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突破口は「自己分析」。公務員から自己実現を叶えたセカンドキャリア

突破口は「自己分析」。公務員から自己実現を叶えたセカンドキャリア
イシン株式会社 事業統括本部 公民共創企画部
尾関 智洋

2017年、地方自治体(都道府県)に入庁し、7年にわたり土木事務所と健康医療部門で勤務。

健康医療部では、国保特別会計の財政管理、行政不服審査業務などを担当。

2024年1月からは現職にて、自治体通信の営業・企画として活躍。

「仕事への違和感」が膨らんでいった公務員時代

ー新卒で公務員を選んだ理由を教えてください。

両親がサラリーマンで、働き方や家計が景気に左右される様子を見てきたんです。その様子を見て、自分は腰を据えて長期的に働ける公務員になろうと決めました。

あとは漠然と「社会人として真面目に仕事と向き合いたい」と考えていたのも理由の一つです。
公務員は利益追求ではなく、フラットな立場で住民のために働けるというスタンスが自分に合っているかもしれないと思い魅力に感じました。

ー公務員時代はどんなお仕事をされていましたか?

最初の3年間は出先機関である土木事務所の用地課に配属され、主に用地買収の仕事をしていました。都道府県庁でありながら、現場仕事もかなり多かったですね。

入庁4年目の春、本庁舎にある医療保険政策課に異動になりました。業務内容はガラッと変わって、主に国民健康保険に関する業務を担当していました。

ー転職を考えたきっかけを教えてください。

“転職”というキーワードは、最初の職場の頃から漠然と頭にありました。仕事をしていて違和感を覚えることが度々あったので…。

1回目の異動のタイミングでも、このまま公務員として働き続けるか悩みました。でも、最初の配属が出先機関だったこともあり、本庁舎の仕事を経験してからまた考えようと思ったんです。

結局、初期から抱いていた仕事への違和感は異動しても変わらなかったので、転職することにしました。

ー具体的に、仕事のどんなところに違和感を覚えていましたか?

現場目線では、新しい事業を始めた方が良い場面や、既存の取り組みにもっとアクセルをかけたい場面が多々あったんですよね。
でも、大きい自治体だったこともあって対内外ともに関係者が多かったり、あとは税金の投資先の判断もシビアでした。

自分が思うように事業を進められないことが何度かあり、モヤモヤする場面も次第に増えていきました。

「成長することが喜び」。自己分析で気づいた自身の価値観

ー仕事に悩むことが増えて、すぐに転職活動を始めたのでしょうか?

最初はすぐに転職活動をしようと思い、まずは転職エージェントに登録しました。でもそのときはまだ、今の仕事のどんなところにモヤモヤしていて、どんな環境でどんな仕事をしたいのか、自分の軸が全然定まっていませんでした。
キャリアアドバイザーの方に転職したい理由を聞かれても、うまく答えられなかったんです。

まずは「自分が本当に転職したいのか」をクリアにしようと思い、自己分析を徹底的にすることにしました。

ー確かに、自己分析してみたら「意外と今の環境の方が良い」と思えるかもしれませんよね。

はい。まずは今仕事に対して抱いているモヤモヤや違和感を解消するために、期間を決めてじっくり自己分析をしました。自分と向き合うことで、やっぱり転職するのか、このまま公務員として働くのか決めようと思ったんです。

新卒の就活のとき、あまり自己分析をせず就職してしまったので、最初は全然やり方が分かりませんでした。動画や書籍で勉強しながら、ノートに書き出してクリアにしていく作業を2~3か月ほど続けました。

ー自己分析を通して、どんな自分に気づきましたか?

自分は成長することに喜びや楽しさを覚える人間だということです。スキル面だけではなくて、人間性を高めていきたい・成長したいという価値観が根底にあると気づきました。
『成長するために、新しいことにどんどんチャレンジしていきたい』と考えたとき、公務員として働くよりも他の環境を選んだ方が自分の価値観と合っていそうだと感じたんです。

改めて「やっぱり転職しよう」と決意し、本格的に転職活動に踏み切りました。
転職活動は比較的トントン拍子に進みました。5社ほど面接を受けたうちの1社「イシン株式会社」から内定をいただき、転職が決まりました。

価値観に合った仕事・環境。挑戦したいことも出てきた

ー『自治体通信』の法人営業として入社されましたよね。初めての営業職はどうでしたか?

入社するまではずっと不安でしたね。会社自体も自治体とは真逆のスピード感のある社風と聞いていましたし、当然、営業職もまったくの初心者でした。ついていけるかなと不安に思っていました。

いざ入社してみたら、先輩や同僚に恵まれて働きやすい環境ではありましたが、やはり営業の仕事は難しかったです。こんなに喋れないのかと驚きましたが、むしろ楽しかったですね。

ーできないことが、楽しかったのですか?

はい。できないことを試行錯誤して少しずつできるようになっていく、その過程が楽しかったです。自己分析で見つけた「成長を感じたい」の価値観に合っていました。

先輩からの指導や仲間とのロープレ、社内研修の受講を重ねるうちに、徐々に成長実感もわいてきました。自分でイチから提案して受注できたときは嬉しかったです。

ー公務員時代に培った経験やスキルは活かせていますか?

「調整力」や「細やかさ」は公務員時代の経験が活かせています。
自治体では多くの関係者との調整だったり、少しのミスも許されない対外文書を作成したりなどの仕事が多々ありました。自然と身についたスキルですが、民間企業に来た今でもすごく活きています。

あと、営業の仕事って「明るい」とか「懐に入れる」のような、人柄で得意・不得意が変わってくるのかと正直思っていました。
でも実際は、しっかり論理立ててお客様に課題解決のご提案をするという、地に足ついた思考力が求められる仕事で、公務員と近い部分も意外とあるなと感じています。

ー今後挑戦してみたいことや、キャリアビジョンについて教えてください。

イシンでは、新規事業の構築に挑戦してみたいです。
今は法人営業の部署から異動し、クライアントの営業代行を担当していますが、自分の考えやアイディアがダイレクトに反映できることに面白さややりがいを感じています。
今度はゼロイチで事業を創ってみたいと思うようになりました。

長期的なキャリアビジョンは、今のところあまり考えていません。ただ、何かを「やりたい」と思い立ったときに、すぐに挑戦できるスキルや能力は身に着けておきたいと思っています。
自分の気持ちや状況に合わせて、自由に動けるように選択肢を広げていきたいですね。

キャリアに迷ったらまずは自己分析。“今”を大事にする考え方

ー最後に、キャリアに悩む公務員の皆様へメッセージをお願いします。

もし今キャリアに悩んでいるのであれば、まずは自己分析から始めてみてほしいです。

私は自己分析を行なったことで転職活動もスムーズに進められました。転職するのか、公務員として働き続けるのかはモヤモヤがクリアになった状態で判断できると良いですよね。

あとは、仕事や働き方を少し柔軟に考えてみても良いのかなとも思います。

私も以前までは「公務員を辞めたらもう戻れない」「転職して失敗したら終わりだ」と思っていました。

でも、コロナ禍を経て自治体もいろんなことが変わりましたよね。今は昔と比べて仕事や働き方、キャリアの考え方も変わってきています。公務員を一度辞めてもまた戻れるチャンスはあるでしょうし、失敗してもまたやり直せばいいかとフラットに捉えて、“今”を大事にしてほしいなと思います。

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