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東京都西多摩郡瑞穂町 の取り組み

図書館や資料館が積極連携して公共の利益に繋げていくべき

NECネクサソリューションズ / 支援自治体:東京都西多摩郡瑞穂町
[提供] NECネクサソリューションズ

―システム導入以来、郷土資料館の来館者数の変化などはいかがでしょうか。

 このシステムは今年3月に導入しましたが、来館者の方からは早くも好評を得ています。とくに地元のシニアの方は、昔の写真を見ていろいろ当時のことを思い出されるようで、ファミリーで来られて「昔はこうだったんだよ」と盛り上がっている姿もよく目にします。さらに、観光客が瑞穂町を知るきっかけにもなっているようですね。

 数年前までの古い郷土資料館では来館者もまばらでしたが、現在の新しい郷土資料館、けやき館は年間で3万4,000人を超えるまでの来館者数になりました。また、資料館との連携を進めることで、図書館側にも相乗効果が生まれ、これまで減少傾向にあった利用者数が、平成27年度からプラスに転じています。

―地域交流の拠点になり始めているわけですね。

 ええ。デジタルアーカイブの活用をきっかけに人々の交流が生まれ、そこから地域をテーマにした数多くの講演会や座談会などにも派生させることができています。また、学校帰りの小学生たちがタブレットを片手に遊び感覚で楽しんだりしています。「けやき館」を中心とした新たな地域交流が生まれつつあります。

 またその一方、町外から来られる観光客の方にも好評です。レファレンス性を高めているため、たとえば狭山丘陵を散策される方が、先に当館を訪れて調べ物をしてからお出かけされることも多いようです。これまで瑞穂町には観光の“目玉”がなく、町自体を訪れていただくきっかけがありませんでした。その中でようやくこの「けやき館」が観光の拠点にもなりつつあると感じています。

―これから先、公立の図書館や資料館はどのような存在であるべきなのでしょう。

 町の図書館・資料館がほかとの差別化を考えるとき、やはり地域資料の存在がキーになると思います。どれだけ新刊本を揃えて、本の貸し借りの回転率を上げてみたとしても、読書離れなどが進むなかでやはり先細りになってしまうのではないでしょうか。地域資料をどのように「面白おかしく」公開していくかが、図書館や資料館の個性に繋がっていくと考えています。

 一方、「資料の公開」を目的とする図書館に対し、資料館はどうしても「地域資料の保存」を第一に考えてしまいがちです。しかし公共施設である以上、ひとりでも多くの方に来館して資料を見てもらうことが大前提であるべきだと思います。当町でも積極的にML連携を進めることで、さらなる相乗効果を目指していきたいですね。

―さまざまな施策を進めるなかで、変化を感じられることはありますか。

 職員の意識が変わりました。世の流れで読書離れも進むなか、以前は職員のなかにも閉塞感が蔓延していました。しかし、来館者や利用者数が増えることで雰囲気は大きく変わりましたね。現在の合言葉は「仕掛ける図書館」「仕掛ける資料館」ですから。(笑)他の自治体も同じかもしれませんが、役所のなかでも「図書館」「資料館」の位置づけはそれほど高くないんですよ。それでも仕掛け続けることで、だんだんと各所から注目してもらえるようになってきました。
 
 今後も町をリードできる素材はいくらでも揃っていますし、職員のなかにも「図書館、資料館が町おこしをけん引していく」という責任感が芽生えるようになりましたね。

―今後のビジョンを教えていただけますか。

 瑞穂町にはまだまだポテンシャルがあると感じています。たとえば、春恒例の行事「瑞穂のつるし飾り」の期間には、全国から約1万人の方が来町されますが、このイベントに当アプリを関連づければ、瑞穂町の名を全国に広めることができるかもしれません。これからも自由な発想を持って、仕掛け続けていきたいと思います。

 ただ忘れてはならないのは、やはり税金を使わせていただいているという点です。特定の方だけが楽しめる仕組みをつくるのではなく、図書館・資料館の間口をどんどん広げることで、利用機会を広げることが大切なんだと常に意識しています。この考えをベースとして、結果的に地域振興にもつながっていけばいいですよね。

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