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ドローン利活用における自治体の課題と取組事例【自治体事例の教科書】

2019/6/12

ドローン利活用における自治体の課題と取組事例【自治体事例の教科書】

次世代の新技術・新産業として多くの自治体がドローンに注目しています。ドローンの利活用法や産業活性化のあり方とは? 実証実験などの事例などから、そのポイントを探りました。
 
【目次】
■ドローン利活用の注意点とは
■事例①【世界初】福島県
■事例②【宅配サービス】千葉市(千葉県)
■事例③【農林業+観光】あきる野市(東京都)
■事例④【産業集積】横須賀市(神奈川県)
■事例⑤【作業の大幅効率化】真庭市(岡山県)
■事例⑥【産業振興】大分県
■事例⑦【ノリ養殖や稲作に活用】佐賀県

ドローン利活用の注意点とは

平成27年に航空法が改正され、市区町村や民間がドローンを活用しやすい環境となりました。さらに、平成29年度の地方創生拠点整備交付金にて、近未来技術の活用を促したことからドローンを導入する自治体が増えています。

ドローンを利活用するうえで、いくつか注意すべき点があります。まず、平成27年施行の改正航空法で200グラム以上のドローンが規制対象となり、飛行禁止空域が決められている点です。

該当する空域でドローンを飛行させるには、地方航空局長または空港事務所長から許可が必要です。ただし、屋内施設やネットで覆われた屋外であれば、許可を取らずにドローンを飛ばすことができます。

そのほかにも、例えば、日出から日没までに飛行させる等の法的ルールがありますが、国や地方公共団体が、事故・災害時にドローンを使う分には飛行方法のルールは適用されません。

ドローンは第2次安倍内閣による成長戦略「日本再興戦略」に続く新たな成長戦略ともなっています。平成29年6月に閣議決定された「未来投資戦略」では、ドローンは人や物の移動革命の手段だと考えられています。

次に、ドローンに関する各自治体の実証実験事例などを紹介します。

事例①【長距離配送】福島県

福島県は「福島イノベーション・コースト構想」をもとに進めているロボット分野のプロジェクトでドローンの実証実験を進めています。

同構想は東日本大震災の被害にあった地域に新たな産業を生み出すことを目標とした取り組みで、ロボット分野のプロジェクトの一環としてドローンや災害対応ロボットの実証実験拠点「福島ロボットテストフィールド」の整備が進められています。

平成30年7月には同テストフィールドの一部が開所し、それに先立つ平成29年1月には南相馬市で世界初の完全自律飛行ドローンの長距離荷物配送に成功しています。

事例②【宅配サービス】千葉市(千葉県)

千葉市(千葉県)は市内の国家戦略特区で「ドローンによる宅配サービス 」の実証実験を繰り返し実施しています。2030年までに形にするのが目標です。

平成28年4月と11月に実施した実証実験では、ドローンによる物資運搬や垂直飛行を成功させました。さらに、平成29年12月には飛行実験場「ドローンフィールド」を市内3カ所に開設し、民間企業向けに無料レンタルを行っています。

事例③【農林業+観光】あきる野市(東京都)

あきる野市(東京都)では農林業分野や観光分野でドローンを活用中です。

農林業分野では農業振興会などの団体と連携し、野生鳥獣の生息状況や農作物被害などをドローンで調査しています。

観光分野においては、ドローンで空撮映像を撮影し、あきる野市を紹介するコンテンツを数多く作っています。

こうした取り組みの結果、農作物の被害拡大を防いだり、あきる野市に興味を持つ人が増えたりするなどの効果がありました。

事例④【産業集積】横須賀市(神奈川県)

横須賀市(神奈川県)はドローン産業集積推進事業に取り組んでおり、その一環として企業を対象にしたドローン研修を実施しています。

また、平成28年12月には市内企業を対象とした飛行実験フィールドを整備しました。

事例⑤【作業の大幅効率化】真庭市(岡山県)

真庭市(岡山県)では林業にICT(情報通信技術)を活用する目的で平成25年度からドローンを導入しています。

具体的には、森林組合と市役所をネット回線「森林林業クラウド」でつなぎ、森林資源情報をシェアできるシステムをつくり、ドローンは森林を上空から撮影し、資源を監視する役割を果たしています。

ドローンを用いた結果、これまで時間がかかっていた作業が1分ほどの画面操作ですませられるようになりました。

事例⑥【産業振興】大分県

大分県はドローン産業の振興に注力しています。平成29年6月には大分県ドローン協議会を立ち上げ、セミナーの開催やドローン関連の開発サポートを行うなどの活動を実施しています。

他にも、観光スポットをドローンなどで撮影して海外向け観光PR動画「Welcome Oita Wonders」をつくり、YouTubeなどで紹介しています。ドローンで撮影した写真や各エリアの祭り・風景もとに、16種類のポストカードデザインも制作しています。

事例⑦【農水産業で成果】佐賀県など

佐賀県では収量アップや品質向上を目的に、ドローンを活用したノリ養殖の実証実験を行っています。

ノリ養殖漁場の海面を空撮し、漁業関係者へ赤潮や病害を知らせることがドローンの主な役割です。その結果、問題発生時に以前よりも早く対処できるようになりました。

佐賀県農業試験研究センターでは、ドローンを活用したことにより、水稲がウンカの被害にあう前に早期発見するなどの成果も上げています。

<参照元>
鹿児島市 「ドローンを活用した産業振興」    等

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