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神奈川県相模原市 の取り組み

教員が指導しやすい教材を活かしプログラミング教育を円滑に進める

相模原市教育委員会 教育局学校教育部 教育センター 学習情報班 指導主事 渡邊 茂一
相模原市立淵野辺小学校 校長 小野崎 宏子
総括教諭 平本 彰

[提供] レゴジャパン株式会社 レゴ エデュケーション

2020年度から、小学校でコンピュータの「プログラミング教育」が必修化される。多くの教員が、プログラミング教育に初めてたずさわるため、準備を進める教育現場からは「手探り状態」といった声が聞かれる。そんななか、相模原市(神奈川県)では、新たな教材を活用し、すでに市内全域でプログラミング教育を開始。同市教育委員会の渡邊氏と、授業をしている小学校の教員に状況を聞いた。

※下記は自治体通信 Vol.13(2018年6月発刊)から抜粋し、記事は取材時のものです。

神奈川県相模原市データ

人口: 72万3,292人(平成30年5月1日現在) 世帯数: 32万2,011世帯(平成30年5月1日現在) 予算規模: 5,147億2,512万4,000円(平成30年度当初) 面積: 328.91km² 概要: 神奈川県北部に位置する。昭和29年に市制施行、平成22年4月に政令指定都市となった。緑区、中央区、南区の3区で構成される。県内では横浜市、川崎市に次ぐ3番目の人口規模。宇宙航空研究開発機構(JAXA)の研究機関があり、同じく研究機関を有している全国の5市2町とは「銀河連邦」の組織名で交流を深めている。

―相模原市における、小学校のプログラミング教育必修化に向けた取り組み内容を教えてください。

 当市では、平成29年度から市内の全72の小学校で取り組めるように早い段階から準備しました。小学校のプログラミングでは、大まかに、コンピュータの画面上で動作するプログラムを制作することと、コンピュータで制御されたモノのプログラムを制作することのふたつの学習場面が想定されています。このうち、モノを制御するプログラム教材の選択では、「初めて教える内容なので、授業の進め方がわからずに不安」という教員でも取り組みやすい教材がいいと考え、レゴ エデュケーションの『WeDo2.0』を採用しました。

―なにが採用の決め手でしたか。

 ふたつあります。まずは、小学校のプログラミング教育で求められる「コンピュータに意図した処理を行わせるために必要な論理的思考」を、簡単な操作で体験しやすいからです。具体的には、センサやモータを取りつけた『レゴブロック』でカタチづくった車に、タブレット型パソコンで組んだ動作を指示して動かします。「前進」「停止」といった指示出しは、事前にそうしたプログラムが組み込まれたアイコンを、パソコン画面上に組み合わせるだけ。そのため、「プログラミングは難しくてよくわからないもの」とイメージしている教員でも取り組みやすいはずです。また、児童は指示を具体的な動きで視認できるため、プログラミングの仕組みを体感できます。

―2点目はなんでしょう。

『レゴブロック』は、さまざまなモノを簡易に組み立てられ、センサとモータの取りつけも容易なので、教員のアイデア次第でさまざまな授業への転用が期待できるからです。平成29年度は理科の「電気の利用」で活用してもらいましたが、たとえば生活科のおもちゃづくりなどで活かせるかもしれません。ぜひ、アイデアを活かした授業づくりをしてほしいと思います。

―今後のプログラミング教育の方針を聞かせてください。

 当市では「各教科」の時間でプログラミング教育を系統的に行うためのカリキュラム作成をしていきます。そして、児童が大人になってコンピュータをより効率的に活用できるように、小学校段階の「礎」をしっかりと築ける教育をしていきます。

―授業ではプログラミング教育をどう取り入れたのでしょう。

平本:『WeDo2.0』を活用し、6年生の理科の単元「電気の利用」でプログラミング教育を実践しました。具体的には、「『人が近づいたらプロペラが回転し、離れたら停止する』といった指示に従う扇風機を、レゴブロックでつくる」というものです。

―授業はスムーズに進められましたか。

平本:ええ。まずは、『レゴブロック』でセンサとモータを装着した扇風機の型をつくります。そして、タブレット型パソコンで「人が近づく⇒回転」「人が離れる⇒停止」といった指示をプログラミング化します。その際、「人が近づく」「回転」という動作をプログラムしたアイコンをふたつ組み合わせれば、「人が近づけば回転する」というプログラミングが完成します。最後に、そのプログラミングを扇風機に同期させるボタンを押せば、センサに手を近づけることでモータが回転しプロペラが回る扇風機となるのです。

小野崎:「プログラミング教育なんて、本当にできるのだろうか」と心配する教員はとても多かったのですが、『WeDo2.0』で教えたあとは、「驚くほどスムーズに授業ができた」と全員が答えていました。

―児童の反応を教えてください。

平本:『レゴブロック』で楽しみながら扇風機をつくり、プログラミング通りにプロペラが動いたときは歓声をあげて喜んでいました。また、「次は音に反応するプログラミングに変えよう」など主体的に取り組む姿勢も。そのほか、「学校の電灯にも人感センサを組み込めば、省エネと利便性のどちらも実現できる」という意見も出るなど、ひとつの学びを多方面につなげられたようです。

小野崎:グループで話しあって試行錯誤を繰り返す様子は、まさに「協働作業」。そして、試行錯誤によって鍛えられる力は「創造力」です。プログラミング教育が、子どもたちの秘めた可能性の発掘につながればいいですね。

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