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観光プロモーションにおける自治体の課題と取組事例【自治体事例の教科書】

観光プロモーションにおける自治体の課題と取組事例【自治体事例の教科書】

さまざまな経済効果や活性効果がある観光誘致に取り組む自治体が増えています。効果的なプロモーションのあり方とは? 事例などを通じて、そのポイントを探りました。
 
【目次】
■観光プロモーションとは
■事例①【V字回復】熱海市(静岡県)
■事例②【さまざまな助成】島根県
■事例③【グランプリ】南房総市(千葉県)
■観光・商工関連ソリューションまとめ

観光プロモーションとは

観光プロモーションとは観光マーケティング活動における販売促進活動全般のことで、具体的には広告・広報(PR)、セールスプロモーションなどを指します。観光地や、観光商品・サービスの存在を多くの人に認知してもらい、認知させた人に旅行の実施、商品・サービスの購買のための動機付けをすることがその役割です。

そのためには、「なにをしたいのか」「どんな体験をしたいのか」「どんなものを購入したり、食べたいと思っているのか」など、観光を検討している人のニーズを把握し、そのニーズにあわせたコンセプトづくり、ストーリーづくりが必要だと言われています。さらに、伝えたい情報を、より効果的に伝える伝え方、見せ方も重要です。

次に、そうした観光プロモーションに成功し、観光客増や地域活性化に成果を出した自治体事例を紹介します。

事例①【V字回復】熱海市(静岡県)

熱海市(静岡県)は、海の幸、山の幸に恵まれた温泉地で、東京都内から短時間でいける地の利にも恵まれ、たくさんの観光客が押しかける行楽地でした。しかし、豊富な魅力を持っていながらも、人々の趣味・嗜好の変化などから、年々観光客が減り続けている状況でした。

そこで平成24年にシティプロモーション基本方針を作成し、翌年の平成25年から平成27年にかけて、集中的に観光ブランドプロモーションを実施しました。

すると平成23年に過去最低を記録した宿泊客数がその後徐々に増えていき、見事V字回復を遂げ、地域ブランド調査では「泊まりたい宿泊施設がある」など多くの項目で全国順位が上がり、イメージの改善に成功しました。

V字回復に一役買ったのが、熱海市が実施した重点的なプロモーションです。「意外と熱海」をコンセプトに、①マーケティング機能の強化と計画的なプロモーション、②プロモーションテーマの設定と恒常的な魅力の整理、③イベント実施基準と広報、PRツールの改善(多言語ホームページ ・海外向けプロモーション動画の作成など)、④別荘等所有者の来訪頻度の向上促進、⑤プロモーションの役割分担と推進、⑧管理体制の構築―など、さまざまな施策や仕組みを根本から見直し、“復活”を果たすことができました。

事例②【さまざまな助成】島根県

島根県では行政が積極的に外国人観光客の受け入れ態勢を整えています。たとえば、免税店やWi-Fi整備への助成制度である「外国人観光客誘致事業制度」や、外国人観光客向けのツアーを行っている旅行会社への「外国人観光客送客促進支援補助金」(バス助成)などです。

多言語対応やSNS、動画配信による魅力発信にも力を入れています。たとえば、一般社団法人山陰インバウンド機構が運営する公式ウェブサイトでは、日本語・韓国語・中国語(繁体字・簡体字)・英語・フランス語・ロシア語・タイ語に翻訳されています。インスタグラムを利用した画像投稿、YouTubeによる動画配信も実施し、地域の魅力を世界に伝えています。

事例③【グランプリ】南房総市(千葉県)

南房総市(千葉県)の道の駅「とみうら枇杷倶楽部」は、同市の名産品である果物のビワを使ったジュースやカレー、お菓子などのオリジナル商品を自社開発し、地域全体の商品開発の盛り上がりに貢献しています。

いちご狩りやビワ狩り、フラワーアレンジメント体験教室など体験型イベントも充実させ、地域活性化の拠点としても機能しています。

「とみうら枇杷倶楽部」は平成12年には道の駅グランプリを受賞し、平成27年には国土交通省が選定する重点道の駅「全国モデル」にも選定されました。
 

観光・商工関連ソリューションまとめ

観光・商工関連のソリューションをまとめています。是非、参考にしてください。

<参照元>
ブランド総合研究所「地域ブランド調査2018_魅力度上位100市区町村ランキング」
関東ICT推進NPO連絡協議会「魅力あるまちづくり事例集」    等

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