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東京都目黒区 の取り組み

不審電話を自動拒否するシステムで住民の平穏な暮らしを守る

危機管理室 生活安全課長 奥村 淳
[提供] トビラシステムズ株式会社

警察庁によると、全国で平成29年に認知された特殊詐欺、いわゆる振り込め詐欺被害件数は1万8,201件で、前年を28.6%上回った。警察だけでなく自治体も被害防止に向けた取り組みを行っているが、収まる気配はない。そんななか、目黒区(東京都)は住民に対し、被害を防ぐ新たなシステム導入の支援事業を始めた。担当の奥村氏に、その内容を聞いた。

※下記は自治体通信 Vol.13(2018年6月発刊)から抜粋し、記事は取材時のものです。

東京都目黒区データ

人口: 27万8,423人(平成30年5月1日現在) 世帯数: 15万6,245世帯(平成30年5月1日現在) 予算規模: 1,484億2,552万2,000円(平成30年度当初) 面積: 14.67km² 概要: 東京23区の南西部に位置し、面積は23区のなかで16番目の広さ。落語の有名な噺のひとつである「目黒のさんま」の舞台。なお、目黒区が区民を対象に実施している世論調査によると、区民の定住意向は平成元年以降連続して90%を超えるなど、高い人気を誇っている。

―目黒区が取り組む、特殊詐欺の被害防止活動を教えてください。

 警察と協力して、被害防止に向けた啓発チラシの作成や区の広報紙で注意喚起しています。また、平成27年度から29年度にかけて、東京都の配布分を含め、自動通話録音機490台を住民に無償配布しました。自動通話録音機は、かかってきた電話に「防犯のため録音します」とアナウンスすることで、犯罪抑止を狙うものです。

―効果は表れていますか。

 残念ながら被害は拡大しています。平成28年に目黒区で認知された特殊詐欺被害件数は41件で、平成29年は69件に増加。自動通話録音機の効果が小さいのではなく、犯罪者の手口が巧妙化・多様化しているととらえています。そこで、さらなる対策が必要と考え、新たなシステムの導入を決めました。

―どのようなシステムでしょう。

 かかってきた電話が、特殊詐欺など犯罪者からのものだと判断した場合、その電話の着信音を鳴らさないシステムです。着信音が鳴らないため、利用者である住民がその電話をとることはありません。

―どのようにして犯罪者からの電話だと判断するのでしょうか。

 このシステムが、かかってきた電話番号と、犯罪に使われている可能性が高い電話番号として登録されたデータベースを、瞬時に照合して判別するのです。照合が合致した場合、電話回線と固定電話の間にフィルタボックスとして取りつけた『トビラフォン』が着信音を鳴らさないようにします。非通知の詐欺電話も多いので、非通知電話も着信音は鳴りません。

 データベースは、全国の警察からの情報にくわえ、『トビラフォン』利用者からの通報のほか、開発したトビラシステムズ社の独自調査によって構築。現在、累計で約2万5000件の電話番号が登録されており、日々更新されていると聞いています。

警察からの情報提供なので信ぴょう性が高い

―このシステムを導入した理由を教えてください。

 まずは、「不審な電話をとらなくてすむ」という点が画期的です。特殊詐欺などを行う犯罪者と話をしてしまうと、相手のペースに乗せられる危険性が高い。「自分は大丈夫」と思っていても、いつの間にか騙されてしまいます。被害に遭わないためには、最初からそういった電話をとらなければいいわけです。

 くわえて、データベースの信ぴょう性が高いことも、導入を決めた大きな理由です。警察庁や各都道府県警が、トビラシステムズ社との協定をもとに、犯罪に使われていると把握した電話番号情報を提供しているのです。この情報が、データベースに迅速に反映されることは、詐欺被害の防止に大きく貢献すると確信しています。

―今後、どのように活用していく予定ですか。

 平成29年度は11月から50台を導入し、住民に無償配布。事業期間の5ヵ月間で、2107件の電話がシステムによりブロックされたという結果が出ました。これほど多くの迷惑電話が毎月ブロックされれば、被害件数は減少に転じると期待できます。平成30年度も引き続き、新たに50台を導入します。

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