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香川県 /高松市 の取り組み

地域の特色を活かしたWi-Fi整備で訪日観光客を呼び込む

政策部情報政策課 課長 森岡 英司

創造都市推進局 文化・観光・スポーツ部 観光交流課 課長補佐 吉峰 秀樹

[提供] エヌ・ティ・ティ・メディアサプライ株式会社

近年、訪日観光客の誘致に力を入れる自治体では、受け入れ環境整備の一環として、地域名や現地のブランド名を冠した公衆無線LAN設備、いわゆる「ご当地Wi-Fi」を導入する例が増えている。「かがわWi-Fi」を展開する香川県もそのひとつだ。ここでは、香川県と高松市の担当者に、「ご当地Wi-Fi」整備のねらいと効果を聞いた。

※下記は自治体通信 Vol.12(2018年4月発刊)から抜粋し、記事は取材時のものです。

香川県データ

人口: 96万6,082人(平成30年2月1日現在) 世帯数: 40万4,148世帯(平成30年2月1日現在) 予算規模: 8,101億2,103万円(平成30年度当初) 面積: 1,876.73km² 概要: 日本で初めて国立公園に指定された瀬戸内海国立公園の中心に位置する。南部には讃岐山脈が連なり、北部には讃岐平野が展開。面積は全国で最も小さい。海岸線の延長は約724kmで、海面には多数の島が点在し、風光明媚。気候は、四季を通じて温暖少雨で、気候温和。美しい自然と温暖な気候に恵まれ、万葉集にも「玉藻よし讃岐の国は国がらか見れども飽かぬ」と歌われている。

―「ご当地Wi-Fi」を導入したねらいはなんですか。

 観光振興、とくにインバウンドの推進です。外国人観光客からはWi-Fiが使えないことへの不満がありましたが、大都市圏とは違い、地方では民間主導でWi-Fi網が広がる状況になく、県がトップダウンで整備を促進する必要がありました。

 どのような整備の促進手法があるかを検討していた際、地域色を前面に打ち出した「ご当地Wi-Fi」の提案をNTTグループからいただき、平成26年度から事業化。整備促進にあたり、香川の特徴を出そうというねらいで、名称を「かがわWi-Fi」としただけでなく、うどんから電波が出ているロゴデザインを考案。また、NTTグループからは、ご当地アイドルを起用したテレビCMや大規模な広告戦略など、行政ができない広報展開に大きな支援をもらいました。

―活用状況を教えてください。

 県内での「かがわWi-Fi」の設置が広がるにつれ、利用件数は順調に伸びており、いまや「かがわWi-Fi」は県民にも広く知られる存在になっています。また、Wi-Fiを活用した特徴的なサービスとして、「多言語コールセンター」があります。県内の事業者向けに、9ヵ国語の翻訳・通訳サービスを提供し、外国人観光客への接客や応対を手助けするサービスです。定額の登録料で何度でも利用でき、Wi-Fi環境下で利用すれば、通信費の負担もないことから宿泊施設や飲食店などからのニーズが高いです。今後は、観光以外に防災用途などにも活用できる県民生活に欠かせないツールと位置づけ、「かがわWi-Fi」の設置拡大に引き続き力を入れていきます。

―高松市がWi-Fi整備に乗り出した経緯を教えてください。

 高松市でも近年、外国人観光客が急増しており、その対応として平成27年度に「かがわWi-Fi高松」を整備しました。コンセプトは「面的整備」によってストレスフリーの通信環境をつくること。2.7㎞と日本一の長さといわれる中央商店街のアーケード街をはじめ、市内中心部で切れ目なくWi-Fi網を整備しました。

 整備のねらいは3点ありました。1点目は、観光客の利便性向上。「使えて便利だった」と感じてもらうことが誘致につながると考えました。2点目は、市内中心部への誘導。3点目が滞在時間を延ばす。それらの結果、消費を喚起するねらいです。

―導入効果はいかがですか。

 アクセス数は導入直後から増え続け、当初の約5倍、月間10万件にまで達しており、利便性を感じてもらっていると認識しています。また、外国人宿泊者数と外国語言語でのWi-Fi利用状況を照合すると、宿泊者が市内中心部で利用している実態が浮き彫りに。さらに、Wi-Fi設備とともに導入した動線分析システムによると、市内各所を回遊、滞在していることも明らかになりました。いずれのねらいについても、一定の成果を確認できています。

―成功の要因はなんでしょう。

 課題を整理し、目的とビジョンを明確にして取り組んだこと。もうひとつは、整備事業の受託者であるNTT西日本から多くの協力を得られたことです。面的整備の方針や設置場所の選定、各種プロモーションによる認知度向上などの課題解決にあたり、多くの有益な提案をもらえました。今後も、Wi-Fiを活用して、高松ならではのホスピタリティを提供していくうえで、支援を期待しています。

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