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《業務過多な年度末に知っておきたい》「装いとメンタルヘルス」の関係

    《業務過多な年度末に知っておきたい》「装いとメンタルヘルス」の関係

    【自治体通信Online 寄稿記事】
    自治体職員の「装合計画」#13(元東京都職員/イメージコンサルタント・古橋 香織)

    元東京都職員でイメージコンサルタントの古橋 香織さんによる、見過ごされがちだった「公務員の装い」をテーマとした本連載。今回のテーマは、服装とメンタルヘルスの関係について。年度末の業務が押し寄せ、異動等の大きな環境変化がある春先は「木の芽時」という言葉があるように、心が不安定になりやすい季節だとされます。そこで“装いの変化”からメンタルの状態を推し測る方法等をお伝えします。セルフチェックに使えるだけではなく、管理職の方も必読の内容!

    んなときこそ少し立ち止まって!

    みなさんこんにちは。イメージコンサルタントの古橋香織です。3月は、業務の総仕上げの時期。異動が内示された人は通常業務に加えて引き継ぎ書の作成、残留予定の人は来年度の業務の見通しを立てたりするなど、密度の濃い毎日をお過ごしかと思います。

    しかしそんなときこそ少し立ち止まって、自分や周囲の人のキャパシティを知ることは非常に大切です。それを測るためのひとつの指標として、服装をはじめとした「装い」があります。

    今回の記事では、メンタルの不調を訴える職員の増加が大きな課題となっている背景を踏まえて、日頃多くの公務員と接するイメージコンサルタントという立場から「装いとメンタルヘルス」の関係について取り上げていきます。

    装いと心の状態って関係あるの?

    日ごろから私は、自治体の研修等で「見た目は心の1番外側」「お役所仕事は服装にも表れる」と耳にタコができるくらい訴えています。通常、その先には「だからきちんとした服を着ましょう」という言葉が続きますが、本記事では装うことの背景がだいぶ異なります。今回のテーマとして取り上げるのは、「身なりを整えたくても整えられなくなってしまった」という話です。

    前述のとおり、見た目と心は相互に連関しているというものであるということは、「人は見た目じゃない、中身だ」を頑なに貫く人々を除いては、大方ご同意いただけるのではないかと思います。私たちの共通認識として、装いをはじめとした見た目は、個人の価値観や思想、信条が大いに反映されるものなのです。

    よって(勘が鋭い読者のみなさまはもうお気づきでしょう)心のキャパシティが限界である時、早期にSOSが表れるのがその人の「見た目」です。

    特に真面目で弱音を吐けない、人を頼るのが苦手な人ほどその傾向が出やすいと言えるでしょう。つまりは、言動と見た目が乖離していくイメージです。

    メンタルの不調によって難しくなる行為のひとつに、着ていく服の上下を組み立てたり、顔に化粧を施すなどの行動といった、「身なりを整えること」が挙げられます。「寝癖」「フケ」「爪が伸びている(または極端に深爪になっている)」、「シミやシワの目立つ服を着てくる」など、ここ数週間で急に身なりのほころびが目立ってきた職員は、心もいっぱいいっぱいになっている可能性があります。

    ◎装いとメンタルヘルス~私の体験談
    自分の話で恐縮ですが、私もかつて仕事でミスをしたり、職場の人間関係で悪いことが重なるなど、スランプに陥った経験があります。
    その当時から私は前の晩に自分の次の日の服を考えることが日課でしたが、ある日突然、それができなくなりました。大嫌いな職場に着ていく服を考えるだけで、急に憂鬱な気持ちが襲ってきて何も考えられなくなってしまったという、かつてない感覚を味わったことを覚えています。
    あれほど好きだったメイクも手を抜きはじめるようになり、まるで自分が自分じゃないような違和感を味わいながらも、我慢して職場に通っていたこと。今となってはこれも経験のひとつかもしれませんが、当時は本当に辛く苦しい毎日でした。
    その時は幸いにも異動前の職場の上司や同期、周囲の方のサポートもあり、仕事をお休みするまでには至りませんでした。ただし仮にあの時誰も手を差し伸べてくれなかったら、ベッドから起き上がれなくなる日も間違いなく訪れていたでしょう。

    装いからわかる「お疲れ度チェック」

    公務員の持つ感情的傾向として、「人に心配をかけたくない」「自分の仕事は責任を持って全うしたい」という意識がとても強い方が多いです。このため無意識のうちに、自分の限界を突破した状態で勤務にあたっている人も存在するのではないでしょうか。

    このような文脈をふまえ、以下に、服装からわかる「お疲れ度チェックリスト」を作成してみました。この記事を読んでいる方は、是非、セルフチェックをしてみてください。

    いかがでしょうか。チェックが多ければ多いほど、心の疲れが身なりにまで影響を及ぼしています。休める時は仕事を忘れてしっかりとリフレッシュしましょう。

    また、このテーマから読み取れるもうひとつのメッセージとして、元からあまり見た目に対してこだわりがない人も、心身ともに健康な時は、見た目に一定の心配りをすることで、自分の心の状態を把握することができます。この点から考えても、日頃から自分の見た目を整えることは公務員生活にとって非常に重要なことなのです。

    公務員こそ服装を「心の鎧」として捉えて

    公務員の仕事は、人員全員が同じ方向を向いていないと成り立たない業務が圧倒的多数であるゆえ、清濁飲み込まなければいけない状況も度々発生します。自分を抑えてぐっと耐える、そんな時に味方になり寄り添ってくれるものが、その日自分が身に着けている服をはじめとした装いなのではないでしょうか。

    1日のうち7時間から8時間の長い勤務時間で、自分の身体を包み込んでくれる服を心のよりどころにするだけでも、気の持ちようが変わってきます。公務員こそ、装いを「心の鎧」として捉えることで、絶対的な自分の味方になってくれるはずです。

    公務員にとって服装は自分を守る“心の鎧”

    忙しい年度末は、議会関係や引継ぎ関係など、ありとあらゆる業務が発生します。ぜひこの記事の考え方を参考に、自分と向き合いながら過ごしていただきたいです。

    (「《「えっ!? マジですか…」》庁内で見てしまった“気になる装い”」に続く)

    【お知らせ】古橋さんが自治体通信総研勉強会に登壇!

    本連載を執筆している古橋 香識さんが3月24日(金)開催の自治体通信総研勉強会(自治体職員限定)に講師として登壇します。テーマは「新年度に向けて“装い”でできること」


    開催日時:2023年3月24日(金)14:00~15:15
    ウェビナー形式(zoomウェビナー実施)、参加費無料
    • 普通の服で清潔感や好印象を出したい!
    • 新年度の職場を良い雰囲気で過ごしたい!
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     ★ 本連載の記事一覧

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    ■ 古橋 香織(ふるはし かおり)さんのプロフィール

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    元東京都職員/イメージコンサルタント
    早稲田大学を卒業後、東京都庁に入庁。都職員時代は消費者行政や東京都議会議会局に勤務。在職中にイメージコンサルティングを学び、2020年1月に東京都を退職し独立。Color Commons代表。
    政治行政の仕事に従事する顧客に特化した「仕事映え」するスタイリングが得意。北海道から沖縄まで全国の公務員が受けているイメージコンサルティングのコンセプトは「心の戦闘力を服で上げる」こと。「職場で初めて服を褒められた」「自信が出た」などの多くの現職公務員の支持を得ている。
    2021年11月に『公務員男性の服~普通の服で好印象・信頼・清潔感は出せる』(ぎょうせい)を上梓。最近は個人のイメージコンサルのほか、自治体向けの研修や講演などの依頼も増えている。

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