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体育館床の老朽化による事故を、コストを抑えつつ未然に防ぐ方法

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北海道留萌市/留萌スポーツ協会の取り組み

体育施設の維持管理

体育館床の老朽化による事故を、コストを抑えつつ未然に防ぐ方法

留萌市教育委員会 生涯学習課 生涯学習係 係長 峨家 知広
留萌スポーツ協会 スポーツ課 管理係長 伊藤 知史
[提供]株式会社GRIP

※下記は自治体通信 Vol.31(2021年7月号)から抜粋し、記事は取材時のものです。


近年、施設の老朽化にともない、体育館床のささくれやひび割れが発生。その結果、利用者の不慮の事故が問題化している。ただ、大規模な張り替えを行うには多大なコストがかかる。そうしたなか、留萌市(北海道)では、特殊なコーティング剤やパテ剤などを用いて、体育館床の維持管理に取り組んでいる。同市の峨家氏と、施設を管理している留萌スポーツ協会の伊藤氏に、取り組みの詳細を聞いた。

[留萌市] ■人口:1万9,997人(令和3年4月末現在) ■世帯数:1万1,214世帯(令和3年4月末現在) ■予算規模:288億2,744万5,000円(令和3年度当初) ■面積:297.84km2 ■概要:北海道の北西部に位置しており、ニシン漁とともに発展し、日本一の生産性を誇る「かずの子」をはじめとした水産加工業が有名。国の重要港湾「留萌港」と国道3路線の結束点、さらに高規格幹線道路深川・留萌自動車道の終点に位置する交通・物流の拠点で、国や北海道の官公庁が集積。南北には暑寒別天売焼尻国定公園が連なり、暑寒別山系をはじめ夢の浮島といわれる天売・焼尻が望める。

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留萌市教育委員会
生涯学習課 生涯学習係 係長
峨家 知広 がけ ともひろ

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留萌スポーツ協会
スポーツ課 管理係長
伊藤 知史 いとう ともふみ

入念にチェックをしても、いたちごっこの状態に

―体育館における床メンテナンスでどんな課題がありましたか。

峨家 当市の留萌市スポーツセンターは、建設されたのが昭和48年と古く、一度平成3年に大規模な床の張り替え作業を行ったものの、以降は同等の補修は行っていませんでした。そんななか、平成26年にフットサル中のお子さんの臀部に床の木片が刺さる事故が起きました。その後、すぐに床を削って研磨し、一部張り替えも行いました。ところが令和2年に、バスケットボール中のお子さんに同様の事故が起こってしまったのです。

伊藤 当協会としても、毎朝床をチェックし、補修が必要な箇所はマスキングテープを貼って対処していました。ただ、すでに床を削りすぎていて、乾燥するとささくれやひび割れが起きてしまうんです。いくら入念にチェックしても、正直いたちごっこの状態でした。

―どう対処したのでしょう。

峨家 これ以上床を削ることはできませんし、全面張り替えをすると多大なコストがかかります。そんななか『自治体通信』で、特殊なメンテナンス剤で床の維持管理を支援しているGRIPの記事を読み、わらにもすがる思いで問い合わせました。昨年7月に同社独自のコーティング剤『NONSLIP PRO』を留萌市スポーツセンターと、同じような床状況だった勤労者体育センターに塗布してもらったのです。

―塗布後はいかがでしょう。

伊藤 12月まで、ささくれやひび割れは起きず、問題なく使えていました。また、利用者からは「滑らなくなった」と好評で。ただ、北海道ならではの事情ですが、気温と室内暖房の関係などで毎年1月以降に、ひび割れが起きやすくなるのです。そのため、コーティング剤を塗布後の今年1月にはひび割れが発生しました。

峨家 そこでGRIPに相談し、同社が新たに開発したパテ剤を試験的に使っています。コーティング剤も、塗布するたびに層が厚くなるということなので、今後もGRIPの協力を得ながら、体育館床の安全管理に努めていきます。


利用大学の声

床のグリップ力があがり、選手の俊敏性も向上

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東海大学
スポーツプロモーションセンター シニアマネージャー
木村 真人 きむら まさと

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 当大学の総合体育館では授業のほか、バスケットボール、バレーボール、バドミントン、ハンドボールなど多様な部活動が行われ、どうしても床汚れがひどくなってしまいます。そこで、ミズノ社からGRIPのメンテナンス剤を紹介してもらいました。

 塗布後は、見違えるように床がキレイに。選手たちからは、「ほどよいグリップがかかり、俊敏性があがった」という声も。当大学の男子バスケットボール部は、昨年のインカレで優勝を成し遂げ、ほかのクラブも優秀な成績を収めましたが、施設面でそのアシストができたのではないかと思います。


利用施設の声

床を傷めることなく、清掃やメンテナンスが可能に

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ミズノ株式会社
江戸川区総合体育館 指定管理者 館長
山田 勝之 やまだ かつゆき

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 江戸川区総合体育館は、ミズノが指定管理者として運営していますが、施設自体は昭和45年に建設され、老朽化も進んでいました。また、さまざまな用途に利用されており、なかでも週に一度、器械体操用に一般開放しています。競技には炭酸マグネシウムという白い粉が使用され、利用後は、床に散っていたのです。水はよくないと承知しつつ、水を強く絞った布で拭き取らざるをえない状況でした。

 GRIPのメンテナンス剤を塗布した後は、炭酸マグネシウムもキレイに拭き取れたうえに、利用者から「グリップがよくなったね」と言われます。


支援企業の視点

研磨や張り替えをしなくても、体育施設床の修繕は可能に

株式会社GRIP 代表取締役 猪俣 康治

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株式会社GRIP
代表取締役
猪俣 康治 いのまた こうじ

―体育施設の床メンテナンスに苦労している自治体や団体は多いのですか。

 多いですね。たとえば、全国の公立小中学校における体育館の8割が築25年以上で老朽化が進み、留萌市のようにささくれやひび割れが起こっていることも少なくありません。ただし、なかなか修繕に予算が取れないなか、どう対処すればいいか悩むケースが多いと実感しています。

―どうすればいいでしょう。

 もちろん、研磨や張り替えが必要な場合もありますが、そうしたコストをかけることなく修繕をする方法があります。それが、当社が提供している「メンテナンスパック」です。まず、各施設の現状を正しく把握したうえで、ささくれに対する新しい補修方法といった、長寿命化を図るうえでの適切な修繕方法を提案。今後の、体育館における営繕計画の参考にもなります。当社は、長年体育施設の床ケアを行ってきた経験を活かし、独自のコーティング剤やパテ剤などを開発。その技術を組み合わせることで、各施設に応じてさまざまな提案が可能なのです。このサービスを、ミズノ社の協力を得ながら全国的に展開。昨年11月の提供開始から、すでに20自治体で導入されています。

―今後の支援方針を教えてください。

 まずは、我々が現地に赴き、床の状況をチェックします。それにより適切な修繕を提案するので、気軽に問い合わせてほしいですね。新しい施設でも床がささくれた事例も報告されているので、正しいメンテナンス方法も伝えていきます。

猪俣 康治 (いのまた こうじ) プロフィール
昭和49年、鹿児島県生まれ。体育館改修工事専門業者である、有限会社ダンケルに入社。平成26年、代表取締役に就任する。メンテナンスに関する手法とメンテナンス剤を企画・開発。その後、株式会社GRIPを設立し、代表取締役に就任する。
株式会社GRIP
事業内容 体育施設床のメンテナンス剤『NONSLIP』シリーズの開発・販売、体育施設床メンテナンスのコンサルティング、体育館の改修工事
URL https://www.gripgrip.co.jp/
お問い合わせ電話番号 03-6820-0820 (平日9:00〜17:00)
お問い合わせメールアドレス info@gripgrip.co.jp

導入事例はコチラ https://www.gripgrip.co.jp/#sales

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