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利便性の高い商品券の活用で、約9割の妊婦と「つながり」を築けた

利便性の高い商品券の活用で、約9割の妊婦と「つながり」を築けた

東京都武蔵野市の取り組み

子育て支援の充実

利便性の高い商品券の活用で、約9割の妊婦と「つながり」を築けた

武蔵野市 子ども家庭部子ども政策課 課長 吉村 祥子
[提供] 株式会社トイカード

※下記は自治体通信 Vol.27(2020年12月号)から抜粋し、記事は取材時のものです。


少子化や核家族化が進むなか、住民が安心して子育てを行えるよう、多くの自治体がさまざまな支援策に取り組んでいる。施策を成功させるには、施策そのものに対する認知度をいかに高め、住民の参加や利用を促すかが重要だ。こうしたなか、武蔵野市(東京都)は、独自の取り組みで妊婦面接への認知度を高め、面接率を向上させている。子ども政策課の吉村氏に、取り組みの詳細を聞いた。

武蔵野市データ
人口:14万7,677人(令和2年10月1日現在)世帯数:7万7,932世帯(令和2年10月1日現在)予算規模:964億2,400万円(令和2年度当初)面積:10.98km²概要:東京都のほぼ中央に位置し、東京都特別区の西部に接する。昭和22年、特別区に隣接する郊外住宅都市としてスタートした。新宿まで電車で約20分の距離にありながら、緑豊かな住宅都市と生活型の産業が調和した「生活核都市」として発展。「住んでみたい街」としてのイメージが定着している。
武蔵野市
子ども家庭部子ども政策課 課長
吉村 祥子よしむら さちこ

専門スタッフによる面接で、育児の不安を軽減したい

―武蔵野市が行っている子育て支援の取り組みを教えてください。

 妊婦さんが妊娠の届出をする際に、保健師や助産師などの専門スタッフが面接する「ゆりかごむさしの面接」を行っています。子育てには、妊婦さんの体調やお子さんの発達など、多くの心配ごとが出てきます。そんなとき、気軽に相談できる人が周りにいなかったり、友人や家族に相談しても不安が解消されなかったりすることがあるかもしれません。そのため当市では、妊婦さんの不安を軽減する支援として、妊婦面接を行っているのです。

―取り組みはどのくらい認知されているのでしょう。

 妊婦面接を始めた当初は、支援が特に必要な妊婦さんのみに面接を促していたため、面接率は10%に届きませんでした。平成29年度からは、市内すべての妊婦さんに面接を受けてもらうことを目指して事業を周知。面接を行う場所や専門スタッフを増やすといった工夫を重ね、平成30年度には面接率を67%まで高められました。

 さらに面接への関心を高めてもらうために、昨年度には、面接を受けた妊婦さんに「子ども・子育て応援券」として、トイカードが発行する『こども商品券』を1万円ぶんお渡しする事業を開始しました(※)。現物による子育てパッケージよりも、妊婦さんの多様なニーズに応えられる点や、広く市内の商業活性化に寄与できることが採用の決め手になりました。

※令和2年度に限っては、新型コロナウイルス感染症予防のため、2万円ぶんを上乗せした合計3万円ぶんを支給

―どのような商品券なのですか。

 全国約5,800の加盟店で、おもちゃやベビー用品の購入はもちろん、病院や約4万台のタクシーの利用にも使える商品券です。「子ども・子育て応援券」の配付を始めて、面接率は89.2%に高まりました。『こども商品券』が使える市内の加盟店については、商店会連合会や商工会議所の協力のもと、追加で募集し、当初の16店舗から37店舗に増加。まち全体で子育てを応援する機運も醸成されていると感じています。

ほかの関連事業とも連携し、切れ目ない子育て支援へ

―子育て支援に関する今後の方針を聞かせてください。

 「ゆりかごむさしの面接」をきっかけにできた子育て家庭とのつながりを大切にし、切れ目のない支援を行っていきたいですね。市の産後ケア事業を実施している医療機関では、同事業の利用に『こども商品券』が使えるようになりました。このように、面接を通じてできたつながりが、幅広い母子保健サービスの利用につながればうれしいです。


支援企業の視点

幅広いニーズに応える贈呈品が、支援サービスへの関心を高める

株式会社トイカード 営業部 中嶋 水香
[提供] 株式会社トイカード

※下記は自治体通信 Vol.27(2020年12月号)から抜粋し、記事は取材時のものです。


株式会社トイカード
営業部
中嶋 水香なかしま みか

―自治体における子育て支援に関する取り組みの現状を教えてください。

 妊娠から出産、育児まで、切れ目ない支援を行おうとする取り組みが増えています。たとえば東京都では、今年度、子育て支援を強化し、多胎児や1歳児の育児など、支援対象の幅を広げました。乳幼児の疾病予防や、虐待防止などの観点から、面談を含む自治体による支援は欠かせません。ただし、その際には、支援サービスに対する住民の関心を高めることも大切です。

―具体的にどのような方法がありますか。

 住民が支援サービスを受ける際に、贈呈品を支給する例が多いですね。当社が提供している『こども商品券』はその一例で、東京都内では、19区21市町村が採用しています。『こども商品券』は全国約5,800店の百貨店やチェーン店、個人商店、クリニックや約4万台のタクシーなどで利用可能。妊娠から育児までの時期や、お子さんの性別、年齢を問わず、幅広いニーズに応えられる商品やサービスと交換可能で、「喜ばれる贈呈品」として評価されています。

―自治体に対する今後の支援方針を聞かせてください。

 当社では、自治体のニーズにあわせ、『こども商品券』を利用できる加盟店開拓の支援も行っています。最近では、妊婦さんの移動を支援するタクシー利用にも対応できるよう、タクシー会社の加盟を全国で150社以上に広げています。『こども商品券』を軸に、子育て家庭がより生活しやすいまちづくりに貢献していきたいですね。

中嶋 水香 (なかしま みか) プロフィール
東京都生まれ。平成29年、専修大学を卒業後、株式会社トイカードに入社。武蔵野市を含む自治体や、民間企業への営業を担当する。
株式会社トイカード
設立 昭和62年10月
資本金 1億円
売上高 25億7,000万円(令和2年9月期)
従業員数 22人(令和2年9月現在)
事業内容 前払式支払手段『こども商品券』の発行など
URL https://toycard.co.jp/
お問い合わせ電話番号 03-5806-3760 (平日10:00〜17:00)
お問い合わせメールアドレス toy-info@toycard.co.jp
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