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先進事例2022.12.23

【今治市の事例紹介】ヤマハが推進するストリートピアノ「LovePiano®」~愛媛県初開催「しまなみLovePiano」で地域の賑わいを創出~

[提供] 株式会社ヤマハミュージックジャパン
【今治市の事例紹介】ヤマハが推進するストリートピアノ「LovePiano®」~愛媛県初開催「しまなみLovePiano」で地域の賑わいを創出~
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株式会社ヤマハミュージックジャパン
株式会社ヤマハミュージックジャパン

「LovePiano」は、ピアノを身近に感じて親しんでいただくため、ヤマハミュージックジャパンが2017年秋から取り組みを始めたプロジェクトで、駅や空港、商業施設などのオープンスペースに「LovePiano」をテーマにペイントしたピアノを提供しています。これまでにJR新宿駅やJR札幌駅、東京湾アクアライン・海ほたるパーキングエリア、大阪国際空港(伊丹空港)、星野リゾートなど100か所以上で展開してきました。

今回は、2022年10月22日(土)〜11月4日(金)の2週間にわたり、愛媛県で初開催となった「しまなみLovePiano」の様子をレポートします。


今回設置した会場は、しまなみ海道が見渡せる「来島(くるしま)海峡(かいきょう)サービスエリア」

「しまなみLovePiano」が開催されたのは、愛媛県と広島県を繋ぐ瀬戸内しまなみ海道の四国側の玄関口にあたる、今治市の来島海峡サービスエリア(以下、来島海峡SA)の2階特設スペース内。瀬戸内海の多島(たとうび)と来島海峡大橋が見渡せる、絶好のロケーションのこの場所に設置されたのは、イラストレーターChocomoo(チョコムー)さんによりペイントされたLovePiano5号機です。
取材班が訪れた11月3日(木)は最終日前日の祝日ということもあり、10時から16時半まで途切れることなく演奏者が訪れ、50名を超える方が演奏を楽しみました。

今治市長と本州四国連絡高速道路しまなみ今治管理センター所長に、開催に至った背景をインタビュー

今回の「しまなみLovePiano」を主催したのは、瀬戸内しまなみ海道活性化実行委員会(今治市・本州四国連絡高速道路株式会社)です。開催のきっかけについて、本州四国連絡高速道路株式会社(以下、本四高速)しまなみ今治管理センターの梶尾光邦(かじおみつくに)所長にお話を伺いました。

「来島海峡SAは2階のテラス席からの眺望が素晴らしいのですが、2階まで上がってこられるお客様が少ないとの課題がありました。そのなかで、今治市としまなみ地域の活性化のために立ち上がった実行委員会で、“このサービスエリアで何ができるのか”を考えていたところ、弊社の社員から“LovePianoが良いのではないか”との声が上がりました。
来島海峡大橋を見渡せるこの素晴らしい景色と、優雅なピアノの音色がマッチするのはもちろん、“どんなコンテンツでお客様を呼ぶか”と考えたときに、熱心なファンも多いLovePianoなら、ファンの皆様をこのサービスエリアに呼び込めるのではないかと。

一方で、2階のテラス席にピアノを置くことについて、施設側からも、 “音が1階の売店やフードコートに漏れるのでは?”“施設外にも音が響くのでは?”と心配の声が出ました。
しかし、我々は今回設置したLovePiano5号機のトランスアコースティック™ピアノ(※)であれば音の調整ができると事前にヤマハさんから聞いていました。それならば、施設側で音を少し小さく調整することもでき、音量の課題もクリアできます。そうして、今治市へトランスアコースティックピアノの導入の検討についてご相談することになりました」

※トランスアコースティック™ピアノ・・・アコースティックピアノならではの豊かな響きを感じながら、消音・音量調節ができる、ヤマハ独自のトランスアコースティック™機能をもつピアノ。

この提案を受けた今治市はLovePianoの導入を快諾しました。今治市の徳永繁樹(とくながしげき)市長は、そのときを振り返り話してくださいました。

「本四高速さんから話をいただき、来島海峡SAは今治市の観光名所のひとつでもありますし、LovePianoが設置される2階のテラス越しからは絶景をご覧になることができますので、ここでゆったりとした調べを奏でていただきたいと思い、ヤマハさんにもおつなぎして設置するに至りました。

瀬戸内しまなみ海道は2019年11月にナショナルサイクルルートにも指定されたサイクリストの聖地です。先日の2022年10月30日(日)に行われたサイクリングの国際大会『サイクリングしまなみ』では高速道路を通行止めにし、海の上を走れるというプレミアムな体験を、多くのサイクリストの皆さんにプレゼントすることができました。この“プレミアムな空間をプレゼントすること”は今回のLovePianoでも同じなのだと思っています。

来島海峡SAは、訪れる時間帯によって、絶景の表情がどんどん変わります。その表情に合わせ、織りなす調べを奏でる体験をすることで“また来たい”と思える特別な場所になるのではないか。今回のイベントを通して、そのような癒しの空間をご提供できたと思っています」

演奏者や観覧者が熱狂した、LovePianoの魅力とは?

11月3日(木・祝)は、楽譜を携えたLovePianoファンが、今治市内はもちろん、松山市や県外からも多く訪れ、終了間際まで演奏順を待つ方々で賑わっていました。

まずは今治市のお隣の松山市から、LovePianoを目当てに訪れたという40代のゆきさん。

「もともとツイッターで“ヤマハピアノ”をフォローしていて、毎日投稿を見ている中でLovePianoが今治にやってくることを知り、“これは行くしかない”と思って松山から弾きに来ました。我が家のピアノは電子ピアノですが、やはりアコースティックピアノは響きが違って迫力がありますね。
来島海峡SAという場所はすごく開放感があって“私の音色よ、海に届け!”という想いで弾いていました。他でもストリートピアノを弾いた経験はあるのですが、やはりヤマハさんのLovePianoを“一生のうちに一回は弾いてみたい”と思っていたので、念願が叶って嬉しくてたまらないです」

次にインタビューに答えてくれたのは、先日20歳の誕生日を迎えたばかりだという、ひなりさんとお母様のお二人でした。

「先日、私がLovePianoを弾きに訪れたとき、一緒に来た母が突然“私も弾きたい!”と言い出して。ピアノ歴がない母が弾くなんて、どうしたんだろうと思ったのですが、母が奏でた曲が『ハッピーバスデートゥユー』だったんです。この日が私の20歳の誕生日だったこともあり、サプライズで練習してくれていたみたいなんですね」(ひなりさん)

「当日まで、この子に見つからないように夜中にイヤホンを付けて一生懸命練習していたんです。物よりも心に残る形で誕生日のプレゼントを贈りたいなと思っていて。でも、実際に弾いてみたら、もうボロボロだったんですよ。弾いているときから手が震えて、涙で鍵盤が見えなくて。振り返って見たときに、娘だけでなく周りの方々も泣いてくださっていて。娘も喜んでくれたので、LovePianoを通して良い思い出を作ることができました」(お母様)

また、この日が期間を通して3度目の来場という「しまなみLovePiano」ファンの20代男性の二宮さんも、その魅力について話を聞かせてくれました。

「もともと人前で音楽を奏でるのが好きでしたし、LovePianoが今治に来るということを聞いて“これはぜひ弾きたいな”と思って足を運んだのですが、1度演奏してみたらハマッてしまいました。今日で訪れるのが3度目になります。
LovePianoはYouTuberさんたちが演奏しているのを見たことがあったのですが、今回、僕の演奏を友人が動画で撮影してくれたので、これをきっかけに初めての動画配信にも挑戦してみようかと思っています。海を眺めながら弾ける体験は来島海峡SAならではですし、動画配信を通して、LovePianoの音色と感動を色々な方と共有できたらと思います」

また、二宮さんと一緒に訪れて演奏を聴いていた20代のご友人もインタビューに答えてくれました。

「J-POPを演奏している人が多いなと感じました。メジャーな曲だと、聴いているこちらもリズムに乗れて、演奏者と一緒になって楽しむことができて良かったです。僕ももともと音楽をやっていたので、今日の刺激をきっかけにまたやり始めたいと思いました」

他にも、小さなお子様2人と訪れていたお母様にお話を伺うと、

「今日はLovePianoをやっているのを知らなくてたまたま立ち寄ったのですが、娘がストリートピアノのYouTubeをよく見ていたこともあり、“私もやってみたい!”と言い出したので、このあと弾いて帰る予定」
と教えてくれました。

今回の取材を通して、LovePianoを皆さんのピアノへの熱い想いが広がっていく様子を見ることができました。

本四高速所長が語る、LovePianoの導入効果について

演奏者と観覧者が垣根を越えて楽しめるのがストリートピアノの魅力。LovePianoの導入効果について、前出の梶尾所長が次のように語ってくださいました。

「もともとサービスエリアは目的地ではなく、トイレ利用や休憩など、高速道路の通過点としてご利用いただく方が多かったんですね。でも、我々高速道路会社の関係者は、そうした使い方だけでなく、地域の交流拠点などとしても使っていただきたいなと思っていたんです。
来島海峡SAは2022年7月に一般道からも入れるコミュニティゲートを作ったところだったので、今後目的地として色々な使い方ができるのではないかと思っていました。その第一弾の取り組みが今回のLovePianoだったのです。

設置期間を通して、このLovePianoを弾くことを目的に一般道から入って来られるお客様も多くいらっしゃいました。また、LovePianoを目的の方が、1階の物販エリアで買い物をされたり、フードコートエリアで食事を楽しんだりと集客にもつなげることができました。小さなお子様がご家族と一緒にLovePianoを弾きに来られて、そのご褒美としてソフトクリームを買ってもらうという、微笑ましい光景も目にできたんですよ。

また期間中は、我々のツイッターやインスタグラムなどで『#しまなみLovePiano』とハッシュタグを付けてイベントの様子を投稿してくれたお客様はプレゼント企画に応募できるといった、SNSキャンペーンを行いました。実際にハッシュタグを付けた投稿が今回たくさんアップされ、それを見てお越しになったお客様も多かったのです。
また、有名ストリートピアノYouTuberの『くっちーさん』も東京から弾きに来られました。今回のイベントを通して、このサービスエリアの魅力をSNSやYouTubeでも拡散できたのは良かったと思っています。LovePianoについては、今後も定期的に導入を継続していきたいですね」


大盛況のうちに幕を閉じた「しまなみLovePiano」。現在LovePianoは5台あり、各地の自治体をはじめ、駅や商業施設などで気軽に音楽を楽しんでいただく機会を提供しています。

ヤマハミュージックジャパンでは、LovePianoを通して、より多くの方にピアノの魅力や演奏することの楽しさをお伝えするとともに、街のにぎわいやコミュニティづくり、施設の認知度の向上やイメージアップなど、地域の課題解決に向けたサポートをしています。

▼本記事で紹介しているサービス概要資料はこちら
https://raban.jt-tsushin.jp/materials/tourism/cultural-promotion/536

▼LovePianoについてはこちら
https://jp.yamaha.com/products/contents/pianos/lovepiano/index.html

▼本記事のインタビュー動画はこちら


 

会社概要
社名 株式会社ヤマハミュージックジャパン
資本金 1億円
代表者名 代表取締役社長 押木 正人
本社所在地 東京都港区高輪二丁目17番11号
事業内容 国内における楽器・防音室・音響機器販売および教室事業
URL https://jp.yamaha.com/about_yamaha/yamahamusicjapan/
株式会社ヤマハミュージックジャパン
株式会社ヤマハミュージックジャパン

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