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コミュ障だった僕を激変させた公務員の「伝え方」の技術

【自治体通信Online 寄稿記事】自著書評(倉敷市 職員・牧野 浩樹)

コミュ障だった僕を激変させた公務員の「伝え方」の技術

年間1億7,000万円以上の税金徴収に成功、職場改善の提案を職場の上司を説得して実現―。入庁10年目の若手でありながら、こうした実績をもつ自治体職員が「住民や上司からYESを引き出す“伝え方の公式”」を一冊の本にまとめました。倉敷市(岡山)職員の牧野浩樹さんの著作『コミュ障だった僕を激変させた公務員の「伝え方」の技術』 です。実は“コミュ障”に長年悩んでいたという牧野さん。伝え方の公式を発見するまでの試行錯誤や本書を上梓した想い、活用方法などを牧野さんに解説してもらいます。
【目次】
■ コミュ障だった僕が本を書いた理由
■ 「伝え方の技術」を学べば1歩を踏み出せる
■ 「伝え方の公式」は全ての公務員が活用できる
■ 公務員の仕事は住民を喜ばせること

コミュ障だった僕が本を書いた理由

はじめまして。倉敷市の牧野浩樹と申します。初の著書『コミュ障だった僕を激変させた公務員の「伝え方」の技術』 について紹介します。

本の表紙
本の表紙

その前に、簡単に自己紹介をさせてください。1985年1月22日に誕生。最初に歩き出したのは…(遡りすぎたので省略します)。 

現在、入庁10年目の職員です。配属先は、納税課5年、人事課4年、そして今年から観光課に所属しています。

性格は、人見知りで口下手。一言で言うと「コミュ障」なんです。学生時代はクラスメイトにまともに話しかけられませんでした。

就職活動は30社以上の面接が全滅。就職浪人して拾われた会社では、契約が1件も取れず3ヵ月でリタイア。そんなコミュ障だった僕が帰郷して入った市役所の配属先は、納税課。

住民からの「何が言いたいの?」

上司からの「分かりにくい」

話し下手では公務員としてやっていけない。。

そう思った僕は、「伝え方」について試行錯誤を続けます。

その結果、住民や上司からYESを引き出す「伝え方の公式」を発見し、年間1億7,000万円以上の税金徴収に成功しました。また、職場改善の提案を職場の上司を説得して実現し、市長表彰も受けることができました。

伝えることが得意だから本を書いたわけではありません。伝えることが苦手だった僕だからこそ、伝えられることがあると思って本を書きました。

本書では、コミュ力ゼロだった僕を激変させた「伝え方の公式」を紹介しています。

「伝え方の技術」を学べば1歩を踏み出せる

本書の内容について、紹介します。まずは目次をご覧ください。

目次画像
目次画像

第1章は『あなたにもできる!「伝わる」話し方』と題して、公務員にとって伝える力が武器になることや、誰でも伝え上手になれることを書きました。

第2章から第4章までは計23個の「伝え方の公式」紹介しています。

本書の特徴は3つあります。
①読みやすい構成と実践的なノウハウ
伝え方の公式パートは、「エピソードパート」と「公式事例パート」に分かれています。

「エピソードパート」は僕が経験した伝え方の失敗談を親しみやすくお読みいただけるよう再構成しています。公式を発見するまでの過程を追体験しながら読み物として楽しんでいただけたらと思っています。

また、「公式事例パート」は公式の具体的な実践例について良い例・悪い例を会話形式で掲載。普段あまり本を読まない方にも理解しやすく、実践しやすい内容を意識しました。

公式タイトルスタートの「エピソードパート」(上)と「公式事例パート」(下)画像
公式タイトルスタートの「エピソードパート」(上)と「公式事例パート」(下)画像

②悩み解決につながるコラム
各章の末尾には、新人時代に悩んでいた僕を救った「考え方」を紹介するコラムを掲載しています。

コラム① 公務員は自分で自分を褒めよう
コラム② 伝わらないのは「誰」のせい?
コラム③ 公務員は「やりたいこと」にこだわるな
コラム④ 「伝え方の公式」を編み出す方法

コラム③の画像
コラム③の画像

少しでも、読者の皆さんのお悩みを解決する一助になれば幸いです。

③一歩踏み出す勇気を促す仕掛け
本書の一番の狙いは、伝え方の技術を学んでもらうことを通じて、自ら「一歩踏み出す勇気」を持ってもらうことです。人事課で研修担当をしていた時に、人材育成の究極は「自ら動く」職員を育成することであることに気づきました。つまり、自ら行動する職員は、具体的な経験から内省し、自ら公式を編み出すことで「自己成長」を繰り返していくのです

本書では、「エピソードパート」に「経験学習理論」(自らの経験を内省し、公式化すること)を取り入れ、「公式事例パート」では簡単な公式から紹介することで読者の「自己効力感」(自分はできるという意識)を高める構成とするなど、「人材育成」の理論を取り入れて構成しています。

「伝え方の公式」はどんな職種・部署でも活用できます。また、年代にかかわらず、定年まで活用できます。

「伝え方の公式」さえ知っていれば、わかりやすい説明で住民を満足させることができます。また、思いついた企画を上司を説得して実現することもできます。新人のうちから「伝え方の公式」を知らなければ、公務員人生で「損」をしてしまうかもしれません。

「伝え方の公式」は全ての公務員が活用できる

本書で取り上げた「伝え方の公式」の実践例を2つご紹介します。

①数値化法
数値化法とは、数値化することで相手に解釈の余地を与えず、分かりやすく伝えるための公式です。

本書では「なるべく早く」という表現では解釈の余地があるため、具体的な期日を明確に示すことが大切であると述べています。

②損得明示法
損得明示法とは、メリット・デメリットを提示して相手を納得させる伝え方の公式です。

本書では、住民は「正論」では動かず、「損得勘定」で動くことを実体験をもとに述べています。

さて、実はこの記事も、数値化法と損得明示法を活用して書いています。もし、皆さんに「わかりやすい記事だな」「なるほど、納得」と思ってもらえたとしたら、そのおかげかもしれません。

本書で取り上げたのは、口頭で話す際の「伝え方の公式」ですが、文章を書く際にもヒントになると思っています。

また、「伝え方の公式」はどんな職種・部署でも活用できます。年代にかかわらず、定年まで活用できます。ぜひ、全ての公務員の皆さんに手にとっていただけたら、うれしいです。

公務員の仕事は住民を喜ばせること

公務員は、バッシングを受けることもあります。また、新型コロナウイルスの影響で休みなく働き、辛い思いをしている方もいるかもしれません。そんな方のために先日、ネットで見つけた言葉を紹介します。

「こんなときこそ、みんなが頼る場所」
「役所の機能が止まったら、住民全体に影響が出るから頑張ってほしい」
「市民のために働いてくださり、ありがとうございます」

公務員の仕事。それは、住民を喜ばせること。心と体を大切にしながら、お互い住民のために頑張りましょう。

本書が皆様の悩みを解決する一助となれば幸いです。最後まで書評にお付き合いいただき、ありがとうございました。本の感想や講演依頼はプロフィール欄にあるメールアドレスまでお願いします。

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牧野 浩樹(まきの こうじ)さんのプロフィール

倉敷市職員。1985年生まれ。上智大学文学部を卒業。リクルートグループの事業会社に契約社員として入社するも、契約が1件もとれずに3ヵ月で退社。岡山に戻り、2011年倉敷市入庁。2013年に岡山県庁(岡山県滞納整理推進機構)に出向。出向から戻った後は、人事課を経て2020年4月より観光課。
2016年には、倉敷市の業務改善推進制度(トライK)において、納税課の職員同士が日頃の感謝の気持ちを書いたカードを交換する「サンクスカード」を発案し、市長表彰を受ける。「地方公務員が本当にすごい!と思う地方公務員アワード2020」受賞。
<連絡先>
makinokoji0122※icloud.com
(メール送信の際は※を@に変更してください)

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