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徳島市/広島市の取り組み

観光案内板の整備

地域の「顔」とも言える観光案内板を、財政負担なく刷新できる

徳島市 経済部 観光課 主事 近藤 和哉
広島市 経済観光局 観光政策部観光企画担当 主事 小林 豊尚
[提供] 表示灯株式会社

※下記は自治体通信 Vol.24(2020年6月号)から抜粋し、記事は取材時のものです。


観光客に、快適な旅を楽しんでもらえるよう整備されている観光案内板。しかし、盤面を更新する予算が不足し、地図の内容が変わっても古い情報のままであることも。そんななか、徳島市(徳島県)と広島市(広島県)では、財政負担なく観光案内板を刷新する取り組みを始めた。両市の担当者に、その具体的方法を聞いた。

※両市担当者の肩書は令和2年3月に取材した当時のものです。

徳島県徳島市の取り組み
徳島市データ
人口:25万2,473人(令和2年5月1日現在) 世帯数:12万664世帯(令和2年5月1日現在) 予算規模:1,901億8,086万円(令和2年度当初) 面積:191.39km² 概要:徳島県の東部に位置する県都で、気候は温暖で物産が豊か。阿波おどり、人形浄瑠璃、藍染・阿波しじら、すだちなど、徳島の風土と歴史が育んだ個性的な文化を有する。
徳島市
経済部 観光課 主事
近藤 和哉こんどう かずや

盤面に修正シールを貼り、情報更新せざるをえない状況

―徳島市に設置されている観光案内板の現状を教えてください。

 市内各所に、約200基の観光案内板を設置しています。年数が経つと、周辺施設や店舗の名称変更が当然あります。ただ、たとえ修正箇所が少なくても、盤面全体を交換すれば、かかる費用も少なくありません。そこで、いままでは変更部分に新たな情報が記載された修正シールを貼り対応してきましたが、決して見栄えはよくありません。そのほか、道路の新設や廃止、公園整備など区域の形状が変われば、もはや小さなシールでは対応できないこともありました。

―そういった課題をどのように解決しようと考えたのでしょう。

 予算をかけず、観光案内板を更新できないかと考えていたなか、公共施設や災害時の避難場所を示す庁舎内の地図案内板を、市の財政負担なく整備している話を聞きました。広告で地域店舗の情報を地図案内板に掲載し、その広告収入で地図情報のシートを新しくする費用が賄われる仕組みです。そこで、同じスキームで観光案内板を整備しようと、昨年5月に事業者を公募し、審査の結果、すでに複数自治体で導入実績がある表示灯にお願いすることにしました。

―整備は順調に進みましたか。

 ええ。今回の公募は、市の玄関口である徳島駅前の観光案内板で実施し、多くの観光客でにぎわう8月の阿波おどりに間に合うよう約3ヵ月で整備できました。公募では、「5年間、毎年1回以上の地図情報の更新」を条件に入れたため、毎年内容が新しくなり、「地域の活性化につながる」と地元の事業者からも喜ばれています。さらに、清掃などの維持管理業務も表示灯が担当し、落書きなどがあれば迅速に対応してくれます。「広告効果のある場所」という条件はつきますが、この方法を活用して、多くの観光案内板を刷新したいです。


広島県広島市の取り組み
広島市データ
人口:119万4,330人(令和2年3月末現在) 世帯数:57万638世帯(令和2年3月末現在) 予算規模:1兆2,288億6,904万1,000円(令和2年度当初) 面積:906.69km² 概要:広島県の西部に位置し、中国・四国地方で最大の人口規模をもつ。近年、市の中心部では大規模な再開発計画が進んでいる。昭和55年4月、全国で10番目の政令指定都市に移行した。
広島市
経済観光局 観光政策部観光企画担当 主事
小林 豊尚こばやし とよたか

20年に1回だった情報更新が、毎年できるように

―広告つき観光案内板の導入経緯を教えてください。

 ある政令指定都市で、観光案内板を財政負担なく整備している事例を聞いたことがきっかけです。整備費用は、案内板に掲載されている広告収入で賄われていると。本市には約180基の観光案内板がありますが、情報更新のための予算は年間約10基ぶんしかないため、場合によっては20年に1回しか更新できず、情報が古いままという課題がありました。そこで、観光案内板を広告つきにすれば解決できると考え、昨年7月から約3ヵ月の実証実験を行いました。

―どのような実証実験でしょう。

 広告は整備費用を賄ううえで重要ですが、目立ちすぎると、交通安全や景観に支障をきたす恐れがあるので、設置するには多くの制限があります。そこで、まずは事業者に新規の広告つき観光案内板を整備してもらい、そういった懸念がないことを確認したうえで、既存の観光案内板を整備することに。実証実験に参画してもらう事業者は、鉄道駅や自治体庁舎内の広告つき地図案内板で、豊富な設置実績がある表示灯に決定しました。

―実験の結果はいかがでしたか。

 広告が、交通安全や景観に大きく影響する可能性は低いと確認できたほか、利用者からは「きれいで情報量が多い」という声も。この結果、今年度から広告を設置できるエリアの観光案内板をピックアップし、計画的に整備することに。表示灯は、地図情報のシートを15年にわたって毎年交換してくれるだけでなく、維持管理も行ってくれます。さらにこの整備方法は、広告で多くの方に地域の店舗情報も届けられるため、地域経済が活性化する期待ももてますね。


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