全国の自治体トップ・職員・議員に贈る 自治体の"経営力"を上げる情報サイト

いま災害対策として求められるのは「持ち運べる電気」の確保

民間企業の取り組み

災害時の電源確保

いま災害対策として求められるのは「持ち運べる電気」の確保

パナソニック株式会社
ライフソリューションズ社 エナジーシステム事業部 システム機器BU商品企画部 安藤 聖師
ライフソリューションズ社 エナジーシステム事業部 マーケティングセンター 商品営業企画部 エネルギーシステム商品部 礒部 美香
[提供] パナソニック株式会社

※下記は自治体通信 Vol.29(2021年4月号)から抜粋し、記事は取材時のものです。


近年、各地で発生する大規模災害。その際、自治体が求められるもっとも重要な備えのひとつが「電力の確保」であり、多くの自治体が非常用電源の整備といった施策を進めている。そうしたなか、蓄電池開発をリードするパナソニックの安藤氏は、「今後は、水と同じく電気も自由に持ち運べることがこれまで以上に求められる」と指摘する。どういうことか。同社の礒部氏とともに詳しく聞いた。

パナソニック株式会社
ライフソリューションズ社 エナジーシステム事業部 システム機器BU商品企画部
安藤 聖師あんどう きよし
パナソニック株式会社
ライフソリューションズ社 エナジーシステム事業部 マーケティングセンター 商品営業企画部 エネルギーシステム商品部
礒部 美香いそべ みか

電源の分散化は、すでに差し迫った課題に

―近年、災害対策として「電力の確保」が重要になるなか、自治体にはどのような課題がありますか。

安藤 生活の隅々に電力が利用されているいま、単に非常用電源や蓄電池を整備するだけでは十分ではなく、「持ち運べる電気」をいかに確保するかが課題となっています。たとえば、自然災害で避難所が開設された場合、限られた電源の周囲に人の密集が生じ、充電待ちの長蛇の列ができるケースがよく見られます。「新型コロナ」対策として今後はこうした場面は回避しなければならず、電源の分散化はすでに自治体の差し迫った課題と言えます。

礒部 一部には、ポータブル蓄電池を整備している自治体もありますが、蓄電容量が限られ、電力がなくなった際は再びイチから充電が必要になるなど、使い勝手が悪いものでした。また、充電状態がわからないため、充電が足りず、肝心な災害時に活用できなかったという事例も耳にします。

―そうした課題に対し、どのような対策が必要でしょう。

安藤 従来は、これらの課題を解決できる最適な手段はなかったと言ってもいいかもしれません。そこで当社では、新たなソリューションとして、簡単に持ち運びができ、繰り返し使える可搬型バッテリー『e-block(イーブロック)』を開発しました。

災害時だけではなく、日常でも広く活用できる

―それはどのような製品ですか。

安藤 製品を構成する「充放電器部」と「蓄電池部」がセパレート型となっており、充電しながら電力を供給できるのはもちろん、充電後には「蓄電池部」をどこでも自由に持ち運び、電力を供給できる仕組みです。蓄電容量は約300Whとなっており、スマートフォンなら約25台ぶんの電力を供給することが可能。蓄電池部を複数台配備すれば、一方を使用している間にもう一方を充電することで、電源から離れた場所にも絶え間なく電力を供給し続けることができます。

礒部 最大の特徴は、セパレート型にすることで重さ約3㎏と軽量化を実現し、女性やご年配の方でも簡単に運べる可搬性の高さです。また、「蓄電池部」にBluetooth®無線技術を搭載し、スマートフォン専用アプリで蓄電池残量や劣化状態などを「可視化」し、通知する機能も備えています。複数台を配備する場合、どの蓄電池の残量が少ないかを一目で管理でき、いざという時に充電残量が足りず、使えないといった事態をなくすことができます。

―そのほかに特徴はありますか。

安藤 安全性の確保には特に配慮しています。従来のポータブル蓄電池は、蓄電池本体に安全性の認証はありませんでした。しかし、『e-block(イーブロック)』では、蓄電池と充放電器それぞれでPSE認証を取得予定。さらにシステム全体で安全認証(S-JET認証)も取得予定で安心・安全を担保しています。


―活用場面が広がりそうですね。

礒部 ええ。災害時だけではなく、日常の多くの場面で活用できると考えています。たとえば、「GIGAスクール構想」が進む学校現場に配備すれば、平常時は教室、災害時は体育館など、使用シーンと場所を選ばず活用できます。また、執務室では電源の位置を気にせず、自由な働き方を可能にすることにも貢献します。

安藤 当社では今後、『e-block(イーブロック)』を搭載できる商品を開発し、さまざまなソリューションの展開を考えています。

安藤 聖師 (あんどう きよし) プロフィール
愛知県生まれ。ブレーカの開発、家庭用蓄電システムの開発、企画を担当したのち、令和元年より現職。
礒部 美香 (いそべ みか) プロフィール
大阪府生まれ。市販用電池、家電商品、蓄電システムの販促・マーケティングなどを経て、令和3年より現職。
パナソニック株式会社
創業大正7年3月
資本金2,589億円
売上高7兆4,906億円(令和2年3月期)
従業員数25万9,385人(令和2年3月末現在)
事業内容アプライアンス、ライフソリューション、コネクティッドソリューション、オートモーティブ、インダストリアルソリューションなど
URLhttps://www.panasonic.com/jp/home.html
お問い合わせ電話番号 0120-878-709(平日10:00〜17:00)
お問い合わせURLhttps://sumai.panasonic.jp/support/
この記事で支援企業が提供している
ソリューションの資料をダウンロードする