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神奈川県横浜市 の取り組み

活力ある超高齢社会を築くために健康事業に「オール横浜」で取り組む

横浜市長 林 文子
[提供] オムロン ヘルスケア株式会社

高齢者の増加、子育て・働き世代の減少、出生数の低下。社会保障や医療費問題など抱える悩みは、市政でも同じだ。そんな状況下、横浜市はいち早く「健康事業が、解決の糸口になる」と判断し、健康長寿日本一をめざして、さまざまな取り組みを行ってきた。林市長にその全貌を聞いた。

※下記は自治体通信 Vol.11(2018年2月発刊)から抜粋し、記事は取材時のものです。

神奈川県横浜市データ

人口: 373万4,012人(平成29年12月1日現在) 世帯数: 167万5,027世帯(平成29年12月1日現在) 予算規模: 3兆5,709億円(平成29年度当初) 面積: 435.29km² 概要: 神奈川県の東部に位置し、同県の県庁所在地。政令指定都市のひとつであり、18の区から成り立つ。みなとみらいや中華街をはじめ観光地も多く、休日となると多くの人でにぎわう。

楽しみながら継続できる環境づくりが発展の要因

―これまで横浜市では健康事業にかんして、どのような取り組みを行ってきましたか。

 健康増進法にもとづく市町村健康増進計画「健康横浜21」の第1期計画を策定した当時から、生活習慣病の予防に重点を置いて、さまざまな取り組みを進めてきました。平成25年スタートの第2期計画では、楽しみながら続けられる「環境づくり」に注力し、平成26年11月に取りまとめた「よこはま健康アクション」には、「個人の生活習慣の改善」と「社会環境の改善」の両輪で取り組みを進めていくことを盛り込んでいます。

―具体的にどのようなことを始めたのでしょうか。

 「個人の生活習慣の改善」に向け、日常生活のなかで楽しみながら、継続して健康づくりに取り組んでもらえる「よこはまウォーキングポイント事業」を立ち上げました。平成26年11月の事業開始以来、30万人の参加を目標に取り組みを進め、現在、約29万人の市民、800を超える事業所の皆様が参加しています。平成30年4月からはアプリを導入し、より幅広い世代へ「歩くムーブメント」を拡大したいと考えています。

健康事業を柱に魅力ある街づくりをめざす

―事業開始から3年でこれだけの参加者が集まった理由はどこにあると考えていますか。

 継続的に健康事業に取り組んだことで、市民の皆様に健康づくりの関心が高まったこともありますが、歩数に応じたポイントで抽選により景品が当たるといった、楽しみながら参加できる仕組みをつくったことが大きいと思います。資源やノウハウを提供してくださる民間企業の皆様との協働で実現しました。

―事業の成果はいかがですか。

 参加をきっかけに歩数が増えた方も多く、参加者の9割以上の方が健康だと感じているようです。健康感の向上にくわえ、周囲との会話やあいさつが増えるなど地域のつながりにも効果が出ています。

―市長が描く今後のビジョンを教えてください。

 団塊の世代が75歳以上となる時代が迫るなか、市民の皆様が健康に対する意識をさらに高め、年代や健康状態に応じて、積極的に健康づくりに取り組んでいただけるよう働きかけていきます。

 まずは、「よこはまウォーキングポイント事業」による健康づくりの機運の高まりを活かし、保健活動推進員や食生活等改善推進員をはじめとする地域の皆様とともに、健康増進につながる習慣を定着させ、さらなる健康寿命の延伸を図ります。

 また、健康づくりに時間を割くことが難しい働き世代に対しては、市内事業所の健康経営を支援するなど、ライフスタイルにあわせた取り組みを推進します。子どもから高齢者まで、すべてのライフステージにあわせた切れ目のない取り組みを「オール横浜」で進めていきたいですね。

―横浜市はいち早く民間企業との協働で事業を展開しましたが、その理由を教えてください。

 横浜市は従来から協働を推進してきた自治体ですし、「よこはまウォーキングポイント事業」をスタートさせるにあたって、多くの市民に利用してもらう事業にするには、民間の柔軟な発想やアイデアの活用が不可欠と考えていました。

―実現したアイデアとはどのようなものでしょうか。

 たくさんありますが、ひとつは歩数計のデータを読み込むリーダーの設置場所を商店街の店舗を中心にして、地域活性化の視点を盛り込んだことです。

 今回、店舗にリーダーを設置したことで、店舗の方からは「お客さんが増えた」「他店舗との交流が盛んになった」といった喜びの声をいただいています。

―これまでの民間企業との協働事業を振りかえって、いまどのような感想をもっていますか。

 協働とひとことでいえば簡単ですが、違う組織が一緒にものごとをつくり上げるということは、手間も双方の柔軟性も必要です。でも、民間企業の知恵や発想力が発揮されることで、行政の枠を超えた事業展開ができるようになります。

 目標の参加者30万人まであと少し。いまも定期的に会議の場を設けていますが、今後も意見交換をしながら事業を充実、発展させていきたいですね。

林 文子(はやし ふみこ)プロフィール

昭和21年、東京都生まれ。都立青山高等学校卒業。東洋レーヨン株式会社(現:東レ株式会社)、松下電器産業株式会社(現:パナソニック株式会社)勤務後、ホンダオート横浜株式会社に入社。その後、複数の企業で代表取締役を務め、平成21年に横浜市長に就任。文筆家としての顔ももち、「一生懸命って素敵なこと」「不思議なほど仕事がうまくいく『もう一言』の極意」(ともに草思社)など作品も多数。

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