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豊見城市 /豊見城市 教育委員会 の取り組み

動画や音声を活かして授業に集中させ 子どもたちの学力を高める

教育現場のICT化

動画や音声を活かして授業に集中させ 子どもたちの学力を高める

市長 宜保 晴毅

学校教育部 学校教育課 学校教育班長 東上里 豊

情報教育の充実や授業現場におけるICTの活用は、児童生徒の学力向上の取り組みとして全国の自治体が注目している内容だ。授業内容の理解を深め、児童生徒の積極参加をうながすなど、実践的なICT導入の成功事例が増えてきている。豊見城市では、小中学校の全教室にいち早く電子黒板を導入し、全国学力テストでは平均以上の成績をおさめることに成功している。市長と教育委員会担当者、支援企業にICT化推進の背景や狙いについて聞いた。

※下記は自治体通信 Vol.3(2015年9月発刊)から抜粋し、記事は取材時のものです。

―教育現場のICT化に積極的に取り組む理由を教えてください。

 授業の質をより高めるために、ICTが有効と考えたからです。
 当市は平成14年、地方自治法施行後初めて村から市へ市制施行を果たし、企業誘致や宅地開発などに力を入れてきました。その結果、小中学校の改築・新設が必要なほど児童数が増え、教育環境の整備は最重要テーマのひとつでした。
 そんななか、平成24年から石垣市では電子黒板を普通教室に導入。これまでの板書や印刷物の配布による授業にはなかった、動画や音声を活かした学習法で、生徒の成績を伸ばしていました。そこで当市としても教育委員会と検討のうえ、導入を決定したのです。
 このとき市長の判断として、普通教室・特別教室を含む全教室へのディスプレイ型電子黒板の一括導入を決めました。全教員・全生徒が、普通教室で毎日利用しなければ、有効に活用できないと考え、市議会を説得。平成25年度からの一括導入を実現させたのです。

―どんな成果がありましたか。

 まずは、資料準備やプリント印刷など教師の授業準備時間が減少し、業務負荷が軽減されました。当初は、「慣れない業務により、教師の多忙化につながるのでは」という危惧もありましたが、電子黒板は想定よりも簡単な操作で利用できたため、どの教師もすぐに慣れることができました。
 そして一番の成果は、授業内容に対する生徒の理解度向上です。インターネット上の動画や音楽などを授業に組み込むことで、多角的に理解をうながすことが可能に。また、生徒たちの授業への集中度と一体感が高まっています。
 その結果、昨年、小学6年と中学3年生を対象にした全国学力テストで、当市の小学生が全国平均を上回る成績をおさめ、県内でも4位にランクされました。全国的にみて下位に位置するといわれていた学力が大幅に向上。先生や生徒の努力はもちろん、ICT化も大きく寄与したと考えています。今後も、さらに優秀な人材を育てて、市の発展につなげていきたいですね。

―平成25年度にディスプレイ型の電子黒板を導入したそうですね。どのような変化がありましたか。

 いちばんは、電子黒板のきれいな画像や音声に興味をもった子どもたちが、顔を上げて、授業に集中するようになったこと。ディスプレイ型は使う時に部屋を暗くする必要もありません。また、電子黒板の操作を楽しむようになって、積極的に発表する機会も増えているようです。いっぽう、先生たちも、黒板に向かって板書するだけでなく、子どもの顔を見る機会が増えました。目を合わせて話すことで、コミュニケーションも深まっているようです。

―今後はどのようにICT化を進めていきますか。

 教育委員会では今後、タブレット導入の検討委員会を立ち上げます。現場の先生たちや市長とも協議しながら、タブレット導入後の電子黒板と連携させた授業の進め方について検討していきます。
 その後も、デジタル教科書を更新するなどの措置をとりながら、より効果的なICT環境の整備を進めていきます。

豊見城市データ

人口 6万2,050人(平成27年7月末現在)
世帯数 2万3,817世帯(平成27年7月末現在)
予算規模 235億4,100万円(平成27年度当初)
面積 19.60km²
概要 沖縄本島南部に位置し、那覇市、南風原町、八重瀬町、糸満市に隣接している。本土復帰後、急激に人口が増加し、村として全国トップクラスの人口規模を競い合いながら発展。平成14年、地方自治法施行後初となる、村からの市制施行を実施。その後の企業誘致と雇用拡大によって、全国の市を対象に集計される「成長力ランキング」において上位にランクされる(平成27年版は全国2位)。保水性に富む土壌により、戦前はサトウキビ、戦後は葉野菜づくりが盛ん。近年では、ビニールハウスを中心に、マンゴー、トマトなどが栽培されている。

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