
※下記は自治体通信 Vol.25(2020年8月号)から抜粋し、記事は取材時のものです。
平成17年に「みらい平駅」ができたことにより、同駅を中心に新しい住民が集まっているつくばみらい市(茨城県)。そのため、同市では特に「子育てのしやすいまちづくり」を掲げ、子育てに関する施策を積極的に行っている。そしてこのたび、子育て世代に向けた実証実験を新たに行うことにした。市長の小田川氏に、実証実験に取り組む背景を含めて詳細を聞いた。

もっと住民に寄り添える、コミュニケーション法を思案
―新たに実証実験を行うことになった背景を教えてください。
子育て世代の住民と行政とのコミュニケーションをより深くすることで、住民の子育てに関する課題や悩みごとを解決したいというのが根底にあります。
当市は「みらい平駅」を中心として、多くの新しい方たちに来ていただいており、非常に若い人が集まるまちになっています。そんななか、お子さんが急激に増えたことにより、たとえば待機児童問題や「新しいまちに来て相談する人がいない」といった子育て世代のケアなど、行政がサポートしなければならないことが増えています。当市ではこれまでも「こども課」を中心とした子育て支援を行っていましたが、「もっと寄り添える方法はないか」と思案し、実証実験を行うことになったのです。
―具体的にどのような実証実験を行っているのでしょう。
今年の1月に「子育て支援による地域活性化に関する包括連携協定」を締結したHENNGEの協力を受け、新たな住民とのコミュニケーション基盤をつくります。具体的には市内の保育所2ヵ所と子育て支援室に同社のツール『CHROMO(クロモ)』を導入し、双方向のコミュニケーションを図っていくのです。
もともと保育所では、朝の忙しい時間帯に「子どもが休みます」といった親御さんからの電話対応や、手書きで行う連絡事項のやり取りに苦慮しているという話は聞いていました。それを『CHROMO』を使ってすべてデジタル化すれば、親御さんと保育士さん双方の手間が省けます。そしてなにより、行政と住民がお互いにコミュニケーションを図ることで、住民が子育てでなにに悩み、行政にどうしてほしいというのが吸い上げられるのでは、と期待しています。


「子育て」を入り口に、活用の領域を広げたい
―今後の『CHROMO』の活用方針を教えてください。
今回は「子育て」に活用しますが、これを入り口に「学校・教育」「健康・福祉」「防災・危機管理」などに領域を広げていきたいですね。これまでは、行政に関する情報をHPや広報誌で一方的に提供するだけでした。しかし、『CHROMO』で双方向のやり取りを行えば、各住民が本当に知りたい情報を行政がピンポイントで提供できるようになります。これからHENNGEと一緒に、双方向性の高いツールをつくっていきたいですね。
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