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奈良県奈良市 の取り組み

児童の実力に合った復習教材で学習のモチベーションを高められた

新宿区立落合第六小学校 校長 竹村 郷
[提供] 大日本印刷株式会社

前ページでは、学校と民間教育機関が連携して個別最適化学習に取り組む奈良市の事例を紹介した。ここでは、奈良市と同様にクラウドやAIなどを活用して個別最適化学習を実施している新宿区(東京都)の小学校を取材。取り組みの効果や狙いを校長の竹村氏に聞いた。

※下記は自治体通信 テクノロジー特別号(2019年2月号)から抜粋し、記事は取材時のものです。

東京都 新宿区町データ

人口: 34万6,858人(平成30年12月1日現在) 世帯数: 22万306世帯(平成30年12月1日現在) 予算規模:2,159億円(平成30年度当初) 面積: 18.22km² 概要: 東京23区のほぼ中央に位置し、千代田、港、文京、豊島、中野、渋谷の各区にそれぞれ隣接する。江戸時代に定められた五街道のひとつ、甲州街道において、日本橋と高井戸の間に新しい宿場が設けられたことが、「新宿」の地名の起源となった。現在の新宿区は昭和22年に、かつての四谷、牛込、淀橋の3区が統合して成立。このうち西部に位置した淀橋区は、昭和7年ごろから新宿駅周辺に百貨店、映画館、劇場、カフェーなどがひしめく一大繁華街を形成するようになった。

―個別最適化学習に対する考え方を聞かせてください。

 全員が同じ教材を一律に学ぶのではなく、個々の能力に合った内容を学んで思考力を高めるために、個別最適化学習は重要な取り組みだととらえています。当校では平成30年6月から、大日本印刷の学習クラウドシステム『リアテンダント』を導入し、個別最適化学習を始めました。

―個別最適化学習の実施にどのような反応がありましたか。

 AIを活用した分析を反映して提供される復習教材は苦手分野を克服する内容が多く、児童たちは最初、「難しくて解けない」といっていました。しかし、「解けなかった問題を解けた」という達成感が次第にモチベーションの向上につながり、前向きに取り組む児童が増えてきました。個別最適化学習で「考える力を高める」という期待どおりの効果を実感しています。

 最近では、復習教材の活用を広げるため、民間教育機関の講師が遠隔で個別指導する実証研究にも参画しています。校外での補習効果により、児童からは「理解がより深まった」との声があがっています。

―今後の教育方針を聞かせてください。

 復習教材のためだけでなく、児童の習熟度を詳細に分析したデータを広く活用していきたいですね。児童の苦手な部分について、教員はこれまでも日々の授業を通じて漠然とは把握していましたが、AIの活用による分析で明確に数値化されたデータをえられるようになりました。こうしたデータをいかに指導に反映するか、試行錯誤を重ねていきます。

―経済産業省が考える将来の教育のあり方を聞かせてください。

 第4次産業革命による、人とAIが共存する社会に向け、今後は課題をみずから設定し、解決する能力を育む教育が求められます。そのためには、学校や塾における教育のあり方を大きく変えていく必要があります。

―具体的にどのように変えていくのでしょう。

 学習効率を高めて教科学習に費やす時間を縮め、学びの効果を上げられれば、プロジェクト型の探究に取り組む時間を拡充できるはずです。学習効率を高めるには、ITと教育を融合した「エドテック」など、新しい手法が求められるでしょう。こうした新たな手法の可能性を探るため、経産省では「未来の教室」という実証事業を展開しています。この事業では、学校と民間教育機関が連携し、遠隔で個別指導を行うという大日本印刷の実証研究を採択しています。

―採択にあたり、どのような点を評価していますか。

 AIの活用による習熟度の分析にくわえ、公民の垣根を越えて指導を行うという点で、先進的な取り組みだと評価しています。子どもが塾に通いにくい地域でも個別最適化された教育を公平に提供できるよう、取り組みを広めてもらいたいです。

 同社の事業を含め、エドテックの力を教育現場で発揮させるには、学校における1人1台のパソコン環境の早期確立や個人情報を取り扱うルールの見直しなど、課題が多くあります。今後は各省庁とも連携し、新しい学習プログラムを実現できる環境を整備していきたいですね。

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