
民間企業の取り組み
ネットワーク管理の効率化
AIでネットワーク状況を可視化し、DX推進に最適な通信環境を整えよ
Mist事業部 コンサルティング システムエンジニア 林 宏修
エンタープライズ ビジネス第一統括本部 公共営業部 部長 森田 雄一
※下記は自治体通信 Vol.45(2022年12月号)から抜粋し、記事は取材時のものです。
デジタル機器への依存度が高まる自治体業務において、「安定した通信環境」の重要性は増している。そうしたなか、「昨今のDX推進によるデジタル機器の増加により、ネットワーク接続は加速度的に増えるため、現在のネットワーク管理では対応できなくなる自治体が増える」と警鐘を鳴らすのは、通信ベンダーであるジュニパーネットワークスの林氏。そこには、どのような課題があり、いかなるネットワーク管理であれば、安定した通信環境を確保できるのか。同社の森田氏とともに、詳細を聞いた。


仕組みを見直すべき、労働集約型の管理体制
―現在、自治体における通信ネットワークの管理体制には、どのような課題がありますか。
林 ひと言でいえば、「労働集約型であること」です。DXを推進している自治体ではいま、多様なITツールが導入されており、「無線LAN」「有線LAN」「WAN*1」といったネットワークごとに接続するデバイス数は飛躍的に増えています。これらの管理を労働集約型で行っているため、たとえば通信障害が発生した場合、管理担当者は手作業によってイチから調査をして原因を特定しなければならず、その多大な工数によって、復旧までに時間がかかってしまいます。
森田 また、パソコン端末やシステムを増強する際には、アクセスポイントへの接続を自分たちで行う手間がかかり、設定ミスが生じる可能性もあります。万一、通信容量に余裕のないアクセスポイントに接続してしまえば、通信障害が発生してしまいます。いま、ITツールは日進月歩で技術が進化しているのに比べて、「ネットワーク管理」はいまだに労働集約型であるため、管理の仕方を見直すべきではないかと考えています。
―いい解決方法はありますか。
林 ネットワーク管理を自動化できる仕組みがあります。たとえば当社が提供している『Juniper Mist』は、AIを搭載したクラウド型のネットワーク管理システムで、「無線LAN」「有線LAN」「WAN」の状況を一体的に自動管理できます。
全端末の通信状況を、リアルタイムで把握できる
―どのような仕組みで管理を自動化しているのですか。
林 各ネットワークのLAN、ルータ、スイッチ、アクセスポイントを単一のプラットフォームで統合して、すべての端末やシステムの通信状況に関するデータをクラウド上にリアルタイムで送信しています。それらのデータをもとに、たとえば通信障害が発生した場合は、AIが分析を加え、「無線電波のカバレッジホール*2が発生している」といった形で原因を特定する仕組みです。
森田 各ネットワークの接続環境は、『Juniper Mist』の管理画面上で可視化され、AIによる分析結果も管理画面上に自動表示されます。管理担当者は、それらの情報をもとに素早く復旧対応できるのです。また、端末やシステムを増強する際にも、AIが最適なアクセスポイントを判断して、自動的に接続してくれます。
そのほか、『Juniper Mist』によって、さらに高度な管理も実現します。
―どういった管理でしょう。
森田 各端末の通信状況を、最適な状態に自動調整することができるのです。たとえば、電波の強度不足や通信容量のひっ迫によって、通信速度が遅くなっている端末があった場合、AIがいまのネットワーク環境の全体像を分析したうえで、最適なアクセスポイントに切り替えたり、Wi-Fiの出力調整を行ったりするのです。また、特定の時間帯に特定エリアでアクセスが集中する場合は、AIが判断して事前に電波出力を上げておく、といった対応も行われます。
林 安定した通信環境を実現する『Juniper Mist』は、自治体のDX推進を支える基盤になると考えています。まずは、1部署や1フロアから試してみるといったスモールスタートも可能なので、ぜひお問い合わせください。
設立 | 平成11年3月 |
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従業員数 | 200人 |
事業内容 | サービスプロバイダおよびエンタープライズ、中央官庁・地方自治体に向けたネットワーク構築・運用、セキュリティソリューションの提供 |
URL | https://www.juniper.net/jp/ja/ |
お問い合わせ電話番号 | 03-5333-7400 |
お問い合わせメールアドレス | otoiawase@juniper.net |
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