自治体通信ONLINE
  1. HOME
  2. 自治体向けサービス最新情報
  3. 【子育て支援・遊具】「挑戦・交流・創造」の場となる遊具で、子どもの身体と心の成長を支える(インクルーシブな遊び環境づくり / アネビー)
施設運営事業者の声
子育て施設への遊具の導入

【子育て支援・遊具】「挑戦・交流・創造」の場となる遊具で、子どもの身体と心の成長を支える
インクルーシブな遊び環境づくり / アネビー

[提供] 株式会社アネビー
【子育て支援・遊具】「挑戦・交流・創造」の場となる遊具で、子どもの身体と心の成長を支える(インクルーシブな遊び環境づくり / アネビー)
この記事の配信元
株式会社アネビー
株式会社アネビー

※下記は自治体通信 Vol.69(2025年10月号)から抜粋し、記事は取材時のものです。

子育て世代が安心して暮らせる環境を整えるにあたり、子どもがのびのびと遊べる場所を確保することは、自治体に求められる重要な課題となっている。そうしたなか、港区(東京都)では今年、子どもの屋内の遊び場となる新しい施設「あっぴぃパーク高輪」がオープン。多くの親子が集い、安心して体を動かし交流できる場として高い評価を得ている。取り組みの詳細について、施設の運営受託事業者であるアソシエ・インターナショナルの落合氏に聞いた。

インタビュー
落合 典子
アソシエ・インターナショナル
港区子育てひろば あっぴぃ高輪 施設長
落合 典子おちあい のりこ

年齢や発達段階を問わず、みんなが安心して遊べる

―今年オープンした施設にはどういった特徴がありますか。

 まず、館内が9つのエリアに分かれていることです。「よちよちエリア」は小さな子でも安心して遊べ、「挑戦エリア」ではすべり台などの大型遊具で体を動かせます。「ゆらゆらエリア」には横になって乗れるブランコがあり、幅広い年齢の子に人気です。さらに「アトリエエリア」では工作や折り紙を、「ごっこエリア」ではままごとを楽しめ、手先の器用さや想像力も育めます。こうした多様な遊びを通じ、年齢や発達段階、障がいの有無、国籍を問わず楽しめるインクルーシブな空間になっています。小さな子と大きな子がぶつからないよう動線が配慮されているうえ、遊具も安心して利用できるよう緻密に設計されています。

―どのような設計でしょう。

 たとえば「挑戦エリア」では、不安定な足場を渡ったり、少し高いはしごを登ったりする場所がありますが、そこをクリアできた子だけが先へ進め、まだ難しい子は安全な場所にとどまって遊ぶことができます。このように、子どもの成長段階に応じて自然に危険を避けられるような工夫が随所にあるのです。また、複数のエリアでは視覚や聴覚に敏感な子が落ち着ける「隠れ家」のようなスペースも用意されています。そのため、刺激の多い空間が苦手な子どもも安心して過ごすことができ、誰もが居場所を見つけられる環境となっているのです。

 さらに、「あっぴぃパーク高輪」は、体を動かすだけでなく、子どもたちの心の成長を支える場であることも特徴です。

子ども同士の交流が、自然に生まれてくる

―詳しく聞かせてください。

 運営していて印象的なのは、子ども同士の交流が自然に生まれる場面が多いことです。「ゆらゆらエリア」では、ブランコに乗る子と揺らす子が一緒になって遊ぶ姿がよく見られます。年齢が違っても役割を分け合うことで協力が生まれているのですね。「ごっこエリア」では、初対面の子ども同士が自然と家族ごっこを始める光景もあります。知らない子同士が遊びを通じて仲間になれるのはこの施設の大きな魅力であり、創造性や社会性といった心の成長も育んでいるのだと実感します。

―今後の施設運営において配慮する点を聞かせてください。

 「あっぴぃパーク高輪」は、特に毎週末は定員の50組を超える盛況ぶりです。登録者も増え続け、地域の子育て世帯から強い支持を得ていると実感しています。今後も、スタッフのきめ細かい見守り体制で安心を提供するのはもちろん、子育て世帯が集える地域の拠点としても、「あっぴぃパーク高輪」を運営していきます。利用者間で気軽な相談や情報交換が生まれれば、それが地域全体の子育て環境の充実につながると信じています。

民間企業の視点
「新五感×インクルーシブ」の視点が、社会性・創造性も育む遊具の条件に
インタビュー
野木 駿平
株式会社アネビー
設計部
野木 駿平のぎ しゅんぺい
平成11年、千葉県生まれ。令和4年、芝浦工業大学建築学部建築学科先進的プロジェクトデザインコースを卒業し、同大学院理工学研究科建築学専攻に進学。令和6年、株式会社アネビーに入社。おもに遊具・遊び場の設計に従事する。

―「子どもの遊び場」づくりをめぐる自治体の状況をどう見ていますか。

 多くの自治体が、子育て世代が安心して暮らせる環境づくりの一環として、子どもの身体だけでなく心や社会性も育む「遊び場」づくりに関心を寄せています。近年は、騒音や安全管理の課題から公園の数も減っています。こうした状況を背景に、行政として屋内外の遊び場を整備したいと考える自治体が増えています。当社はそのニーズに応え、独自の設計視点を取り入れた遊具を提案しています。

―詳しく聞かせてください。

 当社は「触覚」「視覚」「聴覚」に、バランス感覚をつかさどる「前庭感覚」、自分の体の位置や動きを把握する「固有感覚」を加えた5つを「新五感」と定義し、遊具ごとにどの感覚を育むかを分析して設計しています。さらにインクルーシブ性を重視し、年齢や、障がいの有無、国籍・文化の違いを問わず、誰もが楽しめる遊び場を追求しています。それにより、子ども同士が自然に交流し、協力し合い、創造性を発揮する場づくりを目指せるのです。当社が取り扱う遊具はすべて欧州規格の安全基準「EN1176*」に準拠しているため、安全面でも信頼いただけます。

―自治体に対する今後の支援方針を聞かせてください。

 創業以来約50年にわたり、多くの保育施設に遊具を提供してきた経験を活かし、地域の子育て環境を支援していきます。遊具の提供に限らず、遊び場全体の企画、設計、施工まで一貫して伴走できますので、まずはお気軽にご連絡ください。

*EN1176 : 子どもの遊び場における遊具の安全のための欧州規格

株式会社アネビー
株式会社アネビー
設立

平成2年8月

資本金

4,750万円

従業員数

95人(令和7年10月1日現在)

事業内容

遊具(遊戯器具)、保育用備品・家具、休養施設の輸入販売(おもにスウェーデン、ドイツ、オランダ、アメリカより)および、上記に付帯する企画・設計・施工業務

URL

https://www.aneby.co.jp/

お問い合わせ先
03-3465-4828(平日 9:00〜17:00)
aneby@aneby.co.jp
サービス資料を確認する
電子印鑑ならGMOサイン 導入自治体数No.1 電子契約で自治体DXを支援します