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「イオン水農法」で農業再生に立ち向かう生産者と研究者たち

「イオン水農法」で農業再生に立ち向かう生産者と研究者たち

ハイパーアグリ株式会社 代表取締役/米・食味鑑定士 冨永 伸介

農林漁業の6次産業化など、地方創生の一手として第1次産業を再構築する動きが各地で活発化している。そうしたなか、ユニークな農法で“経営力”を上げている大規模生産者と、それをサポートする研究者・開発者を取材した。

※下記は自治体通信 Vol.6(2016年10月発刊)から抜粋し、記事は取材時のものです。

収量が3割以上アップ -株式会社西部開発農産-

 西部開発農産(岩手県)は、本州最大規模の900haを経営し、近年では海外での稲作に着手したことでも知られる先進的な農業生産法人。同社では昨年から飼料米のつぶゆたかの栽培で、イオン水生成装置「フィールドマイスター®」の使用を、まず8haに対して直播栽培で開始。大きな成果をもたらしているという。

 同社米穀課の菅野一成氏は「比較は2枚の水はけが同様に悪い隣接圃場にて乾田直播で敢えて行い、イオン水処理をした場合は県の平均を上回る551kg、未処理は401kg(10a当たり)の収穫高だった」と話す。そして「肥培管理などは同条件で行ったのに、ぬかるんで引き起こせなかった分を差し引いても、これだけの違いが出たことに驚いた」と続ける。約37%収量増で、金額では10a当たり3万円の増収になったという。

「イオン水処理をすると例年ぬかる圃場でも稲が健全になることでよく乾き、病害虫にも強くなるようだ。減農薬につながる可能性が高く、今後は食用米でもイオン水農法を実施してみたい」と菅野氏は抱負を語っている。

「ササニシキ」が頑健に -有限会社PFTサービス-

 病気に弱く、倒伏被害も出やすいササニシキは、いまでは全国作付面積の2%程度しか栽培されていない。PFTサービス(宮城県)は高い技術力でこうした弱点を克服した“ササ専門"の農業法人として有名な存在だ。ササニシキは海外のニーズが高く、同社では台湾などに輸出している。

 そうした同社でも収穫時期の倒伏被害には長年、悩まされてきた。「その問題点は水にあるのではないかと考えていた。そこで水をイオン処理する『フィールドマイスター®』に倒伏被害を低下させる可能性を感じ、昨年の作付けから導入した」(同社会長の後藤政浩氏)。すると目に見えるカタチで倒伏被害が減少、品質も向上したと言う。「イオン水農法で毛細根が発達、根の張りが強くなるため倒伏が減り、等級も向上するようだ。また農法の差別化は商談成立にも大きく貢献している」と後藤氏は話している。

―なぜ、収量や等級が向上する?

 電気分解した用水はイオン化され、苗や稲が吸収しやすい水となって水田に注がれるためです。「稲光の多い年は豊作」という農家の格言が開発のヒントになりました。イオン水生成装置「フィールドマイスター®」を使うと稲の生育過程で茎や葉を伸ばすより先に根を多く張りめぐらせるため、稲は倒伏し難くなります。また根量増加で肥料や酸素の取り入れが向上するほか、水自体も多く吸い上げるため、落水後の水田がよく乾燥し、収穫作業も効率化できます。据置型のニーズにも対応、ソーラーパネルを動力源とするIoT機能を付加した装置も開発中です。

―今後のビジョンは?

  「フィールドマイスター®」は農林水産省の「農業界と経済界の連携による先端モデル農業確立実証事業」に採択。福井では県農林水産部と農林総合事務所、山形・茨城では農業改良普及センター、兵庫では農業改良普及センターと兵庫県農林水産技術総合センターの協力を得て比較栽培調査を行い、滋賀・福島・大阪でも比較栽培を実施しています。アグリ山﨑、フクハラファームなど日本屈指の農業法人も導入しています。今後も作物の収益性向上、成果物の販促支援、装置の現地生産方式の採用、バイオ燃料の生産効率化などさまざまな領域で貢献したいですね。

ハイパーアグリ株式会社

設立 平成23年3月
資本金 2,520万円
事業内容 次世代型農業機械および栽培方法の研究・開発・販売
URL http://hyper-agri.com/
お問い合わせ電話番号 03-5413-7417(平日 9:00~18:00)

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