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神奈川県南足柄市の取り組み

情報モラル教育

個々の現場に応じたカリキュラムで、児童生徒の情報モラルを育む

南足柄市教育委員会
教育研究所 指導主事 遠藤 友樹
教育指導課 指導主事 内藤 篤
教育指導課 主事 菅佐原 由彦
[提供] 株式会社教育ネット

※下記は自治体通信 自治体DX特別号(2021年3月号)から抜粋し、記事は取材時のものです。


各自治体が「GIGAスクール構想」の推進にあたり、ICT環境の整備を進めるなか、児童生徒に対する情報モラル教育の重要性も高まっている。こうした状況において、南足柄市(神奈川県)は、児童生徒によるインターネット利用に関する実態調査にもとづいた情報モラル教育を推進している。同市教育委員会の3人に、取り組みの詳細や学校現場で得られている成果を聞いた。

南足柄市データ
人口:4万1,145人(令和3年1月1日現在) 世帯数:1万6,621世帯(令和3年1月1日現在) 予算規模:266億4,700万円(令和2年度当初) 面積:77.12km² 概要:神奈川県の西端に位置し、北は山北町、東は開成町、南東から南にかけて小田原市および箱根町に、西は静岡県小山町に接している。市域の7割を森林が占める。豊かな自然環境や水資源で育った相州牛は、「かながわブランド」として認定されている。樹齢500年の杉並木や、天狗伝説が伝わる大雄山最乗寺などの観光資源にも恵まれている。
南足柄市教育委員会
教育研究所 指導主事
遠藤 友樹えんどう ゆうき
南足柄市教育委員会
教育指導課 指導主事
内藤 篤ないとう あつし
南足柄市教育委員会
教育指導課 主事
菅佐原 由彦すがさわら よしひこ

すべての市立小中学校で、ネット利用の実態調査を実施

―南足柄市が情報モラル教育を推進している背景を聞かせてください。

遠藤 当市ではICT教育の重要性を早くから認識し、平成25年から市立小中学校の全教室に無線LAN環境やタブレット端末の整備を行っています。その際、ICT利用が生活におよぼす影響を児童生徒に理解させ、適切に情報に向き合うための倫理観を育むことも大切であると考え、同時期から市立の小中学校、全9校で「情報モラル教育」に取り組んでいます。

―どのように情報モラル教育を推進しているのですか。

内藤 教育支援事業を手がける、教育ネットに委託することで推進しています。同社のサービスは、全児童生徒を対象に「ネット利用の実態調査」を定期的に実施してくれることが特徴です。この調査では、スマホの所持状況や普段利用するSNS・ゲームなど、ネット利用の現状を詳細に洗い出します。これにより、「ネットいじめ」や「動画の無断投稿」といった発生しうる問題をクラス単位で把握できるのです。そのうえで、実態に即した情報モラルの出張授業を学年ごとに実施しています。

菅佐原 ネット利用にかかわるトラブルを未然に防ぐことは、学校現場や保護者の大きな関心事です。そのため、情報モラル教育はICT教育を推進する市の方針を、学校現場や保護者に理解してもらうための大切なプロセスでもあります。その点で、教育ネットのサービスは、児童生徒によるネット利用の現状と具体的な課題を学校や保護者にデータで示せることに、大きな意義があると感じています。

ICTとの向き合い方を、児童生徒の「自分ごと」に

―実際にどのような成果を得られていますか。

内藤 児童生徒のクラスごとの実態に応じたカリキュラムで出張授業が行われるので、児童生徒が情報モラルを「自分ごと」として捉えられるようになったことです。児童生徒は、自分が普段使っているSNSやゲームなど、身近な題材にもとづいた授業を受けるわけですから、よりいっそう情報モラルに対する興味・関心が高まります。それによって、ネット利用に伴う危険性や、ICTとの適切な向き合い方に対する理解を深めることができるのです。

―ICT教育について、今後の方針を聞かせてください。

遠藤 当市では今年から「GIGAスクール構想」の実践にあわせ、教育ネットが開発した、情報活用能力育成のためのクラウドサービスの導入を検討しています。情報モラルにとどまらず、「プログラミング的思考」や「ICTを活用した課題解決」といった総合的な情報活用能力の育成にも力を入れていきたいですね。


南足柄市立岡本小学校
教頭
加藤 徹かとう とおる

 教育ネットから提供される実態調査のリポートは、自分たちの学校だけでなく、他校の状況との比較も示してくれるので、自校における情報モラルの課題をより詳細に把握することができています。たとえば、いま当校の高学年で流行しているオンラインゲームでは、「ボイスチャットを通じた会話が友人同士のトラブルに発展する」といった問題が全国で増えていることがわかりました。こうした具体的な問題を想定したうえで、適切な情報モラル教育を提供できることに、教育ネットのサービス価値を感じています。

 教員向けの研修や保護者向けの講習会を開いてくれる点も魅力です。自身のICT端末をもつ子どもの低年齢化が進み、当校でも今年から1人1台の端末整備を始めるなか、子どもたちが安全にICTを活用できるよう、しっかりとサポートしていきたいですね。

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