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民間企業の取り組み

国際放送を活用した地域のPR

発掘した地域の個性を映像で「魅せ」、世界中からファンを呼び込む

株式会社日本国際放送 コンテンツセンター エグゼクティブ・プロデューサー 福田 茂樹
茨城県 営業戦略部 国際観光課 課長 市村 美江
[提供] 株式会社日本国際放送

※下記は自治体通信 Vol.23(2020年4月号)から抜粋し、記事は取材時のものです。


地域を活性化させるためにインバウンド客を呼び込むことは、自治体の重要な役割のひとつだ。しかし、地域には必ずしも名所や名産品があるとは限らず、地元の魅力探しが課題となることも多い。こうしたなか、日本国際放送の福田氏は、「外国人を惹きつける魅力はどの地域にでも隠れている」と指摘する。地域の魅力を発掘するヒントを同氏に聞いた。

株式会社日本国際放送
コンテンツセンター エグゼクティブ・プロデューサー
福田 茂樹ふくだ しげき

「うちには魅力がない」は、謙虚な思い込み

―インバウンド需要を取り込もうとする機運が高まるなか、地方の取り組みをどうとらえていますか。

 外国人を呼び込むための取り組みに積極的になれていない自治体がまだまだ多いです。その原因には、「うちには特に魅力といえるものがない」といった謙虚な思い込みがあるのでしょう。そのため、インバウンドを取り込みたい自治体の本質的な課題は、「自分たちの地域にも、外国人を惹きつける魅力がきっとある」という心構えをもつことなのです。

―外国人を惹きつける魅力はどのように探せばよいでしょうか。

 外国人観光客の志向が「モノ消費」から「コト消費」に移るなか、「感動した」「面白い」と思わせるような体験を与えられるかどうか。こうした視点が、地域の魅力を発掘するうえでのヒントになるでしょう。かつて、米国の若者の間で、長崎県の小値賀島が「もう一度訪れたい場所」の世界一位に選ばれ、話題になりました。若者たちは、民泊で地元の暮らしに触れた体験が強い感動として残り、地域のファンになったそうです。このように、人々の琴線に触れるような体験は、地域の強い魅力になりえるのです。

人々の表情や美しい風景が、視聴者の心をつかむ

―しかし、そうした魅力を自ら発掘するのは難しそうです。

 ええ、確かにそうですね。そこで我々は、地域の魅力を発掘し、それを「視聴」という体験を通じて海外に伝える支援を行っています。

 具体的には、当社で取材・制作したドキュメンタリー形式の映像を、『CATCH JAPAN』という情報番組で放送しています。制作にあたっては、自治体担当者との打ち合わせだけでなく、現地を実際に歩き、住民とコミュニケーションを交わしながら、現地の人でも気づけなかったような地域の魅力を発掘。そこから、人々が見せる豊かな表情や、地域の美しい風景など、視聴者の心をつかむうえで最大限効果を発揮する構成要素を盛り込み、視聴者に強い印象を与える映像を制作するのです。

―番組はどのように配信されているのでしょう。

 世界160の国と地域、3億8,000万世帯で視聴可能な国際放送「NHK WORLD-JAPAN」のなかで当社独自の放送枠を設け、放送しています。30分の番組枠を約5分の単位に分割し、「旅」や「食」などのテーマで地域の情報を英語で伝えています。ひとつのセグメントが短いため、視聴者を飽きさせず、かつ、スポンサーになってもらう自治体は出稿費用を抑えることもできます。制作した映像は、著作権を共有するカタチで無償提供しているので、SNSや自治体のホームページで動画を配信するといった二次利用も可能です。


―今後、自治体をどのように支援していきますか。

『CATCH JAPAN』以外の番組枠の提案も含め、海外への情報発信を通じて地域ににぎわいをつくりたい自治体を支援していきます。当社は日本で唯一、テレビの国際放送を手がけていることが強みのひとつですが、テレビはあくまでも手段のひとつ。もっとも大切なのは、「なにを伝えるか」です。当社の本質的な強みは、NHKグループとして、取材や番組制作、海外への情報発信に関するノウハウを蓄積していることです。このノウハウを活かし、地域に隠れた魅力を掘り起こし、広く世界に伝えるお手伝いをしていきたいです。

福田 茂樹 (ふくだ しげき) プロフィール
昭和33年、島根県生まれ。昭和58年、名古屋大学卒業後、日本放送協会(NHK)に入局。長崎県や香港、ニューヨークなどでの勤務を経て、国際放送に携わる。平成27年、株式会社日本国際放送に転籍。同社独自の国際放送番組『CATCH JAPAN』のプロデューサーとして番組づくりに携わる。


茨城県
営業戦略部 国際観光課 課長
市村 美江いちむら よしえ

 国際観光課では、世界における茨城県の知名度をいかに高め、インバウンド需要の取り込みにつなげるかが課題でした。これまでは、茨城空港と直行路線で結ばれているアジアの国を対象に、県のPRに注力してきましたが、欧米や豪州など英語圏へのPRには十分に取り組めていませんでした。こうしたなか、日本国際放送の『CATCH JAPAN』には、全世界に英語で情報発信できる点に期待。茨城の自然や歴史的建造物がもつ美しさを伝える映像を制作してもらいました。

 番組では、ひたち海浜公園で丘一面のネモフィラと空が、モノトーンから鮮やかなブルーに変化するといった映像表現が印象的でした。視聴者へのモニター調査では、「こんなに美しい景色が日本にあったなんて知らなかった」といった感想が寄せられ、「我々が伝えたかった茨城の魅力が感動とともに伝わったのだ」と実感しました。今後は、映像を展示会場で放映するといった活用を通じ、放送を見ていなかった旅行業界関係者たちにも地域の魅力を伝え、より多くの方に茨城を知ってもらう機会をつくっていきたいですね。


株式会社日本国際放送
設立平成20年4月
資本金3億9,000万円
売上高81億1,309万6,000円(平成31年3月期)
従業員数85人(平成31年3月現在)
事業内容テレビ国際放送向け番組の企画・制作、衛星放送を使用したテレビ国際放送、インターネットを活用した海外向けテレビ国際放送の送信など
URLhttps://www.jibtv.com/
お問い合わせ電話番号 企画営業 高橋(康子)、末廣
03-3464-8916(平日10:00〜17:00)
お問い合わせメールアドレスcatchjapan@jibtv.com
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