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倉敷市 の取り組み

倉敷市をハブにして高梁川流域に来訪者を呼び込む

文化産業局 文化観光部 次長(兼)観光課長 三宅 健一郎
[提供] KDDI株式会社 /株式会社コロプラ

倉敷美観地区をはじめ、県内でも屈指の観光スポットを有する倉敷市(岡山県)。ただ近年は、観光客数がほぼ横ばいに推移しているため、平成16年に策定した「倉敷市観光振興アクションプラン」以降、さまざまな観光施策を行っている。文化産業局 文化観光部の三宅氏に、同市ならではの取り組みを聞いた。

※下記は自治体通信 特別号(2018年4月発刊)から抜粋し、記事は取材時のものです。

倉敷市データ

人口: 48万3,389人(平成30年2月末現在) 世帯数: 20万8,485世帯(平成30年2月末現在) 予算規模: 3,567億7,696万4,000円(平成29年度当初) 面積: 355.63km² 概要: 岡山県の南部に位置しており、中国地方では3番目の人口を擁し、中核都市に指定されている。白壁の町、文化の町として有名で、江戸時代は天領として栄えた商人の町。なかでも美観地区、本町・東町の町並みは、古き情緒をいまも色濃く受け継いでおり、年間を通じて多くの観光客が訪れる。

中核市として近隣と連携 圏域の交流人口を増やす

―倉敷市における、観光施策の取り組みを教えてください。

 平成28年3月に「倉敷市観光振興プログラム」を新たに策定しました。前回策定の「倉敷市観光振興アクションプラン」から10年以上経過し、SNSの普及によるクチコミ情報や参加体験型観光ニーズの高まりなど、観光を取り巻く環境の変化に対応していくためです。

 それに先駆けて平成27年2月、中核市である当市と近隣の6市3町(※)が連携して、人口減少への対応と圏域での経済成長をめざす連携中枢都市宣言を発表。同年3月に、「高梁川流域圏成長戦略ビジョン」を策定しました。

※6市3町:新見市、高梁市、総社市、早島町、矢掛町、井原市、浅口市、里庄町、笠岡市

―どのようなビジョンでしょう。

 高梁川に沿って上流から下流に位置する市町は、気候・風土が異なり、豊かな文化・歴史と多種多様な産品を有し魅力ある圏域を形成しています。これらの市町が連携して、まちづくりの課題を解決するための具体的な取り組みを掲げています。観光分野においては、周遊性の向上や外国人観光客の誘致拡大による、観光客の増加をめざしているのです。

 そのための具体的な戦略の立案にあたって、まずは実際の人流を知る必要があります。ただ、人流の把握となると、統計データではわかりません。そこで「高梁川流域圏成長戦略ビジョン」を策定するため、平成26年にGPSのビッグデータを活用した動態調査を実施しました。

―なにがわかりましたか。

 圏域来訪者の約半数が、当市中心部に訪れていることが改めてわかりました。また、圏域での日中滞在時間が3.74時間と短く、半数以上が日帰り。ひとり当たりの平均周遊ヵ所は1.07ヵ所で、ほぼ周遊されていないのも事実として判明しました。いわば、数字で現実をつきつけられたわけです。

 ただ、こうした現状を知ることで「圏域全体の周遊を促進するためにどうしたらいいか」という、より具体的な施策の立案につなげています。

民間のチカラを借りて新たな魅力を発掘・発信

―具体的にどんなことに取り組んでいるのでしょう。

 まず、訪れる方が魅力的と感じるような圏域の新たな魅力の発掘と発信。そのため、お店の方や高校生などから高梁川流域の新たな観光素材を提案してもらい、優れた事業には行政による支援を行い、民間のチカラによる旅行商品化を促進しています。現在、約40件を採択しています。

 また、圏域の魅力をより深く味わっていただくには、宿泊していただくことが重要です。そこで、圏域での観光と倉敷での宿泊をセットにしたツアーを新たに企画・商品化した旅行会社には補助金を交付。宿泊地である倉敷では、倉敷美観地区を中心とした夜間景観照明や夜景をみるバスツアーなどを行い、思い出となるような夜型観光イベントを実施しています。

 さらに、南北に通っているJR伯備線をからめたツアーや、倉敷にゆかりのある横溝正史の作品『金田一耕助シリーズ』の舞台になった備中地域をめぐるツアーなども企画しています。

 インバウンド対応として、広域Wi-Fiの整備も推進。エリア拡大とともに、圏域各市町での認証基盤を統一しており、一度認証すれば他市町でもそのまま使えるよう、より便利なものになっています。

―今後の方針を教えてください。

 「観光振興プログラム」において、観光客数、宿泊者数、外国人宿泊者数の3点に目標値を設定し、引き続き施策を展開していきます。

 また、平成29年度の取り組みとして、改めてGPSのビッグデータを活用した動態調査を圏域で実施。今回の目的は、前回の調査以降に取り組んできた戦略の効果をデータによって知ること。PDCAの「C」の部分ですね。まだ調査結果が出るのはこれからですが、その内容を参考にしたうえで、修正すべき点や引き続き取り組む点を精査していきます。

 今後は、定期的な調査を通じて、蓄積したデータを用いて、より有効な施策を打ち出していきたいと考えています。

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