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魅力ある観光地づくりのヒントは車の動きがわかるビッグデータにあり

本田技研工業株式会社 ビジネス開発統括部 次世代ソリューション企画部 戦略課 栗原 匡 / チーフ 杉本 佳昭 / 主任 福森 穣

[提供] 本田技研工業株式会社

地方創生の一環としての観光政策をどう立てるか、悩む自治体は多い。そんななか、本田技研工業の担当者は、「自動車の移動情報を活用すれば、より具体的な政策が立てられる」と語る。同社はこのほど、自動車の移動情報の分析を通じた、自治体の観光政策支援を始めた。同社ビジネス開発統括部の3人に、ビッグデータの活用が観光政策にどう活かせるのか、詳細を聞いた。

※下記は自治体通信 Vol.11(2018年2月発刊)から抜粋し、記事は取材時のものです。

新名所設置や渋滞回避など具体的な観光施策が練られる

―自動車の移動情報を集めることで、どのようなことがわかるのでしょうか。

福森:「この自動車はどこから来たのか」という情報がえられます。そのため、たとえば特定の観光施設に対して、「どのルートを通ってきた自動車が多いか」ということが把握できます。

 こうした情報収集は、当社製の自動車の交通ルートを集約し、個人を特定できないように統計処理するシステムを開発したことで実現しました。たんに、「この観光施設には何台の自動車が来た」という定点観測ではなく、観光施設までのルート観測ができるので、より具体的な観光政策の立案に役立つはずです。

―交通ルートが把握できれば、どのような観光政策を立てられますか。

杉本:たとえば、県外から来た自動車はどのようなルートを通って観光地を回るのか、また、どのあたりで昼食休憩する傾向にあるのかがわかるとします。そうすれば、「途中ルートに新たなスポットとなる観光施設をつくろう」「休憩所が不足しているので、周囲に2ヵ所追加整備しよう」といった具体的な政策を立てられます。

栗原:A地点に来た自動車はB地点にも行くことが多いとわかれば、双方がコラボレーションして、さらに観光客を増やす企画を立てられるでしょう。また、時間を把握できる特長をもとにした政策立案もできます。C地点からD地点までは平日だと30分で行くのに、観光客でにぎわう週末の日曜午後だけ2時間かかるとわかったらどうでしょう。ストレスなくスムーズに移動できることは、「また訪れよう」と思ってもらうためには重要な要素です。日曜午後だけは別ルートの移動を周知するなど、渋滞回避策を立てるべきですね。

―一社だけのビッグデータでは正確な情報がえられないのではないですか。

杉本:確かに、すべての自動車をカバーしているわけではありません。ただ、当社だけでも数百万台以上の情報を蓄積しており、分析の目的によっては十分信頼できるデータとなりえます。施設や地域にかかわる自動車の流れを分析できるのが当社のデータなのです。

 さらにこのデータは、観光以外でもさまざまな自治体政策に活用できる強みがあります。

交通政策やインフラ整備多方面の政策に展開が可能

―具体的にはどのような政策でしょうか。

福森:渋滞の状況がわかるので交通政策に活用できます。また、交通量が多ければ、「道路や橋が老朽化している可能性がある」といったひとつの判断材料になります。逆に交通量が少なければ、災害時の避難経路に定められますね。そのほか、急ブレーキの発生状況もわかることから、ある自治体では路面標示や街路樹を整備する際の参考にしています。

―自治体に対する今後の支援方針を聞かせてください。

杉本:当社のビッグデータを活用すれば、具体的な観光施策で多くの人を集めることもでき、また、自治体のさまざまな課題解決にもつながります。地域の方々が幸せになるデータの活かし方を、自治体のみなさんにお伝えしたいです。

本田技研工業株式会社

設立 昭和23年9月
資本金 860億円(平成29年3 月31日現在)
売上高 13兆9,992億円(平成28年度3月期:連結)
従業員数 21万1,915人(平成29年3月31日現在:連結)
事業内容 輸送用機器(二輪車、四輪車、汎用製品など)の研究・開発・製造・販売
URL http://www.honda.co.jp/roadhints/HDDS/
お問い合わせ電話番号 03-5412-1404
お問い合わせメールアドレス drive_data@honda.co.jp

栗原 匡(くりはら ただし)プロフィール

昭和60年、埼玉県生まれ。インターネット系広告会社を経て、平成28年に本田技研工業株式会社入社。自動車のデータを活用した広告サービスや地域活性化の実証実験を推進。

杉本 佳昭(すぎもと よしあき)プロフィール

昭和57年、大阪府生まれ。平成20年に本田技研工業株式会社入社。株式会社本田技術研究所にて基礎技術研究、競技用車いすやレーシングカーの設計を経て、平成28年より現職。

福森 穣(ふくもり みのる)プロフィール

昭和55年、北海道生まれ。平成17年に本田技研工業株式会社入社後、IT本部にて10年間システム開発に従事。平成27年から、自動車のデータを活用した広告サービスや地域活性化の実証実験を推進。

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