp/ |
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