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地域ケア会議の実践事例(鹿児島県霧島市)【自治体事例の教科書】

地域ケア会議の実践事例(鹿児島県霧島市)【自治体事例の教科書】

本記事では、鹿児島県霧島市の地域ケア会議の実践事例を取り上げます。圏域による高齢化率の違いや包括的な支援に課題を持つ自治体の事例です。

【目次】
■自治体概要(人口、高齢化率、地域包括支援センター設置数等)
■状況と課題
■具体的な取り組み内容

自治体概要(人口、高齢化率、地域包括支援センター設置数等)

鹿児島県霧島市は、平成17年に国分市、溝辺町、牧園町、横川町、霧島町、隼人町、福山町が合併して現在の形になっています。鹿児島県のほぼ中央部に位置し、霧島連峰や錦江湾に接し、湾に浮かぶ桜島を眺めることができます。

天降川とその流域に広がる田園、温泉郡があり多彩な自然や文化を持つ街でもあります。人口は約12万7,000人、高齢化率は23.1%となっています。地域包括支援センターは委託で1ヶ所、サブセンターが10ヶ所設置してあります。

状況と課題

霧島市全体の高齢化率は、鹿児島県でも2番目の低さです。ところが、地域別にみると違いがあります。市街地である国分地区では18.2%、隼人地区も22.9%です。一方で、高齢化率の最も高い牧園地区では37.6%と非常に高い割合となっています。

また、近年、身寄りのない高齢者や孤独に生活している高齢者が増加している現状もあります。様々な現状に関して、社会福祉協議会が運営するボランティアセンターには5,000名以上のボランティアが登録しています。

さらに介護ボランティア・ポイント制度を導入しています。65歳の人を対象にボランティア活動を通じてポイントを取得。ポイントは自身の介護保険料負担軽減や協賛企業の特典など、サービスを受けられる仕組みになっています。

具体的な取り組み内容

霧島市では、個人レベル、日常生活圏域レベル、市町村レベルの地域ケア会議が実施されています。概要と課題を以下に取り上げます。地域ケア会議は3つ実施しており、霧島市では地域ケア会議をはじめとする様々な連携や課題に対する提案がなされています。

●個人レベル「地区別包括ケア会議」
・主催:地域包括支援センター
・開催頻度:定例
・対象範囲:個人レベル
・会議参加者・司会役:参加者固定・司会者固定
・目的:市内7地区(旧市町村単位)で開催し、高齢者に対する包括ケアと自立支援に資するマネジメント実践力を高める(多職種の視点から専門性に基づくケア方針の検討)
・課題:介護支援専門員に対する地域ケア会議への理解不足による、ケアプランの検討回数の少なさ

●日常生活圏域レベル地域ケア会議「圏域別包括ケア会議」
・主催:地域包括支援センター
・開催頻度:随時開催
・対象範囲:日常生活圏域レベル
・会議参加者・司会役:参加者適宜・司会者固定
・目的:地区別包括ケア会議において個別事例検討の結果、圏域レベルで検討が必要な場合に開催。ケアマネジメントの実現に向けて医療との連携やインフォーマルサービスの組み込みなど、地域における課題発見と社会資源の発掘に取り組む
・課題:特に発表なし

●市町村レベル地域ケア会議「霧島市地域包括ケア会議」
・主催:地域包括支援センター
・開催頻度:定例(年1〜2回)
・対象範囲:市町村レベル
・会議参加者・司会者:参加者固定・司会者固定
・目的:地区別包括ケア会議、圏域別包括ケア会議で協議された地域課題を中心に、解決困難な問題や広域的な問題を関連団体の代表者レベルで検討。新たなサービスの構築や地域包括ケア会議体制の整備
・課題:特に発表なし

<参照元>
鹿児島県 霧島市_第8節「霧島市の状況」_(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/hukushi_kaigo/kaigo_koureisha/chiiki-houkatsu/dl/link3-0-10.pdf)