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鹿児島県鹿児島市 の取り組み

ICT化が進む教育現場の 次なるテーマは「教室の無線化」

教育委員会 学習情報センター主幹 木田 博

鹿児島市立福平小学校 校長 内田 雄二郎

国が進めるICT化施策によって変わりつつある教育現場において、いま新たなテーマが浮上している。それは「教室の無線化」である。導入されるPCやタブレットといったICT機器のメリットを最大限に活用しようという動きだ。これにいち早く着手しているのが鹿児島市(鹿児島県)である。その取り組みの狙いと成果について担当者と現場の声を聞いた。
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※下記は自治体通信 Vol.09(2017年7月発刊)から抜粋し、記事は取材時のものです。

―教室の無線化に着手した経緯を教えてください。

 鹿児島市では、全国に先がけて平成21年度から教育現場のICT化を進め、大型デジタルテレビやPC、さらには無線LAN設備を順次、各校に導入してきました。PC画面は大型テレビに投影し授業で活用していましたが、配線の都合上、PCはテレビのそばに置くしかなく、先生がそこに縛りつけられていました。先生がPCを片手に教室内を自由に動き回ることはできなかったのです。

 最近ではPCに代わり、タブレットの導入も進むなかで、ポータビリティというタブレット本来の魅力を活かすには、タブレットとテレビを無線でつなぐ必要があると考えるようになったのです。

―設備の選定はどのように進めたのですか。

 教育現場でもっとも重要なのは、先生たちが簡単に使えること。そして通信の安定性です。操作が難しければ、先生たちは敬遠してしまいます。また、たびたび通信の遮断や遅延が発生してしまうようでも使えない。授業ではときに動画を使うこともありますが、動画配信のたびに遮断や遅延が発生するようでは授業のテンポを壊してしまい、先生たちの教育技術を活かすことはできません。そこで、いくつもの無線機器を検証した結果、使うのが容易で、もっとも安定していたのがミラキャスト方式の『ScreenBeam』でした。そうして今年4月から市内の小中高校120校の全普通教室に2156台の『ScreenBeam』導入を決めました。これで授業の質が高まり、子どもたちの情報活用能力の向上につながることを願っています。

―「教室の無線化」による先生や児童の反応はいかがですか。

 現場の先生たちからは、「子どもたちに注意を向ける時間が確実に増えた」という声が聞こえてきます。タブレットを片手に教室内を自由に動き回り、間近で児童の反応を見ながら授業ができるので、授業で先生と児童の一体感が高まっているようです。「授業に対する児童の食いつきがいい」という声も届いています。

 『ScreenBeam』は画像や音声の安定性はもちろんですが、電源を入れると最初に表れる初期画面に使い方が簡単に説明されているので、だれでも簡単に使える点もいい。使い方が難しいという声は、いっさい聞こえてきません。『ScreenBeam』が、ICT活用の技術的ハードルを下げてくれたようです。

―今後のビジョンを聞かせてください。

 大事なのは、どの先生も同じようなレベルで使いこなし、すべての児童が「教室の無線化」の恩恵を享受できるようにすること。先生たちは毎年、入れ替わりがありますが、新しい先生もすぐに問題なく使いこなせるように、「わが福平小学校はこのようなかたちで授業をしています」という教育スタイルをつくりあげたいですね。そのなかで、ほかならぬ私自身も、月一回ある全校朝会でタブレットを手に映像を使いながら、児童に語りかけたいと思っています。

鹿児島県鹿児島市データ

人口59万7,906人(平成29年5月1日現在)
世帯数27万3,233世帯(平成29年5月1日現在)
予算規模4,421億9,500万円(平成29年度当初)
面積547.55km²
概要江戸時代には天下第二の雄藩で薩摩・大隅(鹿児島県)・日向南部(宮崎県)の三国を治めた島津氏の統治下のもと、500年にわたり鹿児島市は南九州一の都市として繁栄してきた。近代日本の黎明、明治維新においては、薩摩藩出身の元勲西郷隆盛・大久保利通などを筆頭にその原動力となり大いに活躍した。明治4年に廃藩置県とともに県庁の所在地となり、同22年4月には市制が施行。平成元年には市制施行100周年を迎え、平成8年4月1日には中核市に指定されている。

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