
大阪府大阪市浪速区/千葉県船橋市の取り組み
庁舎内の感染症対策①
除菌力の強い業務用加湿空気清浄機で、来庁者と職員を感染症から守る
船橋市 企画財政部 財産管理課 主査 兼 庁舎管理係長 後藤 健司
※下記は自治体通信 Vol.28(2021年2月号)から抜粋し、記事は取材時のものです。
現在、日本中が新型コロナウイルス(以下、新型コロナ)の感染症対策に追われている。自治体でもさまざまな対策を行っており、大阪市浪速区(大阪府)と船橋市(千葉県)では、業務用の大型加湿空気清浄機を庁舎内に設置することで、感染症対策の取り組みを強化している。両自治体の担当者に、大型加湿空気清浄機を設置した経緯や、感染症対策に向けた今後の方針などについて聞いた。


―庁舎内における新型コロナ感染症対策を教えてください。
住民票の発行や保険、年金手続きなど、来庁者が利用する庁舎内のすべての受付窓口にビニールシートを張り、アクリルパーテーションを設置するなどして、飛沫感染防止対策を行ってきました。そうした基本的な感染症対策にくわえ浪速区では、空気中に浮遊するウイルスや菌の除去を目的に、来庁者がもっとも多い2階の窓口サービス課待合スペースに除菌機能がついた空気清浄機『ピュアウォッシャー』を設置しています。
―設置の経緯を聞かせてください。
浪速区内に本社があるクボタから、「住民と職員のみなさんの安全確保に役立ててほしい」と、令和2年5月に無償提供されました。1台で200m²の広域に対応できる大型タイプで、待合スペースから続く職員の執務フロアの空気清浄までカバーしてくれます。この空気清浄機は、空間除菌だけでなく来庁者や職員が触れる場所に付着した菌やウイルスの対策にも大きく貢献してくれています。
―付着した菌やウイルスの対策とは、どういったことですか。
空気清浄機の内部で高い除菌力のある「微酸性電解水」が生成されるため、それをスプレーボトルに詰め替えて、1階正面玄関をはじめ各フロアに設置し、共用スペースや手指の消毒に活用しています。「微酸性電解水」は、肌に近い微酸性なので、直接手が触れる場所にも安心して使え、いつでも必要な時に必要な量を取り出せる使い勝手の良さが魅力です。


―感染症対策に向けた今後の方針を聞かせてください。
『ピュアウォッシャー』のおかげでこまめに除菌作業を行うことが可能となり、新型コロナだけでなくインフルエンザやノロウイルスといった感染症対策に対する職員の意識の向上につながっていると実感しています。こういった日々の積み重ねが、職員が安心して働くことができ、同時に区民に安心して来庁してもらえる環境を生み出し、安定した住民サービスの提供を守ることにつながると考えています。


―船橋市では、庁舎内の食堂に大型加湿空気清浄機を設置したそうですね。
はい。船橋市にラグビーのトップリーグチーム「クボタスピアーズ」の本拠地がある縁で、令和2年7月末にクボタから『ピュアウォッシャー』の無償提供を受けました。「感染症対策に役立てていただきたい」と。食堂に設置した理由は、換気が不十分になりやすい地下フロアに食堂があるからです。
昼食時にもなると約240席ある空間に多くの人が集まり、さらに、食事中はどうしてもマスクを外さざるをえません。そういった場所へ、空間に浮遊するウイルスと菌を除去する機能がついた『ピュアウォッシャー』を設置することで、一般の方を含めた食堂利用者に安心して食事をしてもらいたいと考えたものです。
―実際に設置してみた感想はいかがでしょう。
『ピュアウォッシャー』には、除菌以外にも加湿機能がついているため、これから本格化する冬場のインフルエンザウイルス対策にもつながると期待できます。そのほか、花粉やハウスダストなど空気中の不純物を除去する機能や消臭機能もあり、誰もが安心、快適に食事をしてもらえる空間を提供できると考えています。
実際に『ピュアウォッシャー』は、一般的な飲料自動販売機と同じくらいの大きさがあるため存在感があります。その本体部分には「空間除菌をしています」というパネルを掲示しているため、食堂利用者に「しっかりと感染症対策をしているのだ」と安心感をもってもらえていると思います。


―今後、『ピュアウォッシャー』を感染症対策においてどのように活用していきますか。
空間の除菌はもちろんのこと、機内で生成される除菌効果のある「微酸性電解水」を、椅子やテーブルなどの表面除菌にこまめに活用し、感染症対策を徹底して行っていきます。
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