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インバウンド需要の掘り起こし

訪日外国人客の行動をデータ分析して観光施策を確かなものにする

ウイングアーク1st株式会社 BI技術本部 副本部長 データプラットフォーム事業 開発部 部長 中土井 利行

アジアからの旅行者は急増しているが、国籍ごとに来日ピーク時期が違う。たとえば、中国からは7-8月、タイからは4月、シンガポールからは12月に多いのだ。
「いつ、どこからどこにやってくるのかがデータでわかっていれば、インバウンド需要を喚起する有効な施策が打てる」と、自治体や民間企業の情報活用をサポートしてきたウイングアーク1stのデータプラットフォーム事業開発部部長・中土井氏は語る。観光施策にも役立つデータ活用法について、中土井氏に聞いた。

※下記は自治体通信 Vol.5(2016年7月発刊)から抜粋し、記事は取材時のものです。

主要観光地周辺への誘客が課題

―最近の訪日外国人旅行者の動向を教えてください。

 平成27年の外国人旅行者数は1973万7000人。今年の3月にはついに単月で200万人を突破し、ここ数年、増加傾向にあるのは事実です。しかし、その行き先は東京-大阪を結ぶ観光ルートに集中しており、主要観光地では宿泊施設の不足が足かせとなってきています。その一方で、主要観光地の周辺地域まで足を運ぶ外国人旅行者はまだ少ない。もし、外国人旅行者が周辺地域で宿泊してくれれば、主要観光地の宿泊施設不足は解消できるかもしれません。

―“周辺地域”に該当する自治体にとっても誘客が課題ですね。

 はい。誘客ポイントは、何度も日本を訪れる東アジアの旅行客などに対するアプローチです。彼らはゴールデンルート以外の本当にディープな旅への欲求が高いと言われており、その意味で、まだ脚光を浴びていない周辺地域にこそチャンスがあります。

―どうすれば、彼らにアピールできるのでしょう。

 まず外国人旅行者の実態を正しく把握することが大切です。たとえば外国人旅行者の移動データから、「箱根を訪れた旅行者があわせて訪れる観光地」がわかります。日本人は「熱海や湯河原にも来ているのでは」と考えがちですが、データを見るとほとんどの外国人はそれらのエリアには行かずに、御殿場市や富士河口湖町などの富士山周辺の観光地に行っていることがわかります。そういう実態があるのなら、箱根にいる外国人にもっと熱海市をPRしてもいいでしょうし、箱根-山梨間の交通網充実を図る誘客施策も考えられます。イメージや思い込みではなくて、実態を知ることが効果的なアピール方法にもつながります。

―外国人旅行者の実態を把握する方法はありますか。

 データを活用するのです。たとえば当社の「3rd Party Data Gallery On Demand」には日本政府観光局や民間企業から提供された、外国人旅行者に関するデータが揃っています。これを利用して実態把握することができます。

SNS投稿データから新たな観光資源を発見できる

―具体的な内容を教えてください。

 外国人の携帯電話のローミングデータから、都道府県および市区町村単位で「いつ、どこに、どこの国の人が、何人くらいいるのか」がわかります。そのデータをもとに「A市には外国人旅行者が多いのに、隣り合ったB市には少ない」「国籍別・旅行者が最も多い季節」などを把握できます。
 また、訪日外国人旅行者向け観光情報アプリから得られた移動実績データをもとに、1キロメートル四方内における時間帯別の滞在人口と通過人口がわかります。そのエリアに観光目的で滞在しているのか、単に移動ルートとして通過されているエリアなのかがわかります。
 ほかにも、外国人旅行者が訪れる地域間の相関関係を可視化。「東京を訪れた外国人観光客があわせて訪れる中部地方の都市は」のような関係性分析や、「夏の北海道には富良野と登別を中心とした人の流れがあるが、冬は札幌-ニセコ間にも人の流れができる」といった仮説もデータで裏付けができます。

―ほかにもデータはありますか。

 SNSに投稿された位置情報を解析したデータがあります。投稿された画像を見ることができるので、「どこの、何に興味をもっているのか」がわかります。国籍別でも絞り込めますし、ひとりの訪日客の行動を追うことで、観光行動動線を把握できます。
 外国の方の興味ポイントは、日本人にはわかりにくいところもありますので、このデータから新しい観光スポットを見つけ出してPRできるかもしれません。

―観光施策に活かせそうですね。

 はい。当社が提供するデータは、ビジュアル化によって一目で実態がわかるようになっています。分析については専門の担当者がサポートします。
 観光需要を喚起するためにも、外国人旅行者の実態データをぜひ活用してほしいですね。

中土井 利行(なかどい としゆき)プロフィール

国・自治体および民間企業などが保有するデータを、広くマーケティング・セールス戦略に活かすことを目指した第三者データ提供サービスの企画・推進に携わる。平成28年より現職。

ウイングアーク1st株式会社

設立平成16年3月
資本金1億円
売上高134億5,100万円 (平成27年2月期:連結)
従業員数485人(平成27年3月1日現在:連結)
事業内容ソフトウェア開発およびソリューションの提供(帳票事業、BI事業など) 
URLhttp://www.wingarc.com/
お問い合わせ電話番号 03-5962-7300(平日9:00~17:30)
お問い合わせメールアドレスtsales@wingarc.com

3rd Party Data Gallery On Demand で、「訪日客数の動向 国籍/月別訪日外客数」
(日本政府観光局[JNTO])を90日間無料で試せます。
下記URLへアクセス https://tpdg.motionboard.jp/3pdg-ondemand/top

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