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埼玉県 /神奈川県横浜市 の取り組み

協働で生まれた新たな健康事業は「健康長寿埼玉プロジェクト」の集大成となる

埼玉県知事 上田 清司

[提供] オムロン ヘルスケア株式会社

“埼玉から日本を変える”。その意気込みを表すかのように埼玉県は全県展開の健康事業をスタートさせた。モデル事業を含めると費やした時間は5年。浮き彫りになった課題は民間企業との協働で解決し、基盤となる新事業のプラットフォームを完成させた。新事業誕生の足跡を、埼玉県知事の上田氏に聞いた。

※下記は自治体通信 Vol.11(2018年2月号)から抜粋し、記事は取材時のものです。

埼玉県データ

人口: 731万632人(平成29年12月1日現在) 世帯数: 306万9,179世帯( 平成29年12月1日現在) 予算規模: 2兆7,371億 3,899万円 (平成29年度当初) 面積: 3,797km² 概要: 関東平野の内部に位置する内陸県で山地面積が3分の1、残りの3分の2を平野がしめている。県の面積は国土の約100分の1にあたり全国で39番目の広さとなる 。おもな河川は、秩父山系を源とする荒川と利根川。

新事業成功のカギは無関心層の取り込み

―埼玉県は平成24年度に「健康長寿埼玉プロジェクト」を開始していますが、どのような背景があったのでしょう。

 埼玉県の高齢化は、ここ10年、ものすごい勢いで進んでいます。それにともない高齢者の医療費もあがり、県の医療費は平成20年度と比較すると約1.5倍にも膨れあがりました。

 そうした背景もあり、健康長寿につながる取り組みを県全体に広げ、県民一人ひとりが健康づくりに取り組む社会をめざす、そういった試みもあり、「健康長寿埼玉プロジェクト」を開始したのです。

―具体的にどのような施策を行いましたか。

 市町村に呼びかけて「毎日1万歩運動」「筋力アップトレーニング」など、地域の特色にあった健康づくり事業を県内7市町村にモデル事業として取り組んでもらいました。

 その結果、1年間の医療費を抑えられたことはもちろん、健康状態の向上、住民同士の交流などさまざまな効果が出ました。しかし、結果的に高齢者対象の事業になってしまった。30代、40代の働き世代の参加は少なく、違った課題が浮き彫りになりました。くわえて、参加者の「二極化」という現象も明るみになった。高齢者でも健康に興味がある人は、進んで参加しますが、興味のない人は参加しない。無関心層の参加をうながすために、「埼玉県コバトン健康マイレージ」事業が生まれたのです。

情報の「見える化」で新事業の拡大をめざす

―4月に始まったばかりの事業ですが、状況はいかがでしょう。

 現在、参加者は2万人を超えたと聞いています。

 歩数を送信するタブレット端末は、県がすべてを整備するのではなく民間企業からも提供してもらっています。平成29年10月からは全国規模の企業の参入が決まって、設置数も増えました。当事業はスマートフォンからの参加も可能で、専用アプリの導入に際しても民間企業の力を借りました。参加者がもらえる賞品にかんしても県内をはじめとする多数の企業が協力してくれています。民間企業と手を取りあって進めた結果、今後が楽しみな事業になりました。

―「コバトン健康マイレージ」は全県展開の事業ですが、県全体をコントロールする際に心がけていることはありますか。

 状況を「見える化」して、コントロールすることです。その際、大事なのは10年単位で物事を見ていくということ。最初の1、2年はどうしてもズレが発生しますが、最終的に横並びになっていくものです。それには過去に実例があって、以前、全国の不登校出現率の統計が発表されましたが、埼玉県はワーストから数えた方が早い順位でした。ところが、公立中学校の不登校出現率を順位立て、63の市町村に配布した10年後には6位まであがっているのです。「コバトン健康マイレージ」も同じ。まだ始まったばかりの事業ですが、現状を「見える化」して市町村の参加もうながしていきたいと思います。これだけ多くの企業の協力をえて、生まれた事業なのですから。

―「埼玉県コバトン健康マイレージ」の概要を教えてください。

 歩いた距離や特定健診の受診に応じてポイントがたまり、ポイントを使うと、抽選でさまざまな賞品がもらえるというものです。平成29年4月から始まり、現在、26市町村と保険者の4団体、4事業者の職員が参加しています。昨年度から市町村など参加団体や民間企業の方と会議を重ね、意見交換をしながらプラットフォームをつくりました。

―民間企業と組んだことで生まれたメリットはどこにあると考えますか。

 いろいろとアイデアをいただいたことです。当事業の課題は、いかに無関心層を取り込むかでした。しかし行政の人間だけだといい発想がうかばない。そこで民間企業の方にいただいた「参加者を競わせる」案を取り入れたのです。それは、参加者を複数のグループにわけて歩数を競い、該当グループのトップになれば、上位のグループにステップアップできるリーグ戦の考え方といったものです。

―今後、この事業をどのように運営していきたいですか。

 参加者は2万人を超え、平均年齢は55歳。働き世代の参加も増えていますので、初年度としては上出来です。

 すでに、来年度以降には、新たな参加市町村も決まり、協賛企業の参加問い合わせも増えています。埼玉県は医療費の増大が大きな問題となっていますので、当事業を通して県全体で抑制していきたいと考えています。

上田 清司(うえだ きよし)プロフィール

昭和23年、福岡県生まれ。早稲田大学大学院政治学研究科修了。昭和51年新自由クラブ立党に参画。昭和55年より、衆議院選挙に出馬し、4度落選するが、不屈の闘志で平成5年に初当選を果たす。以降、3期連続当選。平成15年には無所属で知事選に出馬し当選。現在4期目。

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